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熱いガザコール PMX day2

パレスチナの音楽シーンのショーケースとなる
Palestine Music Expo
1日目の模様はすでにレポートした通り。↓

2日目のリストを見るとスペシャルゲストはなかったけど、この日自体がスペシャルだった!
個人的には2つ!

10日ほど前にベツレヘムのデヘイシェキャンプで17歳の少年がイスラエル軍によって銃殺された。そのデヘイシェから来た少女4人組のラップチーム Ettijah!

見た感じまだ少女のあどけなさが残る表情ながら、力強いラップとメッセージ性!
主催の占領に泣いていられない!という言葉にはまるチーム。あの日のキャンプの沈みよう、そしてボイコット、からの!このエキスポ。
銃声を聞き、死を知り、涙を見、悲しみを感じ限りなく当事者に近いところにいたわたしは彼女たちのパフォーマンスに泣きそうになった。

ベツレヘムからラマッラーまで近いようで遠い。実際近いけど、エルサレムを迂回しないと行けないこと、簡易的なチェックポイントがあったりなかったりすること。エキスポ直前にナブルスでもイスラエル兵にパレスチナ人が銃殺された時間があり、イスラエル軍もピリピリしていて普段よりも時間がかかっていた。
ステージ前の警備の若者1人も実はデヘイシェ出身だった。

彼女たちすごかった!かっこいいね!
そうだろ!彼女たちはデヘイシェ出身なんだ。デヘイシェ知ってる?
もちろんよ。わたしも数日前までデヘイシェに居たのよ。
そうなのか!ウェルカム!デヘイシェで困ったことがあったら言ってくれ。それにしても彼女たちかっこいいだろ。自慢だよ。


そしてガザからtypoとSOL Band 来れなかった人たちは中継で画面から参加。そして観客席からは割れんばかりのガザコール!
全員が

ガザ!ガザ!ガザ!

と大声でコールした!会場のラマッラー(西岸地区)とガザは自由な行き来ができない。わたしもガザに入れない。ガザに入られる人は特別な許可証がある人だけ。国連機関やその類の人たち。

今回3回目の開催にしてガザからやっとミュージシャンが会場で参加することができた!
占領、分離壁、そして分離されてしまった国。それにもかかわらず音楽によって1つになれた瞬間だった。
他国民のわたしでもその感動はひとしおで、それはそれはパレスチナ人にとってはなおのこと。
会場で隣になったマハはエルサレムシルワンから遊びに来ていて、彼女の住むシルワン地区はエルサレム旧市街から出たばかりのところ。しかし、入植が進み多くの家がイスラエル政府に没収され入植者に明け渡されているけっこうハードな場所。

エルサレムでもこういうイベントがしたい!でも無理よね。分離壁があるから。わたしがこっちに行くのはまだいいけど。パレスチナには本当にいいミュージシャンがいるのよ!
去年、ベツレヘムであったフェスにも行ったよ!
えー!わたしもいたよ!じゃあ、会場で会ってるかもね!

SOL Band のライブはガザっぽく熱くどっしりした感じだったが、さすがの若さなのか?今まで聞いていたガザミュージシャンたちと若干違いポップさもあった。

ライブ終了後、打ち上げでどうしてもSOL  Bandと話してみたかったので、既知のミュージシャンにSOL Bandのハマダを紹介してもらった。

ガザのアーティストとして初めてPMX ラマッラーで公演できて嬉しいと語ってもらった映像はまた今度。


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