見出し画像

ソウル、スタートアップを応援するN15とは。【旅日記】

明日は早起きして散歩します。少し咲き始めた桜を見にいきます。

「1年じゅう桜を咲かせるには」を考えるような生き方ではなく、「限られた時期にしか咲かない桜を味わい尽くすには」を考えるような生き方をしたいTiger-Mです。

今日は、ソウルのN15という場所を見学に行った時の話をしようと思います。スタートアップや個人でも何かやってみたい人たちを応援するような場所です。デンマークへ行った時も、そういった場所、コミュニティが複数ありました。日本にもそういう施設や空間、コミュニティって、私が全く知らないだけで、存在してるのかな?知りたい。



スタートアップ支援、N15

早速、N15では何ができるかって話を。

①物理的に何かを創るためのマシンがたくさん置いてあった。

それを利用してプロトタイプを創り、アイデアを応援してくれる人と起業家のコミュニケーションがうまくいくように?つまりは、資金もないスタートアップのビジネスの応援をしている。

画像1

これは木工室。木の加工はここで。一通りの設備はそろってると思うし、DIYレベルをはるかに超えてるマシンなんかがあったり、え、これほんとに使っていいのって感じの太っ腹さだった...ケチケチしてないよ。


画像2

生まれてはじめて3Dプリンターそのものを見た。これからは1家に1台3Dプリンターの時代とかになるのかしらね。設計図さえあれば何でも作れるなんて便利すぎる。リトルTiger-Mは、実際3Dプリンターなんかいらなくね?と言っていますがこれはおそらく知らないものに対する軽い拒否反応なんだと思います。数年後、3Dプリンターが当たり前となり、ここで今日「いらなくね」と発言した自分を後悔することになるでしょうね。

画像3

ちなみに、こんなにあった。ね?けち臭くないでしょ。本気度がうかがえる。

画像4

3Dプリンターを使ってできた作品の数々。やっぱプリンターいらなくね?って思っちゃう私はただ無知なだけなんだろうな(2回目)。勉強します。

最新のテクノロジーを使って直立する青いライオン作っちゃうんだよ?

アートだわ。

画像7

ほかにもレーザーカッターが置いてある部屋とか、とにかくこれならどんなプロトタイプも作れるだろ、ほら、アイデアを形にしてみな、言わんばかりのマシンがあった。個人やスタートアップレベルでは到底買えないものだからこそ、みんなでシェア。当たり前の概念だと思うけど、ちゃんと実行しててほんとにすごい。韓国いいなぁ。

各部屋はこんな風に透明な壁で仕切られていて、まじかっこよかった。こんな小学校だか中学校を前にテレビで見たことがあるかも。とにかくかっこいいからそれだけでやる気やアイデアが湧いてきそうな空間。

②オープンスペースやコワーキングスペースなどの充実

仲間同士で集中して仕事をするため、あるいは会社を超えて協力するためのスペースが充実していた。空間の使い方がケチ臭くなかった。

また、我々のような団体が来たとき、迎えてくれる場所でもあった。スクリーンを使って、N15の説明をしてくれたり。

画像5

なんかわかんないけどセンスがいい。ちなみに利用者(お金を払ってここを使ってる人たち)はコーヒー飲み放題らしい。コーヒーマシンあった。わかりづらいけど写真左側の白い壁は、飲食店の個室みたいになってて、集中して作業ができそうだった。

画像6

実際、何かのイベントも催されていた。


③ていうか可能性に溢れすぎてる!

つたない英語力のおかげで100%の話が10%くらいしか聞けてない感覚がありますが、その中でも、ここは思ったことを形にできる場だと強く感じました。交渉次第で何でもできると思います。日本から行って見学したいんだけど...とか、取材したい...とか、韓国のスタートアップの人たちと話してみたい...とか、3Dプリンター使いたい...とか。とりあえず交渉です。ものすごく自由を感じました。自由であることで次世代のイノベーションが生まれるとか言いますけど(誰が?)、それって口で言うのは簡単じゃないですか(たぶん)、でもN15は本気で体現しにいってると思います。


なぜSDGs CAMPの一環でN15を見学したのか

これ、衝撃なんですけど、N15があるこのエリアは、以前ものすごく栄えていた電気街だったそうです。私はつまり秋葉原だと解釈しました。

みんなが電気製品をこのエリアでだんだん買わなくなっていって、このエリアは廃れていったそう。オンラインで買っちゃうんですね。実際、電気関係のお店がちらほら残っていましたが、そのたたずまいからは歴史を感じました。古いです。やってんの?って思います。

それで、廃れゆくこのエリアを何とか有効活用できないかって考えて、N15を作ることにしたそう。若者が流れてきて、このエリアに活気が戻ることを期待したんでしょうね。見たところ、その思惑は成功しているように感じます。

これはつまり、都市再生の例ですね。

こんな風に空間の有効活用ができるんだ、と勉強させていただきました。


見学を振り返って、思ったこと

これだから日本はだめなんだというつもりは全くありません。たぶん、私が知らないだけで、起業家界隈はにぎわっていると思うし、N15のような施設もあるんだと思います。

だいたい、日本はこうすべきなんて言えるほど日本のこと知らないし、見てもいない。だから何も言いません。


でも、私がどうありたいかのスタンスは語れるので、チラッと。

もし起業するようなことが、もしアイデアを形にしたいと思うことがあれば、機材からなにからなにまで自前でそろえるのではなく、こういった施設を探して使ったり、他の人に協力を頼んだりしようと思いました。1人で何でもやろうとするのって非効率だし、それこそみんなが機械をそれぞれ買い揃えたら環境にもよくはないでしょうね。データはなくとも想像は容易にできます。

というか非効率うんぬんの前に、楽しさ減るよね!一人でやろうとすると!

人に頼っていいんだよっていうのを忘れずにいます。

あと、本質をみることも。

形だけそろえるんじゃなくて。例えばN15のような施設を作る時、おそらく、誰がマシンを管理するの、とか、壊れたら誰がどう責任取るの、とか、いろんな懸念があると思います。

でもさ、そこじゃない気がして。

人と人っていう関係を作ってアイデアを形にしてほしいという思いがあるなら、壊れたらみんなでどうにかするし、管理も工夫するんじゃないかな、と。そこを気にしすぎて自由度が減ったりするのって悲しいし、本質的ではないのかな、と。

とりあえずやってみようとか、人を無条件に信じるとか、本質をしっかり考えるとか、そういうこと、個人として忘れずにいます。


今日は長く書きました。ここまで読んでくれてありがとう!


2741-58

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?