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ツール・ド・東北2019に参加する

9/15に行われたツール・ド・東北に単独で参加した。エントリーして完走するまでの備忘録。

ツール・ド・東北とは?

東日本大震災の復興支援を目的として2013年に始まった。順位を競うレースではなく、津波の被害を受けた宮城県北部の海岸(三陸地方南部)を走りながら[1]、現地の現状を見てもらうファンライドである https://ja.wikipedia.org/wiki/ツール・ド・東北

今年で開催7回目。震災の風化防止、復興支援、地域発展、といった多くの意味が込められたイベントである。

コース選び

最も長い210㎞ 気仙沼フォンドを選びたかったが、ロングライド完走経験が条件になっていたため、次点の170km南三陸フォンドを選択した。

エントリー

4月に申し込み。抽選方式。5月に結果発表があり、当選したらエントリー費を支払って登録完了。

装備を整える

大会には車両レギュレーションがある。よく読んで違反がないようにしよう。

車両トラブルリスクを減らすために大会前にサイクルショップでメンテナンスをしてもらった。あとはサイクルウェア一式を購入。レーパンなしだとお尻が痛くなるので必須装備だと思う。

自転車をどうやって会場(石巻市)まで運ぶか?

大きく4通り。車、自転車で会場まで行く、輪行、配送。

今回、大会が西濃運輸のカンガルー自転車イベント便を利用することにした。費用はそれなりにかかるが、画像のように大型ダンボールで直接会場まで配送してくれる。

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前日の宿を探す

大会は前日受付が必須のため、会場に前日入りする必要がある。多くの参加者は石巻市に宿泊するため、会場近くの宿はすぐに満室になるようだ。

私は8月にやっと宿探しを始めたため、満室でどこも予約取れず。石巻市に唯一あるネットカフェで寝ることになった。禁煙個室ブースがあったためそれなりに寝ることはできた。

大会前日

素数は勇気を与えてくれる数字

大会当日

吉野家でハムエッグ牛小鉢定食を食べてレースに備える

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往路は追い風、復路は向かい風という情報が流れる。

数十人のブロック毎に間隔を空けてスタートが切られる。そのため、早めに並ばないとスタート時間が遅くなってしまうかもしれない。

その他、スタート地点では自転車レギュレーションチェック、被災者への黙祷、レース注意事項の説明などが行われた。

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スタートゲート前で記念撮影をして、ついにスタート。しばらくは25km前後でゆったり集団走行。

女川AS 18km地点

雄勝AS 37km地点

神割崎AS 60km地点

歌津AS 84km地点

折返し、蔵内ASへ 104km地点

ホテル観洋AS 123km地点

北上AS 144km地点

結構な上りがあり、終盤は明らかにペースが落ちてきていた。この辺までくるともう、ただひたすら無になってペダルを回していた。今日ペダルは何万回転したんだろう。

北上ASは最終チェックポイント。ここからASはなしで、ゴールまでノンストップで向かう。

そして、ゴールへ

時間的には余裕があった。けど、体は全然余裕じゃない。

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ゴールをするともう夕暮れ。

完走証を貰い、余韻に浸りながら記念撮影ブースで写真を撮ったり、レーパンの日焼け跡を確認するなどした。

感想

大会運営の手厚いサポート、各ASで振る舞われる美味しい食べ物、美しい海岸線と起伏に飛んだ道(獲得標高1,904m)、どれも最高だった。

知らない土地を自転車で長時間走り続けるという非日常感で、大会中はずっとアドレナリンが出ていた感じがする。津波災害を受けた道も、言われるまでは気づかないほど復興が進んでいた。これまでの、多くの人の甚大な努力で大会が成り立っていることを実感できた。

素晴らしい体験だったので、周りに大会参加したいという人がいれば自信を持って後押しをしたい。また、私と同様に単独参加でエントリーを迷っている人にこの記事が少しでも参考になれば嬉しい。

費用

参考程度に

- 交通費: 渋谷 -> 仙台駅 新幹線経由 11,000円

- 交通費: 仙台駅 -> 石巻市 高速バス(往復) 1,600円

- 交通費: 仙台駅 -> 新宿 夜行バス 4,800円

- 自転車配送費: 1,7000円

- 宿泊費(ネットカフェ) 石巻市 自遊空間 12時間滞在 2700円

- 大会エントリー費 14,000円

計 51,100円

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