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(前編)ニートから3年でフォロワー数4万超のエロ漫画家へ! 同人作家にインタビュー5 魚デニム『絵描きさん達と話してたら、みんな口に出さないだけでめっちゃ努力してるんですよ!』

謎多き生き物、「同人作家」

年齢は?性別は?絵のコツは?ネタはどう考えてる?

以前は何の仕事を?趣味は?イケると思った瞬間は?

挫折は?どうやって乗り越えた?正直アレ何本売れた?

個人的な趣味と、この業界を歩くひとが役に立つと思い、聞きます!

インタビュイー:魚デニム(成人向け漫画家、同人作家、原画)

インタビュアー:青水庵(池田 オリジナルの成人向け同人作家)


■最近絵の説得力が増した話。そのコツ。


池田『これからも商業で描きつつ、コミケも出るんですよね?


魚デニム『そうですね、あと今はCG集も本気で真面目に制作中です。

快楽天の原稿もしつつ、絵も上達させつつ、平行でやってます!


池田『だいぶ忙しいんじゃないですか?


魚デニム『やー、絵に対する見方がここ最近だいぶ変わって、

それからはもう描くのが楽しくてしょうがないですね。


池田『なんでそうなったんですか?


魚デニム『事の始まりは原稿をやってるとき、

僕の中で結構難しい構図を描こうとコマでアタリとってたんですよ。

でも昔から僕はその構図を描こうとすると立体感がでなくて…、

なんていうか机においてあるフィギュアを描いてる、

みたいになるんですよ、スケール感がないっていうか。

だからフィギュアとフィギュアが組み合ってるところを描いてる。

みたいに見えちゃう・・・、

それを僕の尊敬するとある作家さんに相談したんですよ、

そうしたら、


「魚デニムさんは二点透視で描こうとしてるんだけど、三点透視で描いてみた

ら?」って言われて。

参考:CLIP 創作活動応援サイト


三点透視ってやり方は知ってたけどやってみようと思ったことが無くて、

でもやってみたら本当に人間が組み合ってるように見えたから、

そこから人間の目に見えるものって全部三点透視だな!って思って。

すごい当たり前のことかもしれませんが、僕の中で改めて思うと、

そうだな。って思えたんですよ。


池田『絵描きでそういう事気付いて描いてる人って少ないと思いますか?


魚デニム『上手い人だと気づいてると思います。


池田『ああ自然に出来てたりすると。


魚デニム『自分の場合はそれを意識して描いてみたら、

あ!ちょっとうまくなった!と思って。それを意識してみただけで。

それで僕2、3日前にツイッターに絵あげてるんですけど、

魚デニム『その人のアドバイスが無かったら

その絵描けなかったと思いますもん。

あとは超広角レンズってあるじゃないですか?

ああいうのも意識したりすると躍動感とかリアリティみたいなのも生まれて、

まだまだ全然ヘタだし、パース的にも間違ってるところ全然あるんだけど、

絵に説得力出たなと思って!

じゃあ今度は今まで描いたことなかったアングルとかポーズ描いてみよう!

ってなってそれが今ノリにノってる感じですね。


池田『よく“どうやって上手く描くか”みたいなコツとか

ネットで見かけるけど、この話は始めて聞きました。


魚デニム『それでそのとき、魚眼とか超広角レンズとか、

有効的に使えてる作家さんって少ないですよねって話をしたんですよ。

僕がパっと思い浮かんだのはエロ漫画家さんでは2、3人くらいでした。

これ使えるようになったら将来的に武器になるなと思って。

画力って作家にとって基本的な武器じゃないですか?


池田『そうですね、パワーは力だ!みたいな?w


魚デニム『もちろん、我々の場合はお金にしなきゃいけないから、

絵の可愛さとかエロさとか話の面白さとか必要ですけど、

そこがある程度揃ってて、技術もあって画力もあったら、

物理あげて殴る!みたいな感じじゃないですかw


池田『そうそう、強いですよね!


魚デニム『謙遜とかなしで、

僕は作家として絵が上手い作家ではないんですよ。

ある程度お金にしていく術を知っていたというか。

画力が無くてもこういう展開にすればエロくなるな!とか。

あとは画力は低いけどそれなりに人に好かれる絵柄だったとか。

そういうのを全部含めてパラメーターというか総合力で絵の価値、

絵の戦闘力って変わるわけじゃないですか?

そっちのほうで勝負していって、とりあえずプロになれた。

みたいな感じだと思うんですよ。


■最近は画力以外の武器でも強い話。


池田『でも初めから戦闘力あったわけじゃないですよね?

はじめの戦闘力はどうやって身に着けたんですか?


魚デニム『それは模倣しましたね~。

あと、流行に敏感に便乗する人って煙たがられたりするじゃないですか?

でもあれはあれで知名度アップとか、売れるって事に関しては

重要なスキルというか、簡単そうに見えるけど

誰もが出来るわけではないというか。

例えばツイッターで絵を投稿するにしても、流行のコンテンツを

いち早く嗅ぎつけて、その絵をすごく連続で投稿してたらもう、

この人いいよね!っていう風に大人気になったっていう作家さんだって

いるわけですし。

昔の漫画って絵が超上手くないとできない!ってあったと思うんですよ。

スラムダンクとか、幽遊白書とか、ドラゴンボールとか。

みんなめちゃくちゃ絵が上手いじゃないですか、でも今って

一般誌みててもそうだけど絵が下手でもこの漫画めちゃくちゃ面白いな!

