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池袋でメサイアを見た人間が「舞台ヨルハ」を見てきた

先日、7月6日に池袋で「舞台ヨルハ Ver1.3a」を見てきました。
帰りはバスで生放送の中継を見ました。

あまりにも大きく衝撃受け、しんどくなりましたので(いい意味で)ここにも書きたいと思います。ネタバレも書きます。
なぜこれを書こうと思ったかというと、まだ立ち直れないからです
いま絶賛大阪公演中ですけども…大阪も行きたかった

自己紹介
・まだ舞台を見始めて5年くらい
・観劇はミュージカルたまにストレート。2.5はテニスと薄ミュしか知らないし、他は基本見ない
・さらに言うと地方民かつ金銭的事情で年間を通じても観劇は多くない
・「メサイア」シリーズ追ってます(現場は月詠から)
・原作「ニーアオートマタ」は未プレイ、昨年の「少年ヨルハ」「音楽劇ヨルハ」も未見

ご存知の方はいるかもしれませんが、「メサイア」シリーズはしんどい話も多いのです。前作は「メサイア トワイライト黄昏の荒野(以下メサトワ)」という作品でした。メサイアシリーズには多種多様な人間が出てきますが、端的にいいますとこの作品で好きだった役(人?)は死にました。
それも仲間の手にかけられて。

会場も同じサンシャイン劇場だったんですが、その時は茫然と魂を持っていかれて涙が出ませんでした…同じ日にマチソワで入って、夜はその思いが一層強くなった気がします。

で、なぜ原作を知らない自分がこのヨルハを見ようと決めたかといいますと、このメサイアに出ていた方が座長としてこの「ヨルハ」に出ることになったからです。
これが所謂「推し」になるのかな。一応FCに入ってますし手紙も書きますが板の上に立つ姿が見れれば満足な人間なので個人イベントには全く行かないというスタンスを取っています。
上にも書きましたが自分は観劇回数少なめなので、池袋での観劇はメサトワ以来となったんですね。
時代背景も設定も全く違うのに、どこか似たものを感じる部分もありました。ついでに次の観劇はテニミュを挟んでメサイア新作。
今年の観劇経験どうなるんでしょうかね…

最近DVDも発売されたメサトワのネタバレにもなるんですが、終盤に主人公サリュートが舞台の中心で剣を振るってひたすら敵を斬っていく場面があります。
それがとてもかっこいいのですが、こればヨルハの終盤とも重なりまして。
座長の彼もブログで言及していて、確かにそうだな、と。
ついでに言うとその彼がメサトワでサリュートを手にかけたんですけどね。
お前はアンドロイドになったのか…って話はさておき。

メサイアシリーズよりしんどい舞台を見るとは思わなかった。

メサイアシリーズはここでは説明すると長くなるのでこちらのサイトをご参照ください。
http://genkinaotaku.hatenablog.com/entry/2017/10/05/022948

メサイアも絶望にまみれた世界でたくさん人死ぬし裏切りもありーな話が多いんです。しかし信頼し心を預けられる仲間がいて、希望が無いわけではない。
ヨルハでは彼ら(ヨルハ部隊の存在)そのものの存在意義が揺らぐという意味で希望がないというかしんどい、と思ってしまうのかな。
それでも自分はヨルハを見たことは後悔していないし、むしろ見れてよかったと思います。

舞台ヨルハ Ver1.3a 感想


ここでようやく本編の感想。キャラ別に。

2号…座長。ヘタレだったのにどんどん強くなっていく姿がかっこよかった。叫び声は聞き覚えがあるから聞くのつらかったよ。夜公演は目隠し取れなくて一瞬あわあわしてましたがそれも2号らしくて可愛かった。

4号…クールで強い剣士、といったところかな。2号を諭し、一緒に戦い最期は庇って死んだのは切ないけど立派な姿でした。

16号…中の人はてやんでい。16号もそのまま脳筋って感じでした。リリイに謝りに行ってグータッチしますが、終盤別れるときに自分から申し出てやるのずるい。この作品で推しになりました

21号…最初はちょっと噛んでて、あーとも思ったけど、最期の演技が素敵でした。みんなを実は優しいまなざしで見ていたんだなと思う。彼の遺言は家に帰って台本見ても切なくなります。

