不適切にも程がある 6話の感動ポイント

こんばんは。最近話題のドラマ『不適切にも程がある』6話の感動ポイントについて書いていきます。
ネタバレを含みます。





昔は坂東英二がクソほどモテたという小川市郎の言葉に驚かされ、始まった6話。ドラマ中盤で、娘の純子と自分が阪神淡路大震災によって死んでしまうことがわかってしまう展開に、現代とはかけ離れた昭和時代を描いたただのおもしろドラマではないことを思い知らされている。

今回の感動ポイントは、純子が現代に初めて訪れ、父の市郎の出演する、現在ではださいと思われるような服装や流行がかっこいいとされていた昭和を小馬鹿にするようなクイズ番組に出演したシーンである。
純子は、父を馬鹿にするような番組の雰囲気にキレてしまう。

純子「人の親父を小馬鹿にしやがって、謝んなよ。失礼じゃん。」
「うちの親父を小馬鹿にしていいのわな、娘の私だけなんだよ。」

そもそも純子がぐれてしまったのは、母を無くした父市郎が立ち直れないほどにダメになってしまい、その気を逸らすためだということが明かされている。本当は父親思いの優しい娘の、番組という性質上仕方ない演出にも、本気で怒れる純粋な純子ちゃんに感動してしまった。

そこから純子ちゃんの年齢である17歳についてのいつものミュージカル(?)が始まる。

純子以外のみんな「おじさん、おばさんが昔話しちゃうのは17歳に戻りたいから
おじさん、おばさんが昔話しちゃうのは17歳には戻れないから」

純子「私は今17歳、まだ何者でもない
私はまだ17歳、昔話のネタがない」

純子 「けど今見てるこの景色、これが昔話になるんだよね、なんちゃって。」

純子ちゃんのこれからの未来を想像させるようなセリフに対して、9年後には死んでしまう娘を想像する父市郎のなんとも言えない表情に、泣きそうになってしまった。昔話ができるのも元気におじさん、おばさんになれればの話だよなと思わされる。

場面は変わって、最後のシーン。17歳の純子とその娘である30歳くらいの渚との会話。

娘を持つシングルマザーでありながらバリバリ仕事をこなす渚に、純子は尊敬の念を持っていることを話す。

渚「ねえ、純子ちゃん。子供好き?」
純子「うん、大好き」
渚「そう。ねえ、これ食べ終わったらさ、服買いに行かない?あたし、プレゼントしたい。純子ちゃんに服。原宿行こうよ」
純子「うん」

子供好きかという質問に対する純子ちゃんの大好きというセリフは決して渚に向けられたものではないが、きっと渚が生まれた時もそう思ったはずである。純子が生きていればきっと聞けたであろうセリフや母親からの愛を、17歳の純子から聞くことができ渚はとても嬉しかっただろう。
純子ちゃんは本当にまっすぐで可愛い。

これからの展開に期待。そして昭和の方が放置されているが、どうなっていくのだろうか。



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