って理由で売れてる漫画だって多いじゃないですか?


池田『そうですね、ワンパンマン(原作の方)も面白いですからね。超好き!

進撃の巨人とかもうまくねえっていってるひといっぱいいますからね・・・

僕からしたらそうかなぁ?とおもうんですけどw、

でも、良さが絵からめちゃくちゃ伝わってくるから、全然問題ない。


魚デニム『最近そういうの多いかなと。

昔は手札の中から1番強いカード1枚出して勝負!みたいなのが

多かったと思うんですけど、今は手札の組み合わせで勝負!

みたいな事ができると思うんですよ。

絵が下手だったとしても、絵柄が可愛いとかエロいとか面白いとかであれば、

とりあえずプロにはなれる。みたいな。

今の自分のいいところ見てくれるお客さんができてきたりしてますが、そこだ

けで満足してもどうしようもないなと思って、僕もなんだかんだ絵描きの端く

れなんで、絵が上手くなりたいとか自由自在にキャラクター動かしたいみたい

なのあるんですよ。


■祝!魚デニムさん初の単行本「びっちストリーム」 単行本作業の話

池田『なぜこの1年コミケ出なかったんですか?


魚デニム『去年の冬は単行本作業とかの締め切りで

切羽詰ってたっていうのと、夏は北海道にツーリング行ってて 

帰ってきたら、あれ!?締め切り終わってる~w みたいな。

クソ馬鹿野郎だと思いましたよ自分でw


池田『コミケに興味がないとかじゃなくて?


魚デニム『ぜんぜん違いますよそういうわけじゃないですw


池田『単行本どうでしたか?


魚デニム『売れましたよ。

売れたって言うか、どれだけ部数刷ってどれだけハケたのか

分かりませんけど。

出版社側からすると満足するくらいには売れたって言ってましたね。


池田『良かったですね、僕も買いました!電子で。


魚デニム『ぶっちゃけ邪魔ですからね単行本ってw


池田『もう今は本は全部電子で揃えてますね。


魚デニム『家とかにエロ本の単行本ブワーってあると、ウオオ!って

感じじゃないですか。


池田『本棚に入れまくると、インテリアにどうしても

合いにくくなるんですよね。

それ以外にも家族がいたりとか、彼女とか部屋連れて行ったときウワ!って

なったりとかするだろうし。


魚デニム『ドン引きしますねw


池田『あと買う量も多すぎてw 管理もしやすいので、

僕は全部エロ系は電子で買ってますね。

単行本は出すの大変でしたか?


魚デニム『よく言うのが、単行本にする際に、過去に描いた原稿の描き直しが

大変だっていうじゃないですか?

あれって結局作家本人の意思によるもので、描き直しゼロでもいいんですよ。

僕の場合はコレはあまりにもダメだなっていう箇所もあったんですけど、

結局はヘタ、ウマっていうか・・・。

初期のつたない絵だからこそエロいって感じる人もいるだろうし。

確かに上手くなったけどエロくなくなったな・・・っていうのありますしね。

その現象って僕もけっこう感じるんですよ、ほかの作家さんの作品見てて。

結局どんなに頑張っても気付かれないところは気付かれないし、

加筆修正したところでギャラって出ないし。

なので、そのまま出しました。


池田『じゃあどういうところ加筆しましたか?


魚デニム『僕が頑張ったのは表紙だとか、単行本の宣伝ってことで雑誌に

カラーが載ったりするんですけど、それとか。

あとは店舗特典とか含めた作業。

だからこだわる人に比べれば僕の場合は相当ラクに終わったんじゃないかな?

と思います。


池田『そういうのがあるんですね、単行本だすときって。


魚デニム『本当にこだわる人って加筆修正ものすごくするんですよね。

でもそれってすごく泥沼なんですよ。


池田『あ~、エロ漫画でそんな状態になった主人公いたような・・・

(ゴージャス宝田さんの漫画に、完璧をもとめすぎて年に一本しか

漫画出せないキャラがいた)


魚デニム『何本も単行本出してる人に聞くと、あれはもう泥沼だよ。

ってみんなに言われて。

そんなにこだわる必要ないよ!やめたほうがいいよって。

趣味絵だったら良いですけど 我々は商売ですから、あまりにも時間とお金で

見合わないものやってもな・・・っていうのがあるじゃないですか?


池田『まあそうですね、少し気になるところあっても、

やることひと通りやったって実感あったら早く出した方がいいとおもいます。


魚デニム『細かいものに時間を取られるよりは、新しいものを

どんどん作ったほうが自分のためにもなるし、人のためにもなるかな?

というところはありますね。

その加筆をこだわった結果、商業の漫画2本くらい描けたってことも

あるみたいで・・・w


池田『なんの雑誌で描いてるんでしたっけ?


魚デニム『ワニマガジンですね。


■趣味のバイクの話。 


池田『じゃあ商業で漫画描いて、それとコミケの原稿を

冬、夏やってという感じですか?


