私の世界にすてきなヒビがはいる

とある人気Youtuberさんを街で見かけた。大好きでチャンネル登録してる人達だったから、キャーっと心の中で叫んでたけど、話しかける勇気もなく、気付かれないように後ろ姿を凝視して見送った。

やっぱり輝いていたよ。エネルギッシュでキラキラでまぶしかった。

これは神様からのプレゼントに違いない。
消耗しきって、ボサボサでもじゃもじゃな私に、ひとさじの甘露。

彼らは、ゆーちゅーぶという架空の国の住人ではないのだ。定期券の範囲内で行ける場所に現れて、缶ジュース買って、おしゃべりして、普通に歩いてる。

世界と世界の間の壁に小さなヒビが入って、なんともかぐわしいすきま風が私の頬にあたる。うすーい壁一枚で隔てられただけの、こんなにすぐ近くに、その世界はあったなんて。

ヒビが入ったなら、あとはもう簡単。
あちら側に行くなら、今がその時。