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創業・明治38年「桜なべ・中江本店」で江戸時代にはなかった「桜鍋」があったとしたら、どんな鍋だったのか?江戸料理研究家でもある「車 浮代」氏がタイムスリップ的発想で監修した「桜鍋」を堪能しました😋😋😋

今回、FACEBOOkで江戸時代・遊郭(ゆうかく)吉原にある「桜なべ・中江別館・金村」で、時代小説家で江戸料理、江戸文化の研究家でもある「車 浮代」氏による講演があり、その後で「車 浮代」氏の解説で吉原散策をする企画を知りました。

しかも散策後、創業明治38年「桜なべ・中江本店」で江戸時代にはなかった「桜鍋」をタイムスリップ的発想で「車 浮代」氏がレシピを監修した「桜なべ御膳」を食するという絶好の機会を逃すわけにはいかず、参加を申し込みました。

講演の内容は再来年2025年NHK大河ドラマに決まった「べらぼう~蔦重・栄華乃夢噺」(つたじゅう・えいがのゆめばなし)の主人公・江戸時代・後期の版元(今の出版社兼書店)・蔦屋重三郎の功績と浮世絵の発祥と工程などでした。

なお「大河ドラマ」の主演は「横浜流星」です。

このドラマの予習本ともいえる「蔦重の教え」(双葉社・双葉文庫)を「車 浮代」氏が執筆しています。

双葉社・双葉文庫

「桜なべ・中江別館・金村」は吉原に残っていた「最後の料亭・金村」が売りに出された時、「桜なべ・中江本店」のオーナー・中江氏が遊郭時代からの空気を残す唯一の建物である「金村」を残さなければならないという強い想いから引き取り、現在の姿を留めています。

「車 浮代」氏の興味深く素晴らしい講演を楽しんだ後、吉原の散策に行きました。

「吉原神社」でまず参拝してスタートしました。

「吉原神社」のご祭神は稲荷神・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と弁天様・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)で開運、商売繁盛や技芸の上達などです。

弁財天の木製のお守りを購入しました😊😊😊

木製の弁財天のお守り

その後、吉原遊郭の「花魁(おいらん)」の花魁道中の時履く「高下駄」の実物を生まれて、初めて見ました。

この高さの下駄で歩くのは至難の業ですね🤣🤣🤣

「外・八の字」歩きで艶ぽく、優雅に練り歩く「花魁」の体幹は相当、強いのではないかと想像しました。

花魁の履いた高下駄

散策の後は、いよいよ期待のフィナーレに突入です。

「桜なべ・中江本店」での「桜鍋御膳」の江戸時代版です。

本店と隣りの「天ぷら・.伊勢屋」の2軒の建物だけが、関東大震災で倒壊した後、再建され、「太平洋戦争」の東京大空襲で吉原一帯が焼失した時、奇跡的に残りました。

本店は国の有形文化財に指定されています。

その佇まい(たたずまい)からも歴史を感じさせます。

「桜鍋御膳」は玄関で靴を脱ぎ、2階の畳の大広間で開催されました。

一番印象に残ったのは天井の「欄間」(らんま)です。

通常は「松竹梅」の3種類の紋様が彫られることが多いのですが、ここの大広間の「欄間」には、それらに加えて「桜肉」の桜🌸が彫られています。

ここに粋を感じました🤩🤩🤩

桜🌸の紋様が粋ですね😊😊😊

「桜鍋」、「牛鍋」や「すき焼き」は畳の大広間で食べる方が歴史を感じられ、美味しさが倍増しますね😘😘😘

前置きが長くなりましたが、いよいよ僕にとっては本題の江戸時代にタイムスリップして、当時の江戸っ子が「桜鍋」があったとしたら、こんなレシピで楽しんでいたのではないかという「車 浮代」氏監修の「桜鍋御膳」の登場です。

最初に中江・四代目になる中江白志氏からの本店の建物と大広間の歴史と有形文化財に指定された経緯から、「桜鍋御膳」についての江戸時代のレシピの説明がありました。

美味しい馬肉の食べ方の丁寧な説明もありました😃😃😃

江戸時代に「桜鍋」があったとしたらのBIG IFの「桜鍋御膳」

見た瞬間に参加して大正解だと思いました。

「桜鍋」本体
丁度良く煮込まれた「桜鍋」
卵を溶いてお肉を食べます。

「馬肉」は高タンパク、低カロリーの元気が出る健康食です。

鍋のお肉は、煮込みすぎると硬くなってしまうので、少し煮込まれたミディアムレアより、少しレア気味の方が、お肉が柔らかく、溶き卵につけて食べれば、お肉の旨みが口の中一杯に広がり、究極の味を堪能しました🎉🎉🎉

最後に他の鍋の場合は、ご飯🍚を鍋に入れて、雑炊にして食べますが、中江流は違います。

鍋の高さも普通の鍋より、低いこともあり、鍋にご飯を入れず、溶き卵を入れ強火で
[ふんわり]と仕上げ、それを白飯にかけて食します。

これを中江では、「後ご飯」と呼んでいます。

これが絶品です😋😋😋

出汁が良く出ていて、秘伝の味噌に溶き卵がいい塩梅に混ざり合い、白飯との相性も抜群でした。

この「桜鍋」は、中江秘伝の[味噌だれ]を通常の倍入れた味付けになっています。

これが江戸時代を考えての試みです。

[味噌だれ]が倍になっても、濃すぎたり甘くなりすぎたりせず、いいお味に仕上がっていました👏👏👏

鍋を食べ終わってから食べる「後ご飯」🍚に大満足👍👍👍

「馬刺し」も色が美しく見た目から美味しそうです😃😃😃

「馬刺し」は醬油が出回る前に、一般的に調味料として使われていた「煎り酒」で食しました。

「煎り酒」は酒と梅干しを煮詰めた調味料です。

醬油より滑らかさはありませんが、少し尖った(とがった)味が、かえって馬肉の旨みを際立たせる役目をしていました🤩🤩🤩

「煎り酒」につけた馬肉と日本酒🍶の組み合わせ最高です。

色美しい「馬刺し」と「馬肉の佃煮」
初めての体験「煎り酒」
卵がけご飯に合いそう‼️‼️‼️

一緒に出て来た「馬肉の佃煮」もお酒にもご飯のお供にも最高でした。

「味噌田楽」は中江秘伝の[味噌だれ]がタップリとぬられて、焼き上げられていて、
これも日本酒との相性抜群でした😋😋😋😋

中江秘伝の[味噌だれ]タップリの「味噌田楽」

歴史感のある畳の敷居のない大広間での食べる江戸感覚の料理に舌鼓を打ち、イベントの全てが完了しました。

充実した吉原での一日になりました。

「車 浮代」氏、それに「中江白志」氏ありがとうございました😊😊😊


「桜なべ・中江本店」
111-0021
台東区日本堤1-9-2
03-3872-5398

「桜なべ中江別館・金村」
111-0041
台東区千束4-16-7
03-3872-5398

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