魚デニム『1年前まではそんなかんじですね。

たまにギャルゲーの原画とかやってましたけど。


池田『じゃあこの1年くらいは、単行本の作業だけ?

あと何してたんですか?


魚デニム『それ以外はずっと遊んでましたねw


池田『あははw

四万十川さんに聞いたんですけど、「貯金がなさ過ぎる!やばい!」って

言ってたってw


魚デニム『あれっ、四万十川さんにそんなこと言ったっけな?w


池田『僕も、四万十川さんに聞かなくても「大丈夫なのかな?」って

おもってましたよ。

似たような仕事してるから、同人でこれくらい、商業でこれくらい貰えるって

わかるじゃないですか?

コミケでないし、DL作品も出さないし、大丈夫かな!?って

最近思ってました。食えなくなるんじゃないかな?ってw


魚デニム『や~日本中をほっつき歩いたりしてましたねw


池田『バイクでですか?


魚デニム『そうですね。北は北海道、西は四国。

色んなところを旅してましたね。


池田『めっちゃお土産もらいましたもんね~。


魚デニム『バイクもけっこういじってるので!旅費もそうだけど。

かなりお金が…。


池田『バイクは何台もってるんですか?


魚デニム『いつもサバゲで乗って行くやつはメインで、

もう1台悪路用の走破性が高いやつがあります。


池田『メインのバイクは名前なんていうんですか?


魚デニム『V-strom1000ABSです。

池田『お、もしかして単行本のタイトルもそこから来てるんですか?


魚デニム『本当はビッチストロームって名前にしたかったんですけど、

担当さんと話したらストロームって言葉は日本人は

聞き慣れて無いっていうことで。


池田『そうですよね、だいたい耳に入るのはストリームですもんね。


魚デニム『ストロームってドイツ語なんですよね、そのバイクも

欧州とかそっちのほうターゲットにしてるから。

そういうことで、ストリームにしておくかってなりましたね。

どっちも“流れ”って意味なので。


池田『じゃあ、単行本のほうは「びっちストリーム1000“円”」なんですねw


魚デニム『そうですね1000ですね単行本だからw


池田『サブはなんて名前ですか?


魚デニム『KLX250です。

池田『2台もつのが普通なんですか?


魚デニム『Vストローム1000ABSのほうが長距離走行能力が

高かったりとか、パワーがある分高速道路とかラクなんですけど、

重いので悪路でバランス崩した時とかリカバーが大変だったりするんです。

KLX250は、例えば自転車ってそこらへんの砂利道でゴツゴツしたところ

行ってもバランス取れるじゃないですか?


池田『そうですね。


魚デニム『そんな感じで、凄く軽いんですよ!100キロくらい軽いんです。

だからそっちのほうがオフロード走るのに適してるから、2台持ってます。

自転車でいうロードバイクとオフロードバイクで2台持ってるみたいな

感覚です。


池田『車でいうとVストロームは10人乗りワゴン!

サブは、軽トラ?みたいな?


魚デニム『うーん、VストロームはSUVですかね。

オフロードもいけるけど高速道路も安定して走れるよみたいな。

KLXはジムニーですねw


池田『ジムニーかw

大丈夫かな?KLXはジムニーです!ってところから火が付かないかな?w

ジムニーファンから苦情がw


魚デニム『ジムニーもKLXも歴史の長いちゃんとしたマシンなので

大丈夫かとw


池田『なるほど。いつもツーリングは誰(作家)と行くんですか?


魚デニム『あきのそらさん、中之空さん、momiさん、はっせんさん

そのあたりですかね~よく行くのは。

あきのそらさんとは一緒に四国旅しましたし。


池田『作家バイクチームみたいな?


魚デニム『全員揃う事はあまり無いですけど、バイク乗りっていう以前に

絵描きである、オタクであるって共通点でウマが合いますよね。


池田『…あれ? あきのそら… 中之空… もしかしてご兄弟?


魚デニム『ちがいますw


■同じ趣味のある作家仲間がツイッターでつながりやすい。


池田『結構いるんですか?人数的には。 作家以外にも。


魚デニム『作家以外だと作家の友達(普通の会社勤め)だったりとか、

コミケのスタッフさんとか、ニジエの副社長とか。

そういう繋がりで増えていって、全員集めよう!ってなったら

30人は越えるんじゃないですかね!


池田『すごいですね30人か~。


魚デニム『作家やってると横のつながりでどんどん仲間が増えていくから、

そういう意味ではバイクとか趣味やるにあたって作家やって良かったな!

って結構思うことが多いですね。


池田『ふつうにサラリーマンやってたら、バイク仲間(趣味仲間)増えていく

ってあんまりないことですよね。


魚デニム『会社にバイク部みたいなのがあればいいんですけど、たいていの人

はディーラーさんとかバイク屋の企画のツーリングとか参加したりだとか、

最近オフ会ツーリングってあるので、そういうのに参加して

友達増やすかですね。そんな感じで、普通のサラリーマンだったら

自分で勇気を出さないといけないタイミングっていうのもあるんですよ。

でも作家だと、ツイッターで“バイク買いました!”ってつぶやくと、

買ったんですか!乗ってるんですか!一緒に行きましょうよ!ってなって、

自動的に増えていくっていうか、友達ができる。


池田『やっぱりツイッターのおかげなんですかね?


