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マニピュレーター 機材 システム解説 (2020夏 2nd Set編)

先日半年ぶりにマニピュレーター仕事をしました。ちょうどこの自粛期間に小規模な現場を想定した2nd Setを組み、Ferrofish A32/Pulse16をリモートするアプリケーションを制作していたこともあって、初陣を今回の現場で迎えることになりました。

システムはこんな感じです。

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大規模な現場向きに組んだ1st Setとの大きな違いは、メインシステムとサブシステムの切替/アウトプットのミュートやセルフモニター用に使用していたインターフェイス(MADIfaceXT)とTotalmix FXを使用していない点です。

1st Setのシステム解説はこちら。

Ferrofish Pulse16 MXにはMADIとADATのデジタル入出力が付いており、プリセットに保存することが可能となっています。

そのプリセットの機能を当社で開発した「FishApp」RME ARC USBを使用することにより、メインシステムとサブシステムの切替とアウトプットのミュートを手元で操作出来るようにしたシステムとなっています。

FishAppの説明はこちらから。

こちらのシステムをSKBのキャリングケースに収まるようにラックを作り、中に収めた物になります。

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Ferrofish Pulse16 MXはアナログのIN/OUTが16chとなっているため、マックスで16chのアウトプットが可能となっています。

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実際の現場で組んでみた感じはこんなところです。

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初めての配信ライブとなりましたが、システムは何の問題も無くうまく作動してくれました。

Pulse16 MXの本体でもプリセットの切替は可能ですが、プリセット番号を選んでロードするということをしなければならないため、システムの中核とするのは難しい状況でした。

そこに「FishApp」を使うことにより、RME ARC USBでリモートできるようになったためシステムの中核とすることが可能になりました。

少ない機材量で信頼できるシステムが組めたのは、それぞれの機材の汎用性と安定感によるものだと思います。

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