【書評】 FACTFULNESS(ファクトフルネス)

文章リハビリ中の自分が「書評」と書くにはおこがましいですが、書かずして進歩なし。ということで暖かな目でこれから続く「感想文」を笑ってやってください。そんな訳(どんな訳)で新年スタート!

さて2019年1月1日にKindle配信とはなかなかチャレンジングな設定だなと思いながらも予約していたFACTFULLNESS(ファクトフルネス)を実家にて読み出しました。今回は冊子での販売は配信後ということなので一足先にKindleを選びましたが、これは本でも持っていて損はない(電子版、書籍版、両方持っていてもという意味)くらい、何度も読み返したくなる本でした。新年の最初の1冊にこれが読めたのは幸運だったと思います。

感想の前に私のKindle本の読み方を簡単に説明すると、今回はiPhone, iPad版Kindleで読むことにしました。というのも私はiOSの機能であるスピーチを利用してKindleを5倍速くらいで読み上げをさせつつ目で文章を追う、ということをよくしているからです。都度読み上げだけ、という状態もありますが、概ね両方を同時並行で読むのが私のスタイルです。本を読むこともある意味リハビリを兼ねているので、二度手間かもしれませんが、ちょっとずつ訓練していこうかと思っています。

著者のハンスロスリング氏は私がボランティアで参加しているTEDxKyoto, TEDx,そしてTEDでは伝説的な有名人で、そのプレゼンテーションは示唆に富み、類を見ないほどわかりやすく今の世界の有り様を伝えてくれる人気のスピーカーです。

残念ながら2017年の11月に逝去されましたが、彼が世界に遺したインパクトは非常に大きく、これからの世界をより良く見る為のアイデアを今でもこちらで見ることが出来ます。ぜひ御覧ください。

さて、私がこの本を読んでまず抱いた感想を文字で表すと「謙虚」そして「寛容」という言葉でした。

古いデータや情報をそのまま持ち続け、間違ったまたはアップデートされていない情報信じ込んでしまっている人々にハンスロスリング氏は事実を歪めてしまう人間の本能、10種類を上げて丁寧に説明してゆきます。

ファクトに基づかない思い込み、ハンスロスリング氏は「ドラマチックすぎる世界の見方」という言葉で表現されていますが、それがどれだけ私達が世界の事実を知る妨げになっているのかを教えてくれます。

そして必ず最後に「事実に基づく世界の見方」、つまりファクトフルネスを持ち、世界を見ることの大事さ、そしてその視点に立つヒントを伝えてくれます。

その中で私が非常に心に残った一節があります。

数字がなければ、世界は理解できない。でも、数字だけでは世界はわからない。ハンス・ロスリング;オーラ・ロスリング;アンナ・ロスリング・ロンランド.FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(Kindleの位置No.2958-2959).日経BP社.Kindle版.

そして

謙虚であるということは、本能を抑えて事実を正しく見ることがどれほど難しいかに気づくことだ。自分の知識が限られていることを認めることだ。堂々と「知りません」と言えることだ。新しい事実を発見したら、喜んで意見を変えられることだ。謙虚になると、心が楽になる。何もかも知っていなくちゃならないというプレッシャーがなくなるし、いつも自分の意見を弁護しなければと感じなくていい。好奇心があるということは、新しい情報を積極的に探し、受け入れるということだ。自分の考えに合わない事実を大切にし、その裏にある意味を理解しようと努めることだ。答えを間違っても恥とは思わず、間違いをきっかけに興味を持つことだ。「どうしてそんな事実も知らなかったんだろう?この間違いから何を学べるだろう?あの人たちはバカじゃないのに、どうしてこんなことをしているんだろう」と考えてみることだ。好奇心を持つと心がワクワクする。好奇心があれば、いつも何か面白いことを発見し続けられる。ハンス・ロスリング;オーラ・ロスリング;アンナ・ロスリング・ロンランド.FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(Kindleの位置No.3857-3865).日経BP社.Kindle版.

です。

思い込みでは世界は変わりません。世界に対する誤解はこの情報社会の中では日常茶飯事に起きています。そんな中、本当は世界はよりよい方向に向かっているその事実を踏まえ、寛容な視点を持ちながら謙虚な心でより良い世界にするにはどうすべきか考え続ける事が私達が今必要なことではないでしょうか。

当たり前のようでなかなか日々の生活に追われて忘れてしまいそうですが、事実を事実として見るこの視点を持ち続けることの大切さをこの本は伝えてくれると思います。


訳者の上杉さんには直接お会いしたことがありませんが数年前から私の友人達と繋がっていることもあり、ブログやFacebookをフォローさせて頂いていました。その上杉さんがこの翻訳本ができるまでのバックストーリーをnoteで書かれていますので、ぜひ読んでみてください。



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