魚デニム『影響はデカいと思います。

飲み会で○○やってます、宜しくお願いします!

とかだとその場限りの関係で終わったりとか多いじゃないですか?


池田『ああ~今度これ行きましょうよ!って言っても

行かない事がほとんどだったな。僕がサラリーマンやってたとき。


魚デニム『でもツイッターをやっていると、その人との思い出の残りカス

みたいなのがw 絵が好きなだけだったら、相当ウマが合わない限りは

ただ絵を見合う仲で終わっちゃうと思うけど、趣味だと

おおじゃあ一緒に遊ぼうよ!ってなりますよね。


池田『同じ方向性の人間の、しかも趣味が同じ!っていう条件がこの仕事やっ

てると揃いやすいのかな?


魚デニム『そうかもしれないですね!バイク乗りや車好きって結構多いし。


■この1年間はニートに近い生活もした話。


池田『ずっとバイク乗ってたわけじゃないですよね?


魚デニム『僕は数年前に免許取ったので、割と新参っていうか。

バイク乗りってけっこう高校のときとか、大学通う為にとか、

割と早めだと思うんですよね。

それでバイクにハマる人はずっと乗ってますけど、ある程度お金が貯まって

車乗って、バイク降りちゃったりだとか、けっこう聞きますね。


池田『免許取った時は作家してたんですよね?


魚デニム『してましたね、本当に駆け出しの駆け出しだったんですけど。


池田『この1年間の話ですが、単行本作業以外はずーっとバイク乗ってただけ

じゃないですよね?ほかに何してたんですか?


魚デニム『うーん家で漫画読んだりアニメみたり、

ニートに近い生活でしたねw


池田『ドラクエを1~7まで全部やったんでしたっけ?w


魚デニム『1.2.3はDSでリメイクされていないので

4・5・6・7・8をやって、ヒーローズっていうのをやって、

みたいな感じでいろいろやってましたね。


池田『…えぇ~っと…一気にやったんですよね?


魚デニム『あ~面白い。次の買おう。みたいなw


池田『ドラクエやって、よっしゃラスボス倒した!

ってなったら、次のシリーズでまた一から勇者始めます?ふつうw


魚デニム『面白くてしょうがなかったですね~。


池田『すごいな。


魚デニム『子供の頃、親が厳しくてゲームなんて全然買ってもらえなくて、

年に1・2本手に入れば良い。ってくらいだったので、

あんまりやってこなかった反動でみたいなw

青春を取り戻す!っていう。


池田『コミケ行かず、単行本も描いたから反動で・・・ニートを再開した・・・?w


魚デニム『あははw

ニートっていっても僕何もやってなかったわけじゃなくて!

単行本6月30日発売ですから、それまではずっと単行本作業してましたよ!


池田『えっそうなんですか?


魚デニム『そう。だから収入少ないだけで仕事はちゃんとやってましたからw


池田『じゃあ普通にやってたんですね、心配してましたw

え、以前のガチニートに戻るのかな?って。


魚デニム『あははwなんとかして止めてくださいよ!アカンやろ!って!

いやーでも僕アレフガルド守らなきゃいけないし~みたいなw


池田『あははw


魚デニム『言い訳したらもうひっぱたいて甘えんな!ってw


池田『四万十川さんと家までいってゲームデータ消さないと・・・


■商業やってる人はフォロワーが多いイメージ。


魚デニム『仕事してたといっても漫画の原稿料は少ないので、

働いてても働いてなくてもあんまり変わらなかったですね。


池田『だいたいの作家さんがコミケで出してないと

食べていけないじゃないですか?

それで四万十川さんは同人のほうが人気出たから。完全にそっちいった。


魚デニム『そうですね、僕もそうですけど商業のエロ漫画より

同人のほうが売れて・・・。

いやでもお金・・・お金・・・うーん・・・まあ同人のほうがやっぱありますw

僕が商業やってる理由って原稿料貰えて尚且つ宣伝の意味もあるので!


池田『多くの人に見てもらえるっていうメリットは大きいですか?


魚デニム『そうですね雑誌っていうのは大きなメリットですよね。

全国のコンビニに並びますし部数も快楽天は圧倒的ですし。


池田『何かの有名な週間雑誌より売れたって一時期話題になりましたよね。


魚デニム『売れてるのか書店におろしてる数なのか分かりませんけどね。


池田『でもまあその効果なのか、一概には言えないけど商業やってる人って

ツイッターのフォロワー数みんな多いイメージ。


魚デニム『ああ~かもしれない。

(商業してないひとで)一部の怪物を除けばw


池田『朝凪さんとかみたいな、商業描いてないけどアカウント消されても

すぐに10万人たまる!とかああいうひとはおいておいてw

やっぱり商業は人目につきやすいですよね。

あとはたまに出版社が作家さんだけ集めてパーティしてるの

タイムラインでみていいなあ~って思ってるw


魚デニム『ああ今度ぜひ呼びますよ!

