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吾輩は100万回生きた猫である #13

数年が経ち、エジプトは着実に繁栄への道を歩んでいた。そんなある日、ローマの将軍であるマルク・アントニウスが、エジプトを訪れることになった。彼はエジプトとローマの同盟を強化するため、そしてかつての親友カエサルの遺志を継ぐべく、エジプトとの協力を求めたのである。

アントニウスは、逞しい肉体と魅力的な顔立ちを持つ壮年の男性であり、ローマの兵士たちからは絶大な信頼を受けていた。彼の人格には、勇敢さと情熱、そして大胆さが共存しており、その指導力はローマ軍にとって絶対的な存在だった。

アントニウスの訪問を知ったクレオパトラは、彼を迎えるために王宮で盛大な宴を開いた。その宴で、クレオパトラとアントニウスは初めて出会うことになる。

宴が始まり、アントニウスはクレオパトラの美しさと知性に瞬く間に魅了された。彼はかつてカエサルが持っていた魅力を彼女に感じ、クレオパトラもまたアントニウスの勇敢さと情熱、そして大胆な行動力に心惹かれることとなった。

バスティもまた、アントニウスに興味を持ち、彼がクレオパトラにどのような影響を与えるのか見守っていた。

アントニウスはクレオパトラに対し、ローマとエジプトが力を合わせれば、世界に名だたる強力な同盟を築くことができると語った。アントニウスとクレオパトラの出会いは、エジプトとローマの関係に新たな展開をもたらすこととなり、二人の運命を大きく変えることになるのだった。

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