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薄化粧のこころ

ここ数日、失敗というか、つまづきが何個かあり、
ずいぶんと、いや、べっこりと、凹んでいた。

その前から高校からの友人とご飯を食べる約束をしていて、誰にも咎められてないはずなのに、うしろめたさを若干感じつつ、出かけた。

友人は街中に住んでおり、お店にも徒歩で行ける距離なのに、律儀に、車で迎えにきてくれた。

行きの車中、最近どう?と聞かれ、
細かくは話さなかったが、凹んでる、と話した。
初っ端からのロー気味の会話に巻き込むことは一瞬躊躇はしたが、
焦りもせず、引きもせず、淡々と話しに付き合ってくれてホッとした。

おいしいご飯を食べている間、逆に
最近なんかニュースあった?と聞いたら
「ニュースというか、夢を叶えたよ」と
思わぬ言葉が返ってきた。

話を聞くと、長年の夢だったあることを
昨年えいやっと始めたらしい。
タイミングというのは、すごいことだ。

普段の人となりを知っていたので、
すごい!いいじゃん!と思ったことを
純粋に話していたら、
「よかった〜。引かないで聞いてくれて」
とホッとした表情で話してくれた。
彼女も人を選んでこの話はしているらしい。

大人になると、どうしても外向きにはよそいきの表情があることは間違いないし、
100%すっぴん、という自分を見せることはまずないかもしれない。たとえ家族だとしても。

でも、自分がキラキラしようとしない時代から知ってる「薄化粧のこころ」で向かい合える人は、
本当にありがたい。

行ったことによって、家族や仕事から少し離れた場所を求めていることにも
ちょっぴり気づいてしまったけれど、
行ってよかった。

お酒の力は借りたにしても、ひさびさに無邪気な状態でいられた気がする。

彼女もわたしも美味しいものが好きで、おしゃれが好きなので、会う時はこころなしか身なりを整えておきたくなる。
でも、こころの化粧は薄くしていくつもりだ。

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