ぼくこの間の誘うかどうか迷ってたんですよ。池田さん忙しいだろうしな~

みたいな理由で、それでツイッターで「いいな~行きたいな~」って

ぽろっとつぶやいてて、その瞬間担当さんに電話しました。

でもパーティ前日とかだったんでさすがにそれは厳しいです!すみません!

ってなって。いかにも池田さんこういうの好きそうだからw


池田『そうですね~なんか、ご飯食えるし!うまいって聞くし!


魚デニム『意外とって言ったら失礼ですが、ウマいですよ!

ああいうのって美味しくない事が多いと思ってたんですけど

食ってみたら美味しかったです!


■やる気に火がついた話。


魚デニム『練習って口で言うのは簡単ですけど練習し続けるって

めちゃくちゃ大変なことじゃないですか?それが最近やる気に火がついて…、

三点透視の話以外にも。


池田『へぇ~、なんですかソレ??

 

魚デニム『ちょっとネットで・・・“魚デニムってあんま絵上手くねえな”

みたいなの見つけたんですよw


池田『あははw


魚デニム『割と最近!w

自分でも分かってたけどやっぱり言われるとツラいな・・・って。

クソー!って思って、とりあえず目標が“あいつ絵下手だよな”って

言われなくなること!


池田『僕からしたら全然うまい・・・まあ初期のCG集時代の頃から

魚デニムさん知ってるから、めちゃくちゃ上手くなったとおもいますけどね。


魚デニム『昔に比べたら上手くなったとは思うんですけど、

それでもやれない事が多すぎて・・・。

可愛いキャラの単体をものすごいアオリで超広角レンズ使って走ってるとか、

それが何人も連なったりだとか、足し算じゃなくて掛け算とか、

なん乗レベルで難易度あがってるじゃないですか?


池田『うんうん(正直そんなすごい絵描いたことないので合わせている)


魚デニム『それ全部描けたら面白いんじゃないかな?と思って。

そのためには、めちゃくちゃ絵描かなきゃいけないなって。

仲良い絵描きさん達と話してたら、みんな口に出さないだけで

めっちゃ努力してるんですよ!

○○さんって普段練習とかしてるんですか?って聞くと、

結構おチャラけてる人も「それはめっちゃしてる。」って。

一度見せてもらったんですけど、本当に落書き集みたいな

データ大量にあって、ああ~やっぱりそうなんだな。って思いましたね。


池田『一万時間の法則ってありますよね。

音楽の分野の話なんですけど、音楽でプロになった人の共通点は、

才能うんぬんあるだろうけど、みんな一万時間以上は練習を

やっていたっていう。

なれなかった人はそんなに時間かけてなかったみたいですね。その検証では。


魚デニム『それでいうと、胃之上奇嘉郎先生と、あと、伊藤エイト先生とか、

お二人とももめちゃくちゃ上手いんですよ!

すごく理解して描いてるなって。

手探り感が無いっていうか。

あと、その三人とちょっと系統は違うんですけど、

レオパルド先生。

あの人も尊敬する作家さんですね。魚眼っぽい迫力パースが最高ですね~。


池田『(そんなに絵がうまくない)僕はどうなの?w


魚デニム『あはは

それはキラーパスですね!w尊敬してますよ!それは!


池田『あはは違う違うw

三点透視…使ってると思う?


魚デニム『ああ三点透視ですか?

えっどうしたらいいんですかこれw

うーんと……

青水庵さんは望遠レンズ系が多いんじゃないですかね!

二点透視とか!


池田『アハハハハハハハw

周囲『アハハハハアハハw


池田『や、ごめんw 

僕は何も…そういうのは

ご覧のとおり使えてないです…。


魚デニム『あ、でも二点透視の良さの話も作家さんとしたんですよ!

広角とか三点透視とかの方が迫力はあるけど、

それが全部正解では無い。って。

↑広角や三点透視の練習の絵

魚デニム『たとえば複数の女の子が入り乱れてる所って広角にすると、

メインの子が目立って周りの子がイマイチだったりするじゃないですか?


池田『うんうん。

じゃあ魚眼をつかうとしたらやっぱりアップのシーンとか?


魚デニム『迫力を出したいところとか。

魚眼までいってしまうと使える場面が狭まると思うし画面が歪みすぎるので、

使いやすいのはやっぱり超広角じゃないですか。



■絵描きとしての魚デニムが誕生するまで。生い立ち。


池田『絵って昔から描いてた?


魚デニム『僕幼稚園とか小学生の頃から描いてます。

ガンダムとかウルトラマンとからくがきしてて。

小学生になったらクラスで絵が上手いやつっていうポジションになって、

でも結局絵を毎日描いてるかっていうとそうでは無くて、

一ヶ月に一回とか、ドラゴンボールの絵マネして描いてみたりとか。

授業中に落書きしてみたりだとかそういうレベルで。

絵の練習しよう!とかプロみたいになりたい!とか思ったのが、

高校生くらいのときですかね。


池田『そのときは日本にいたんですか?


魚デニム『居ましたよ!小学4年生くらいには日本かえって来てます。


池田『それまではたしかシンガポール?


魚デニム『そうですね。帰国子女です。


池田『プロを意識して絵を描き始めたとき、PIXIVとかやってたんですか?


