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なぜ今、結婚式を挙げるのか④ 意思決定編

この記事は、2021年1月、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中、結婚式を挙げるまでにいたった1年間の経緯を振り返り、意思決定のプロセス・気持ちについて長々と書きました。

 この記事の目的は、私自身の思考の整理とアウトプットです。記事を書くことを通して、この状況でも結婚式を挙げる理由を明確化してから、本番に臨みたいと思います。

 また、同じように結婚式について悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

 医療従事者の方をはじめ、コロナと日々闘っている方々に理解してもらうためだとか、議論をしたいだとか、そういった目的はありません。

 思考整理のために、冗長に経緯から書いています。本題から読みたい方は「なぜ今、結婚式を挙げるのか④ 意思決定編」から読んでいただければと思います。

延期か決行か 意思決定のプロセス

 ~ここまでのあらすじ~
 緊急事態宣言が出て、規模縮小決行派の夫と規模そのまま延期派の私で意見が割れました。夫は今じゃないと出席できない義兄に出てもらいたく、私はゲストそのままに安心して出席してもらえる時期に延期を希望しました。
 ~あらすじ終了~

 この時の私の頭の中と結論を図にしてみました。(夫の優先順位は私が話していて感じた順です。)

 この図を見てわかる通り、私たちの置かれた状況では、「あれ?延期しても不確定要素多すぎて、解決にならなくない?」ということに気が付きました。各項目ごとに説明します。

①費用:中止の場合は何百万のキャンセル料がのしかかります。私たちは費用の安い、高いはあまり重視していませんでしたが、さすがに何もしてないのに何百万も払うことはできないので中止は論外でした。

②親族出席:決行の場合は義兄は来ますが、延期の場合は再度4週間も自粛期間を設けて来日するのは難しいだろうな、と考えました。

③友人出席:たしかに決行したら来てもらいたかった人に来てもらえないかもしれない。しかし、延期したところで来てくれるとは限らないし、延期した結果来られなくなる人もいる。延期は解決ではありませんでした。

④主催感情:これは前記事で述べたように、「結婚式を終わらせて先に進みたい」という気持ちが夫婦ともにありました。延期はゴールが見えませんでした。

⑤感染拡大状況(ゲスト感情):まずゲスト感情は人によって感じ方が違うので分かりません。わかりませんが、ここでは「感染拡大状況が落ち着いている=ゲスト安心=ゲスト感情〇」と仮定してました。
 はじめは私も「延期してもっと状況が良いときに」と思いましたが、それってただの思い込みでこれからどうなるかは誰にも分からないことに気が付きました。

 以上を踏まえてまとめると、

延期:不確定要素増える、よくなるかもしれないし悪くなるかもしれない。義兄は来られない。

決行:不確定要素少なくあとは感染対策を進めるだけ。義兄は来られる。

となり、私は不確定要素が少なく、できることがはっきりしている元々の日程で決行することで腹を括りました。

より納得感のある式の決行を目指して

 先ほどの図を再掲すると、決行をするにあたって問題になるのは感染拡大状況と友人出席の部分です。そこで、私たちは2点話し合いました。

 第一に、感染拡大対策を強化しました。もともと私たちは、高齢者と持病のある人は呼ばない、収容率減、アクリル板設置、受付廃止、ブーケトス廃止、ウェディングケーキ廃止等対策をしていました。それに加えて、

・親戚でも一都三県以外から出席予定の方に関しては出席を遠慮してもらう
・テーブル数を更に増やし、8人掛けに2~4人の席配置
・トークシールド配布
・プチギフトの石鹸に加えて、イソジン追加

などを行うようにしました。また、ゲスト感情に配慮しやりすぎというほど何度も、当日までキャンセルOKなことを伝えてました。(もともと私たちはどのタイミングでもキャンセルOKご祝儀不要の方針でした)

 第二に、夫は決行にあたって友人全員出席を遠慮してもらう選択をしましたが、私はどうしても来てほしい友人5人は招待することにしました。勿論来てほしい友人は他にもいましたが、職業、先輩後輩関係、居住地などを考慮し、招待してもゲストの判断で出欠を決められる状況と信頼関係がある人だけに限定して招待しました。

 この決断に関しては本当に迷いました。旦那は我慢したのに悪いなとか、親族はどう思うかなとか、リスク増やして申し訳ないとか、今でも思ってます。しかし、私が今後の人生で人の結婚式に出たとき、悲しい思いをせずに花嫁を祝福できるよう、絶対に譲れない部分でした。

 「友人は減らすが、5人だけ呼ばせてくれ」と夫に話すと、夫は快く賛成してくれました。自分は我慢したのに、本当に優しい決断に感謝しています。(夫への感謝を込めて、当日はサプライズで夫が呼ぶはずだった友人25人ほどからメッセージを集めてムービーを流します)

 最終的には、感染対策を強化した上で、ゲスト15人収容率20%の式になりました。 
 「親族婚の決行」から、「感染対策を強化したうえで親族と友人5人だけ呼ぶ式」という風にしたことで、より夫婦で納得感のある式にできたと思っています。今後どんなことがあっても、こうやって話し合えるといいなあ。

まとめ 大丈夫?で考えず不安でも決断していきたい

 こうして、私と夫は沢山話し合いながら、2021年1月に結婚式を挙げることにしました。

 思ったことは、直前になって、本当にやるか・やらないのかの決断を迫られたとき。結婚式という何カ月も前から日程を決めないといけない中で、「絶対大丈夫」という確信のもとに物事を進めていくことは、とても難しいものになってしまいました。

 そんな時に、大丈夫か・大丈夫じゃないのか、という問いを自分に投げかけてしまうと、答えは大丈夫じゃない100%で、なかなか決断できないのかな、と思います。私は決行しますが、延期したってこの先日本が欧米みたいになるかもしれないし、中止だって将来ずっと後悔を抱えるかもしれません。みんな不安を抱えてます。

 私がこの経験を通して一番考えたことは、未来がわからない以上、物事に正解なんてなくて(正確には、結果論的に正解はあるが選び取れない)、ただ自分の決断が積み重なっているだけだということです。 大丈夫・大丈夫じゃないではなくて、話し合って、自分にとって何が一番大切で、どういった形なら実現できるのか、やるのか・やらないのか、やらないならどういう条件になったらやるのか、不安だけれども決めることが大切だと思います。

 一人で決断するのは不安すぎるので、夫というパートナー、絶対必要だなと思います。誓いの言葉を言うのは式当日だけれども、これからどんな困難があっても、今回のようにしっかり話し合って進めていける夫婦になりたいと感じています。

 長々と書きましたが、以上が式前の気持ちです。すごくすごく対策したけれど、悲しい結果になってしまう可能性もゼロではありません。未来のことは分かりませんが、私がなぜ、結婚式決行を決めたのか、書き記し、残しておきます。

2021.1.22

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