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最後に分かつもの

こんにちは、Tidyです。
株式会社iCAREで同期入社した(歳は親子ほど違います)産業保健師の立山さんが、「ことばの日」の制定に関わっていたということで、今回は「ことばの日の」の企画である「#忘れられないことば」に参加してみようと思います。

お前は仕事ができるが・・・

冒頭から自慢を書きたいわけでなく、これは30代中盤の頃にその時の会社の社長から延々と言われ続けた説教の枕詞です。

他人への気遣いが全くできない

未だにろくにできないですし、そもそもその時は全く必要性すら認識していなかったのですが、次の話は心に残っています。

「これからの人生において、どんどんと大きなビジネスを任せられるようになるだろう。そのとき、競争相手との商品の差はなくなり、営業として"売る"能力にも差はなくなっていく。
 最後にそこを分かつのは、感謝と気遣いなんだ。
 そして、これが自然な立ち居振る舞いとしてできるようになるには時間がかかる。必ず役に立つときがくるから、今から努力しろ。」

最重要な案件は、一流企業同士の競争になって、エース人材同士がぶつかることになるので提案内容は互角になりやすい。企業の信頼性なども互角な場合であるならば、最後は「この人と付き合っていきたい」と思わせる立ち居振る舞いこそが鍵になる        

それを教えるために、社内の飲み会ですらもその練習ということで
お店を下見したのか?
店内の雰囲気は?
店内のどこの場所であるべきか?
参加者にきらいなものやアレルギーはないのか?
その場所までどのように案内するのか?
参加者の家族構成や家までの距離などで帰る時間や交通手段をどう考えるか?
などなどといった事前準備から、宴会中に関しても
誰かのグラスが完全に空く前に注ぐ、あるいは頼んでおく
気持ちよく話させる
会計を気づかれずに終わらせる
参加者の家族向けに遅くまでつきあわせたことへのお詫びと感謝のためにお土産を用意しておく
状況に応じた次の店の手配
移動手段の確保
などなど、限界まで、相手を嫌な気持ちにさせない、喜ばせる、気持ちよくさせる、感心させることについて考えて実行しろと繰り返し繰り返し、指導をいただいたのも良い思い出です。

あれから15年以上経ち、できるようになったのかと言えば推して知るべしですが、「Tidyさんは感情がないのに、人が考えていることには異常に細かく把握しているときがある」と言われることがあるので、あの反復練習は少しは効果があったのかなと思ったりもしています。

最近とくに思い出すこのことばを、私の「#忘れられないことば」として書かせていただきました。

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