魚デニム『やってないです。

僕が魚デニムとして絵を描いてます!ってあげ始めたのが

3年前くらいからです。

CG集だした当初もツイッターとかピクシブみたいに、

情報の出るような事は全くやってなかったです。

自分の絵に自信が無かったり、なんかヤダなって思ってたりして、

あんまり出したくないなって思ってたんですよね。


池田『じゃあ名前を出さず、活動していた?


魚デニム『まあそうですね。名前を出さずっていうか

ペンネームとかはありますけどSNSは、やってない。


池田『いますよねそういう人。


魚デニム『でも世界が変わりましたね、

SNS(ツイッターやPIXVI)始めてから。

・・・コレなんか宗教の勧誘みたいw


池田『あははw

でも本当にSNSは魔力を秘めてますよね。


■作家にとってツイッターは最高のツール


魚デニム『SNSはほんと、上手くやればチャンスを掴めるというか・・。


池田『魚デニムさん的には、SNSをつかって、なにを掴んだんですか?


魚デニム『前にも話してますが、まずは人脈。

最初に出したCG集、僕の中ではやった売れたぞ!って

レベルだったんですよ。あれが多分僕の絵描きとしてのデビューでしたね。


池田『全然コケてない数字だった気がします。


魚デニム『初っ端としては十分ヒットした数字だったと思います!

それで、やったぞ!って思って自信がついたっていうか。

実は3年前より以前はニート状態だったので、病んでたんですよ!

物の考え方が特にw

もともとネガティブな性格ですけど。

このままじゃイカンと思って、ツイッターとか色々やってみよう!と。

じゃあ何でそれまでやってなかったかというと、

ピクシブってモロに評価が出るじゃないですか?

ツイッターもツイッターでフォロワー数がどうとか、

RTとかいいねとか数字で出ちゃうから怖いなっておもって。

CG集売れてからは、この人知ってる!っていう作家さんに

フォローしてもらえたり、性癖がマッチしたのかすごい有名な人に

フォローしてもらえたりとか。

そういう人にフォローしてもらえると絵を描いたとき、

RTして貰った時の爆発力がまた変わってくるじゃないですか?


池田『そうですね、10万人のフォロワーいる人が1回RTしたら・・・


魚デニム『スマホとまらないですもんw ブブブッブブ!って。

最初にそういう人たちに見つけてもらって、

もし良かったら馬会(作家さんが馬料理を食べる会)っていうのが

あるんだけど参加してみない?って言われて。

それに参加して友達の輪が更に広がり~の~!みたいな。

芋づる式に美味しいところがズルズルズルーっと!

それのおかげで世界が広がって、ツイッターのフォロワー数が増える→

評価してくれる人が増える→編集さんの目に止まる→仕事が来る→

みたいな感じでしたね。


池田『じゃあSNSやってなかったらどうなってたんですかね?


魚デニム『カスみたいなもんだったんじゃないですかねw


池田『あははw家とセブンイレブンの往復?


魚デニム『そうそう、あれ…

まさに今の僕ですねw今ミニストップと家の往復ですよ!


池田『最近はそうなんだw


魚デニム『ミニストップはあんまり美味しくないw

デザートとクランキーチキンは美味しいですね!


池田『へぇそうなんですか!


魚デニム『サクサクしてるチキンなんですけど。


池田『食べてみたい…この辺ミニストップないからな~。


魚デニム『だからほんと、ツイッターのおかげっていうか・・・。


池田『ツイッターは作家にとって・・・すごいツールですよね。あれは。

魚デニム『最近特にそれが顕著になってきたというか、

RTする側もフォロワー数がすごく増えてて、

RTやいいねが伸びる確率がすごく上がりましたね。

例えばフォロワー数が千単位の人が絵を描いて、いいねが数千いくって

何年か前ってなかなか無かったじゃないですか。


池田『無かったですね。


魚デニム『でも最近はフォロワー数が1万に満たないくらいの人でも、

7000いいねつくとか。

それってやっぱりRTする我々側もフォロワー数があがってるからっていう。

RTする側の拡散率もあがってるから、

良いものが正当に評価されてきていると思います。

ああこれはいい風潮だなって、チャンスをつかめる人は是非がっちり

掴んでいただきたいです。


池田『みんな良いものはすぐRTしますもんね、

それですぐにバアー!っと拡散されて。


魚デニム『やっぱりあれってリアルタイムじゃないですか?

PIXIVには無い良さ。っていうか。

最近はR18の凍結がどうこうっていう問題がありますけどね…。


池田『凍結騒ぎに関して思う事あります?


魚デニム『僕からすると18禁の絵を、

フィルター無しでポンポン投稿してる作家さんがたまにいて、

それは流石に油断しすぎなんじゃないかな?って思います。


池田『うーん、それすると凍結対象になるってこと、

まだ知らない人がいるんですかね?


魚デニム『自分は大丈夫って思ってる節もあるのかも・・・。

僕普段の趣味絵って18禁は描かないんですけど、

宣伝のときの18禁の絵はたいていフィルターかけてますよ。

前にそれでお叱りを受けたので、ツイッターからw


池田『えっ、叱りをですか?


魚デニム『叱りをです。メールが来て“あなたの画像はエッチです”みたいなw


池田『ツイッターの人から、フィルターつけろよ。みたいな?


