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撮影初心者は買っておきたいフィルター

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写真や動画などの撮影を一眼レフを使って始めたばかりの頃は「フィルター?なにそれ?結局どれが必要なの?」状態の方も多いかと思います。
今回は私が撮影でよく使っていたり、無いと不便だな。と感じるフィルターを独断と偏見で選んでみました。
※参考に商品リンクを貼っていますが購入する際はご自分のレンズ径にあったフィルターサイズをしっかりと選んでください


1位NDフィルター

NDフィルターは光量を調節するための減光フィルターであり、明るい環境での撮影や長時間露光撮影に非常に有用です。被写体の動きをぼかしたり、バランスの取れた露出を実現するために欠かせないアイテムです。

開放で逆光などシャッタースピードで対応できないレベルのシーン(モデル:SURUME)

写真、動画どちらでもシャッタースピード、絞り、ISOで画像が決まってきます。

写真の場合

昔の本などではスローシャッターにしたい場合に使用する例が紹介されがちですが、もっと日常的に使用します。
シャッタースピードでブレ、絞りでボケ量、ISOで感度ノイズをコントロールして撮りたい画を狙うわけですが、最低ISOにしても明るすぎる場合に使います。
NDフィルターを使わない場合はシャッタースピードを速くするか、F値を絞る必要が出てきて自分の撮りたい写真が撮れない場合があるため、手放せないフィルターです。

動画の場合

動画の場合シャッタースピードを固定している場合が多いです。
撮影フレームが24コマならば24の倍数に近い1/50、1/100、30コマならば1/60
もしくは電気の周波数に合わせる場合は関東では1/100、関西では1/60、1/120にする場合が多くなります。
動画の場合シャッタースピードを上げて明るさ調整するということが非常にしにくく、基本とされるシャッタースピードが割と遅いことが分かるかと思います。

共通して

最近は解放値の明るいレンズが手に入りやすくなりました。
私の使っている明るいレンズではF1.8、F1.4、F1.2、MFでF0.95

F0.95の解放を使うときなどはND64を使うことなどもあります。
しかし雲の流れが速い日などは頻繁に太陽が出たり隠れたりして明るさが激しく変化することがあります。
そんな日は可変式NDを多用します。特に時間の無い撮影などで重宝します。

可変NDフィルターはXムラと呼ばれるムラが画像に出てしまう場合があるので注意する必要があります。

2位クローズアップフィルター

クローズアップフィルターは、マクロ撮影やクローズアップ写真に最適なフィルターです。小さな被写体や細部を詳細に捉えることができ、マクロレンズを購入する前に試せる手軽な方法です。
普段使っているレンズで最短焦点距離をより近くにすることが出来る一方、装着すると遠くにピントが合わなくなります。

レンズを変えずにもう少しだけ寄りたい時などに重宝する。自主短編映画「ソラ・クモ・クロ」より

イメージとしてはレンズの前に虫眼鏡を装着した感じになります。
一般的にはクローズアップレンズの簡易版としてフィルターを購入すると言われますが「一本のレンズに魅了されこのレンズの写りのままもう少しだけ寄りたいんだ!!」というレンズ愛に満ちた方もこのフィルターを使用したりしています。
他フィルターに比べ安価なのも特徴です。

3位PL(偏光)フィルター

PLフィルターは光の反射やガラス・水面などの反射光を取り除き、色彩の鮮明さを高める効果があります。風景写真や水に関連した写真などで特に効果的であり、被写体により深みと立体感を与えることができます。
一般的にはそちらで使用されますが、調整角度によっては反射を増幅したように見えたりするのでそちらの用途でも使えます

海などはほぼ確実と言っていいほど空が映り込みます。
そのため海底まで透き通った海を撮影する場合は必需のフィルターですね。
逆に青をテーマにした画像を撮りたいときもこのフィルターで強調してあげたりします。

4位グラデーションフィルター

グラデーションフィルターは明るさの差が大きい風景写真などで使用されます。明るい部分と暗い部分のコントラストを調整し、シーン全体のバランスをとる効果があり、被写体の一部が明るくなりすぎるのを防ぐことができます。
よく使用される例としては明るい空と暗くなりがちな山を撮影する際などに空をフィルターで暗くしたりします。

上記のグラデーションフィルターはNDですがNDの他にカラーのグラデーションフィルターもあります。

デジタル化したことで現像での色付けも容易になったためこちらのカラーグラデーションフィルターは下火になっているように感じます。

5位ソフトフィルター

ソフトフィルターは被写体や周囲の光を柔らかくぼかす効果を持ち、幻想的な雰囲気を演出することができます。ポートレートや風景写真で使用され、写真に柔らかな雰囲気を与えるために便利です。また夜空の星を撮影される方に重宝されています。

最近では作品撮影にブラックミストフィルターが人気があります。

ソフトフィルターは全体的に柔らかい光になり暗所も薄ぼんやりするのですが、ブラックミスはある程度黒は黒として抑えたまま適度にコントラストを弱めてくれます。
ソフトフィルターを使うと古い感じが出てきますが、古い感覚をあまり感じない今風のソフトフィルターと言った感じなのかもしれません。

番外編 保護フィルター

保護フィルターはレンズの表面を傷や埃から守るためのフィルターです。
…これは多くの方が使用していると思うのでランキング外にしました。

釈迦に説法になりそうですが一応説明しておきます。
一般的に透明なクリアなフィルターとして使用され、レンズへのダメージを最小限に抑える役割を果たします。
レンズが傷ついたり汚れたりすることで画質が低下する可能性がありますが、保護フィルターを使用することでレンズの寿命を延ばし、クリアな画像を維持することができます。
しかしフィルターコーティングが剥がれてきたり汚れがつきやすくなるため定期的な買い替えをお勧めしています。

そして撮影の際には出来る限り保護フィルターは外して撮影しましょう!
理由は単純で被写体とレンズの間には出来る限り何も挟まない方がレンズ本来の性能を発揮できるためです。
透明なフィルターとは言えガラスなので光の反射が起こります。
外していればなくなる光の反射などが映り込んでしまうこともあったりしますので出来うる限り撮影時は外して運用することをお勧めします。

まとめ

いかがだったでしょうか?
私が独断と偏見で選んだ撮影初心者が備えておきたいフィルターの一覧です。
デジタル化によって現像時に対応できそうなフィルターも多くありますが後加工はすればする程画像が劣化することもあります。
「撮影時に出来ることは撮影時にする」という考え方は大切ですので一考の価値はあると思います。
ただし、フィルターを使用する際には効果や使い方に慣れる必要がありますので、練習と試行錯誤を重ねながら撮影の技術を磨いていきましょう。


筆者:哉司
1998年から3DCGをはじめ、ゲーム会社インターンを経て映像制作会社でTV番組、MV、CMなどを学ぶ。
2004年にフリーの映像ディレクター、グラフィッカーとなる。
街頭ビジョン、TV番組、自主映画、カメラマン、俳優、Youtubeなどで活動している。
監督出演作「殺し屋ジャスティスレッド」

運営Youtubeチャンネル「自主映画応援チャンネル」


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