結婚相手とは、役所の同期でした。

5番目の彼氏と、共通の友達で。5番目の彼氏と、結婚相手……元旦那とは結構一緒に食事に行ったり、仲良くしていました。

私はなぜ5番目の彼氏と別れたのかどうしても思い出せないのですが、まぁ、ろくでもない理由でしょう。

5番目の彼氏と別れたあと、元旦那は退勤時、私を自宅近くまで車で送ってくれるようになりました。
元旦那の家は私の自宅から一時間以上かかる場所だったのに、なぜか。

私の当時の門限は、はっきりは言われてはいませんでしたが7時でした。
元旦那は職場が離れた場所、私の職場まで車で40分くらいかかるところに配属されていました。
なので、帰るときはいつも門限ギリギリ。いつも私は焦っていて、送ってもらうことにろくに感謝もせず、元旦那の迎えが遅かったり、渋滞したりするとかなり文句を言っていました。
なのに毎日送ってくれて……

ある日、いつものように帰ろうとしたとき、自宅付近のファミレスの駐車場に停めて話をしていたら、元旦那の声のトーンが落ちました。

「毎日俺、送ってるけど、結局どうしたいん？」
「どうしたいって……」
すると、元旦那の語気が強くなりました。
「付き合いたいのか付き合いたくないのかって聞いてるんだよ！！」

結構元旦那、怒っていました。
私は勢いに押されて
「付き合う」
と、了承してしまいました。

続く