魚デニム『そうです、厳密にいうと18禁じゃなかったんですけどね。

白いマイクロビキニ着てる絵だったんですけど、

色の自動判別機能に引っかかっちゃったみたいでw

やっぱ僕にも来るんだな、って思って気をつけてます。


池田『でも凍結はしなかったんですか?


魚デニム『凍結はしなかったですね、

凍結しやすい人って結構ヘッダーがエロかったりして。


池田『そうですよね、ヘッダーエロいとダメですもんね・・・。

僕それで凍結しましたもんw


魚デニム『18禁の絵もフィルター無しで投稿できればいいんですけど・・・。


池田『なんでか知らないけど、人によって

アレってボタン押さなきゃ見れない時あるじゃないですか?


魚デニム『そうなんですよ、だからやっぱり拡散率下がりますね。

でも凍結よりはマシだなと思ってw


池田『そうですね。


魚デニム『例えば、CG集あるじゃないですか?

あれのサムネってあんまりエロくないじゃないですか?

ちゃんと服を着てるっていうか。


池田『はい。


魚デニム『あれだったら大丈夫だと思うんですけど、

エロ漫画の宣伝って濡れ場のシーンだったりするので、

流石にそこはフィルターかけないとダメだなって。


池田『(インタビュー時は)もさんが、毎日のように

○○さんが凍結しました。ってつぶやいてくれてますね。


魚デニム『探知能力高いですよねw


池田『あの人経由で凍結された作家さんがわかる。

僕が凍結されたときも、もさん経由でしりましたw


魚デニム『あはは、人に教えてもらったw


池田『うん。エゴサのつぶやきに、“青水庵が凍結してる”ってあってw

え?ほんとだ!…コミケ前なのにどうしよう!って。

まあすぐ解除されたんですけどねw

最近の凍結ってショタ描いてる人が多いですね。


■ニート時代、思考がおかしくなっていた時の話。専門学校の話。


池田『それで今はこれ一本で食ってて、ずっとこの仕事をしていくんですか?


魚デニム『そうですね、僕は会社務めしたことがないので。

ニート経験ならありますけど!w


池田『あははw ニートの時って何してたんですか?


魚デニム『ずーーーーーっと、インターネットのまとめサイトみてました。

深夜はアニメみて。


池田『や~一度見たらやめ時わからないですよね、まとめサイトって・・・。


魚デニム『漫画はお金が無いので買えなかったです。

たまに日雇いのバイト少しやりましたけど、まあ続かずw

あれって結局、移動費が自分持ちだったりするので…。


池田『日雇い、一度やったことありますけど、

指示してくれる人もいないし、適当ですよね。


魚デニム『それで、なんとかここから脱したいとは思うけど、

脱する要素がなかった…。


池田『でもそこからCG集出したんですよね?


魚デニム『そうなんですよふつうの会社で働きたくなかったんですよ!

なんとか働かずしてお金欲しくてw


池田『そこから好きなことで食いたいなって?


魚デニム『会社勤めはしたくなかったし、自分が会社側なら

絶対こんなやつ採りたくないしなってw


池田『あはは、うまくいってよかったですねw


魚デニム『大学辞めて、専門も辞めて。ニートにもなって、

でしたからねぇ・・・。よかったです。


池田『あ、専門も入ってたんですか!へえ~。


魚デニム『まず、高校のときに大学か専門が行きたいなって

思ってたんですけど、親にとりあえず大学は行けって言われてて。

それでもなんかなじめなかったというか、面白くなかったし。

ソッコーで行かなくなって・・・w専門行かせてくれ!って頼んで。


池田『絵のですか?


魚デニム『絵です。日本工学院です。

専門学校ってひたすら絵を描いてるだけかと思ったら、

カラーコーディネートだとか・・・。


池田『わかります。


魚デニム『いわゆる学校の授業みたいな。

好きな授業と好きじゃない授業があるんですよ。

絵を描きたいのにやりたくない課題とかあって・・・。


池田『わかりますわかります、

自分は絵じゃないんですけど、数学の課題とか嫌だったな…。


魚デニム『絵の課題は、よい作品は展示会にパネルにして

飾られるんですけど、それに選ばれてたりしてたんですよ。


池田『おお!


魚デニム『だから比較的成績は良かったんですけど、それ以外の授業の課題が

全然出せなくて、僕自身も怠慢な性格だったので、

これは・・・留年するな・・・と思って。

お金も余計に必要になるしさすがにちょっとなって思って、

そこから3年くらいニートが始まって…。


池田『どうなるんですか?そういう生活すると。


魚デニム『心が死にます。

魚デニム『僕の中で世界っていうのは

家族と自宅とネットのまとめサイトが全てで。

今はまとめサイト見ないから分からないんですけど、

当時は韓国叩きネタがすごくって、

韓国人は敵!みたいな思想が根付くんですよ。

自分の思いを吐き出す場所って食卓しか無くて、韓国ってクソだね。

って話をすると、ウチの母親ってすごく優しいから「そうだね」って

笑顔で言ってくれるんですよ。

今思うとすごく死にたくなりますよねw

あ、今は韓国や中国の事はなんとも思ってないですよw

一種の流行り病みたいなものですね。


池田『あはは、今は母親は知ってるんですか?この仕事してる事とか。


魚デニム『知ってます。僕がエロ関係の仕事してるのも知ってますし、

非常に良好な関係ですね。

最近実家帰ってないので会いたいなと思ってはいるんですけど。


池田『CG集出してからは仕事面で挫折してないのですか?