ローズ…男らしさとやさしさを兼ね備えた隊長。最後まで戦う姿、立派でした。言動から信頼されているのがよくわかりました。生き残っていたら貴方はヨルハ部隊の面々になんて名前をつけたのでしょうか

アネモネ…21号とのシーンを見てから自分の中では「機械生命体絶対殺すマン」だと思っています(笑)。21号の最期をみた後の顔が忘れられなくてね…
さんざんいがみあっていたダリアとあんな形で戦うことになるなんて。
武器は二刀流で回転アクションがカッコよかったです。

ガーベラ…機械オタク。癖強そうなレジスタンスの中の良心。ラストは自害してしまうのですが、大阪ではラストが違うとかなんとか

ダリア…脳筋その2。セリフの1つ「誰が血の気が多いって」が公演を増すごとにリズミカルになってるらしくそこは笑いました。

リリイ…中の人は中学生なのになんて設定を背負わしたんだ。それ以上も以下も言えないけど、16号とのシーンが大好きです。どうか平穏に生きてほしい

デイジー…ヘタレか?とも思ったけど要所要所でかっこいいところ見せていた、という印象。特にローズたちと別れるときのあの敬礼とかね

司令官…実はずっと部隊のことを考えていた司令官。「人類に栄光あれ」は共通のあいさつみたいなものですが、一番最後に言った「人類に栄光あれ」はとっても優しく慈愛に溢れた声で、いまでも耳から離れません

ワカバ…簡単に言うと「機械が人間になる」みたいな。初めは淡々と指令を出し、司令官についていくだけだった彼が感情を得てどんどん変わっていくんですよね。上記の司令官の挨拶に対して彼は返答できなくて、そこで胸がつまりそうになりました。

赤い少年…あれ1人で演じ分けてたの?!ってなった。不気味です 怖いです。でもあの狂気に満ちた演技がこの作品に彩を添えているのでしょうね。

アコール…ニコ生では「アコエモン」って言われてましたね笑
ゲーム知らないので謎な部分はありますが、彼も戦闘員の1人として頑張っていたと思います。リリイが生存できたのもきっと彼のお陰ですから…

以下、印象に残った場面。

・16号とリリイの関係
はじめて会った時16号は「女みたい」って馬鹿にして泣かせてしまうんですが、事情を知った彼は後に謝りに行きます。その際にグータッチして・・・舞台の最後の方でゆく道を違えるときにも同じことするんですよね。
1回目はアコールに促されて、2回目は自発的に。ちょっとじわっとしましたね。

・16号とダリア
ヨルハとレジスタンスの脳筋コンビ。 似ているがゆえにバチバチしていた2人が、2人で力合わせて勇敢に立ち向かうの、とてもかっこよかったです。
だからこそ、復活させられて戦う姿見るのは辛かったです。

・21号の遺言
アンドロイドにとっては致命傷の「論理汚染」に侵され、だんだん狂っていく21号。普段は冷静でちょっと早口だった彼が、最期にゆっくりと2号への想いを吐露して・・・ 
ここ会場でもすすり泣く人多かったですね。

部隊ヨルハから少年ヨルハへ

上にも書いたように、自分は「少年ヨルハ」未見ですが、この舞台を見た後に小説版を読みました。部隊のラストの司令官のセリフに繋がりを示唆するものがあって、こうして繋がるのかと感心して読みました。
そして昨日読了。
救いがない話とは、こういう話を言うのだろうか、といった感想。
なんのために生きて死ぬのか、とか存在意義とか、哲学的なことを考えさせれる作品でもありました。ちなみに少年の中だったら自分は四号が好きです(笑) 最後の最後に三号相手に剣を抜くの最高かな。


そんなわけで、自分が想像していた以上に頭の中に植え付けられましたが、ヨルハ、そしてニーアオートマタの世界を知れたのは良かったなあと思います。いずれはPS4とゲーム本編も購入して、プレイしたいと思います。

そして9月はいよいよメサイア新作か…

というわけで、しんどかったのは確かですが、いい演技とアクションのある舞台をこのサンシャインで見れたので大満足しております。
お読み頂きありがとうございました。


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