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自家製クラブハウスを5年やっているという話

音声SNSサービス クラブハウスが流行っているようですね。さっそく私も誘いを受けました。(iOS持っていないので辞退しましたが)

このクラブハウスというサービス、実は今後もそれなりの地位を築くんじゃないかと思っています。というのも、私もクラブハウスのようなことを5年以上続けており、楽しめるコンテンツだと思ったからです。

私は、特定多数の人と定期的に雑談をするという趣味の活動を5年以上続けており、100回近くそのような会を続けています。昨年からはコロナでZOOM会議となりましたが、それ以前は直接会ってそのような会をしていました。

個人活動のきっかけと概要

私の定期的に雑談をする会は、新規技術開発部門にいて新規ニーズ探索のために市場調査をしてきた頃に生まれました。もともとアイデアは人と会わないと生まれないということで、出張のたびに友人と飲み会をしていました。ある日普段は大学のサークル仲間という単位や、学部仲間という単位で会っていましたが、なかなかうまく集まらずサークルの後輩と学部の同期と飲むことになりました。その二人は初対面でしたが、業種が近かったこともありとても盛り上がりました。そして「普段は会社の人としか話さないから楽しかった、また呼んでよ」と言われたことをきっかけに、知らない人を組み合わせた飲み会を始めました。「またやって」とリクエストされ続け、人が集まる限りは続けようとしていたら100回近く続けることになり、今も続いている活動となっています。
メリットは様々あります。気軽に異業種の人に会えたり、成果を求めずに気楽に情報収集したり、面白い話がきけたりと、いろんな人と会話をすることが出来て、今でも参加者が途切れず集まっています。
1回の飲み会は2時間程度、参加者は6~10人ほどで、これまで150人以上が参加。2回以上のリピーターがおよそ50%ほどです。参加者はその時々に応じて会話が盛り上がりそうなメンバーの組み合わせで決めます。まぁ合コンみたいなものなんですが10人全員見ず知らずのおっさんを集めるような会もありますし、そんな感じではありません。(ちなみに女性は3割くらい)

実際にやったことのないクラブハウスですが、ネットで調べてみたクラブハウスの特徴と私が5年も続けている楽しみな活動に類似点が多いようです。類似点をそれぞれ紹介します。
※実態と違っていたらごめんなさい

類似点① 原則実名

私の飲み会も直接会うので原則実名ですね。まぁ当たり前と言えば当間ですがSNSとしては、特徴的な要素なので書いておきます。

類似点② 録音禁止

飲み会の会話については基本的に録音しないですし、その場限りということでざっくばらんに話すことが出来ました。公式では聞けない話もいろいろ聞けました。

類似点③ 招待制度

かつてのmixiのようにクラブハウスも招待制が採用されていますが、私の飲み会も招待制です。これまでの会の雰囲気から合いそうな人をスカウトしたり、過去の参加者からの紹介などで150名ほどに増やしました。紹介という方法はコミュニティにあった参加者が厳選されるのでいい手だと思います。私の会の常連も参加者経由で参加してきたメンバーが4割ほどになり、常連になってくれる人もいます。

類似点④ 気軽に参加できる

クラブハウスも話の途中で気軽に参加して出たりできるようですが、私も気軽にできる飲み会にしてきました。当日ドタキャンでもキャンセル代なし、遅刻も早退も可能という飲み会です。実現方法としてはコース料理なしで予約できるお店を確保。キャンセルが出た時点で次のメンバーに勧誘をかけ、当日もバッファを設けることで物理的に会う飲み会ですがハードルを下げてきました。コロナでオンライン化している現在は、さらに楽になり、子育て中のメンバーが子供を寝かしつけれたら参加したりと自由にやっています。

類似点⑤ 聞くだけでもオッケー

雑談の場というと気合入れて話さなきゃという気持ちになるかもしれませんが、全員が話しても統制がとれないので、聞き役のような人をもともと何名か呼んで飲み会をしていました。また、私も司会が苦手なので、しゃきしゃきす進めず、沈黙があっても動じないスタイルだったので、ほぼ聞くだけのことに罪悪感がないと言われたこともあります。話を聞いてもらいたい人もいるので、バランスが良い感じになりました。オンライン化したのちはさらに顕著になり、仕事をしながらラジオのように参加する人も最近は現れています。

類似点⑥ 憧れの人に会える

本場クラブハウスではイーロンマスクが現れたりとしていますが、私のコミュニティもなかなか面白い人が集まっています。会話内容が原則秘密なのでぼかしますが、書ける範囲だと以下のような方が参加されました。
・スティーブ・ジョブズに会ったことのある人
・学生時代バイト先の経営方針に問題があると感じて、競合の会社を立ち上げてしまった人
・会社に黙って〇億円使い込んで〇〇億円儲けた人
・多額の資金を集めたベンチャー企業の代表
・自分が持っている製品(家電、おもちゃなど)のデザイナー
・GAFA社員
・TVで観たことあるようなベンチャー企業の代表や社員
・競合企業の社員
・一部上場企業の役員
・音楽家
・海外居住者(オンライン化以降)
などなど普段会えない人ばかりです。個人が特定されるので書けませんが、涙ぐましい努力の末、夢を実現した方など魅力的な方に会えました。

このように私がこれまで楽しんできた活動とクラブハウスは多くの類似点をもっており、きっと受けるんじゃないかな、と思っています。

クラブハウスのメリット予想

そのような経験を踏まえてクラブハウスのメリットを考えてみたいと思います。まず、開催するのが楽ですね。人数も多いですし、会そのものの成立も容易です。私は開催する際には、一人ずつ連絡をとり、参加状況を見て話が合いそうな人をつなぎながら開催していますが、結構大変です。さらに会場を押さえるとなると大変なので、後半は常連メンバーに会場確保だけ頼んでいました。そのため、多くても月に2回程度の開催ですが、クラブハウスは何度でも参加できるので、その点私の飲み会よりも優れています。

クラブハウスの懸念予想

続いて類似の活動をしてきた立場からクラブハウスの懸念点を考えてみます。
まず第一に懸念されるのはマナーの悪い参加者の存在でしょう。会話を妨害したり、音声を録音したり、セールスの勧誘を始めたりとコミュニティが荒らされる可能性があるわけです。私は飲み会の幹事として、そのような人はスカウトする段階から排除していますが、そのようなことがどこまでできるかは重要でしょう。

実際に参加していないので想像できるのはここまでですね。

ちなみに今回の記事ですが、実は私は昔からクラブハウスのような活動をしてたんでしょ、すごいでしょ!目の付け所が違うでしょという自慢ではありません。むしろ5年も前に目を付けていたのにサービスにしていないところ恥じるくらいです。(まぁサービスにすることで失われる点もあるのでやりませんが)AmazonもGoogleもFacebookもサービスが応えている欲求は誰で欲しがるようなものですし、そのような欲求に目を向けて、素早く実現する行動力が素晴らしいと思いますので、クラブハウスの今後の成長を見守りたいと思います。

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