魚デニム『今年に入って挫折してるかしてないかといわれると・・・w

まあ仕事は定期的にしてるからニートには戻ってないの、かな?w


池田『あはは。

今まで聞いてきた作家さんの話だと、最初は50部から始まり、

芽が出たり出なかったり、とか繰り返して、どこかでポン!ってあがって、

そこから”作家”だけでやっていけるようになった。

っていうパターンが多いんですけど、デニムさんって最初からポン!って、

うまくいっている気がします。仕事面では。


魚デニム『ニートしたりとかクズ人生を送ってるときもありましたが、

仕事の面ではいざ自分で何かしたい!って思ったとき、

明確な失敗はしたことは無いですね。


池田『すごいですね!実は才能のかたまりなんじゃないですか??


魚デニム『もしかしたら要領がいいのかもしれませんね、もしかしたら。

そういう、ホームランは出さないけどとりあえずヒット!みたいなw

それはCG集に関しても同人誌に関しても。

ただ、同人誌に関してはヒットよりも最初に、

“気持ち良くなりたい”って気持ちがありましたね。


■コミケの話。 気持ちよさ、体力勝負、作家のオーラ。


池田『それはどういう?


魚デニム『完売ですね。


池田『え~と、つまりコミケで

より多く人に知ってもらうっていうんじゃなくて

“1時間で完売”っていうのが目標だった?


魚デニム『少し違くて、最初ってどれくらいの量持って行ったらいいのかって

周りの作家さんたちに聞いて、じゃあこれくらい持っていくか。

ってなったんですよ。

作家さんによっては、売れ残ってもいいから時間いっぱいやって、

1人でも多くの人に自分の本を手にとってもらう。

っていうのが一番有効な使い方っていうかなんていうか・・・。


池田『まあチャンスですからね、コミケっていうのは。


魚デニム『僕はとりあえずちゃんと売れた!っていう実感を感じて

安心したいっていうか。

喜びを感じたくて、あまり冒険した数字を出さなかったというか。

あまり刷らなかったですもん。


池田『人気の割に部数少ないって思ってましたもんw

普通はもっと持っていくだろうな~と。

それでたった1時間で持って行った本無くなるんでしょ?


魚デニム『最初は40分くらい・・・で、1時間、1時間15分、

って感じですね。


池田『12時には無いみたいな?

あ、でも10時開始だから、ってことは午前中で本がなくなる!


魚デニム『そうですね午前中で。帰るのも早いので、

作家さんが2時くらいに挨拶いったら、あれ?サークルがない!みたいなw


池田『あはは、早すぎるw


魚デニム『疲れちゃうんですよねコミケ。

前回持って行った部数が僕の体力の限界ですね。

これ以上は無理だな。ってわかりました。


池田『そんなにつらいかなぁ…。


魚デニム『例えば、

「ありがとうございましたー!」とか

「ありがとうございます!500円になります!」

みたいなのを永遠に言い続けなきゃいけないじゃないですか?w

なので、疲れるっていうか、めまいがしてくる!

空気も悪いし、立ちっぱなしだし、普段運動してないし。

って悪条件が重なるんですよ。


池田『作品そのものの力よりも、体力がボトルネックなんですねw


魚デニム『体力つけなきゃ売れないな、これ以上は頒布できないな。って。


池田『まぁ基本的にコミケ疲れますよね。


魚デニム『あと僕、オーラが無いのか知らないですけど、

一緒に売り子やってる友達のほうに「魚デニムさんですか?」って

くるんですよw


池田『何でですかねw


魚デニム『頭に“売り子です”ってダンボールで作ったやつ

貼ってたこともあるんですが、それでも売り子に

“魚デニムさんですか?頑張ってください!!”

って・・・俺こっちー!みたいなw


池田『売り子さんのほうが描いてるオーラがあるんですかね?


魚デニム『そうなんですかね?いわれてみれば僕モブですもんw

向こうのほうが話しかけやすいのかも。


池田『愛想がいい友達なんですか?


魚デニム『うん。


池田『絵を描いてそうなかんじ?


魚デニム『うん。クリエイター顔ですね。


池田『そういう人と隣同士になるとデニムさんのほうが、

手伝いっぽい感じ出るのかもしれないですねw

魚デニムジャンパーとか着たらいいんじゃないですか?


魚デニム『なんですかそれw背中に何か書いてあったりですか?


池田『刺繍で”魚デニム”って。


魚デニム『魚デニムって書いてあるやつ

首から下げたりとかしてたんですけどね・・・w

モブのオーラが強いんでしょうね!


次のお話は…

(遊びと仕事のメリハリは必要の話、画力はあるのに食べていけない人の話、同人作家はみんな勇者になりたい話、etc)

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インタビュイー:魚デニム

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twitter:https://twitter.com/uodenim?lang=ja

インタビュアー:青水庵

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