『PAPS メルマガ 「#私は黙らない0428」の記録を見て考える』を読んで考えたこと

さて、タイトルの文章について。

https://shoutout.wix.com/so/cMEg8Pfx#/main

リンク先でも紹介されている動画をみるとわかりますけれども、げいまきまきさん、まず「セックスワーカー」という言葉の定義からお話をされています。ワーカー。仕事。労働者。
PAPSさんの文章は、まずそこを無視しています。土台がおかしい。

労働者を労働者として扱っていない。セックスワークそのもの、ワーカーは「モノ」だと言われてる。
こんな無礼があるかよ。セックスワーカーはモノじゃない、まきまきさんはそういうことを言っているのに、かつPAPSの文章もモノ化ダメだよねつってるのに、自身がワーカーを「モノ化」している。おかしい。

なおげいまきまきさんのスピークは、動画の30分43秒あたりから。みんな実際にまずは聞いたらいいと思います。何が語られているのか、何がメッセージされているのか、まず聞こうと思う人には聞こえる、ちゃんと届くはずだから。

https://www.youtube.com/watch?v=Fayopj-xn9Y

『性的な「モノ」、性的な「商品」のような扱い』という文章がありますが、「モノ」「商品」という言葉の扱いには注意が必要です。 たとえばワーカーが売っているのはサービスでサービスは商品ですが、自身そのものを商品にはしていません。売っていません。人身売買でも臓器売買でもないので。そこを一緒くたにしてしまうのはPAPSの事実誤認です。


『被害を受けた人の痛みの訴えを否定することなく、そのように願い、その願いをかなえる社会を展望することはできないのでしょうか』という文章。
「被害を受けた人の痛みの訴え」には、様々なものがあります。誰の訴えも否定されるべきではありません。
その人が仕事をやめる、やめたいと思うのであればそうできるべきです。でも、『やめる』『やめさせる』以外の解決方法を望むケースもあるでしょう。

他の仕事で考えてください。仕事内容に人権侵害的なことがあった場合、たとえばセクハラ。
「A会社で営業の仕事をしてセクハラにあったんですね、Aなんて会社も営業なんて仕事もやめたほうがいいし、営業という仕事そのものをなくすべきだ」って、なるでしょうか。(反語)

行われるべきは、まず加害を止めることです。または、たとえばA社や加害者からの保障です。そしてやめるべきを考えるなら、被害者ではなく加害者がやめるのでなければおかしい。

「加害をやめろ」=「この仕事が社会からなくなれ」にはなりません。
上述したものはセックスワークを仕事とみなしていないから出てくる論理ですが、セックスワークは仕事です。

会社の仕組み、また社会全体の営業という仕事の扱い方が変わって、仕事を続けようと思う人が、不当な暴力を受けずに仕事を続けられる環境を作れたらそれが一番だし、本来的にはそこを目指すべきでは?


『システム、産業としての性売買をなくすのを目指すことと、現在その中で働いている人の権利擁護とは両立する』という点について。
この点はその通りと思います。しかし、セックスワークをなくすのを目指す必要性はない、と私は考えます。


『性産業は、国際的な人身売買、児童買春、成人の商業的性的搾取と切っても切り離せない関係にあります』という点。
国際的な人身売買と関連している部分もあるでしょうが、していない部分もあります。
セックスワークと人身売買は別ものです。包丁が人を殺すことはあるけれど、包丁を持つこと自体は何も悪くありません。(取り扱いに注意やルールは必要です)

児童買春は犯罪ですし、たとえ犯罪でなくとも、深刻な人権侵害です。成人同士が行う性交渉と同列には語れません。児童買春はセックスワークではなく、犯罪です。

成人の商業的性的搾取に関しては、人身売買のケースと同様です。あくまで別物なので、同じもののように語るのは語弊がありますし、関連していることをもって悪とするのは不当です。どのような関連性を持ってセックスワークにも原因があると考えるのか、明確に述べるべきです。


『異性愛中心社会を前提にすると』からのパラグラフは、ちょっと何言ってるかわかりませんでした。(すみません誰か教えてください)

『性産業は「買う男性」と「売る女性」という関係性の承認と固定化(略)ジェンダー不平等(男の「性」のあり方、女の「性」のあり方の不平等)を強力に推進し、発信する』とありましたが、
このへんはむしろ逆で、
私たちの暮らすこの社会全体が強烈なジェンダー不平等を固持しているせいで、セックスワーク業界も同様にそのようになっている、というのであればわかる気もします。

たとえばセックスワークが男女間ではなく
男同士だったり、女同士だったり、トランスやジェンダーの流動的な人たちが行うのであればよいのでしょうか。

記事に書かれたものを論拠とするなら、これらは「問題ない」とされるはずです。
サービスを女が買い、男が売る側だったら?
これもよさそうですね。

数多あるセックスワークの関係性のうち
「男が買い、女が売る」パターンのみが問題なのであれば、なくすべきはセックスワーク自体ではなく、このパターンの場合にのみ発揮されるパワーバランス、権力性、つまり性差別構造そのものなのではないでしょうか。
悪いのはセックスワークではなく、性差別構造です。
なくすべきはセックスワークではなく、性差別構造です。
ですよね????

となると、
セックスワークそれそのものは、別に『他人の権利侵害や性差別の助長といった重大な社会的、公共的な問題』を引き起こしません。
なので、この文章で言われたところの「公共の福祉」にも反しません。
さらに、なので、『「セックス」を「お仕事」として承認すること』になんの問題もありません。

セックスワークをお仕事として「承認する」て、誰のお仕事でしょうね。国かな?
誰に悪いことしてるわけでもない人様の仕事に「そんなのは仕事とは言わない」とか言うのって、相当な侮辱だと思いましたよ。


『「私が選んだ」「私はこの仕事が好きで続けたい」という当事者の主張が決め手になるわけではありません。』という部分。

では、何が決め手になるんでしょうかね。「公共の福祉に反しない」かどうか、でしょうか。
しかし、セックスワークが公共の福祉に反している、という事実はありませんし。

公共の福祉に反しているのは、強い女性蔑視、差別、ジェンダー間の不均衡などなどであって、セックスワークそのものではないです。

なお記事中では、「北欧モデル」がまるでワールドスタンダードであるかのように書かれておりますが、たとえばアムネスティは北欧モデル(セックスワークにおいてワーカーは罰しないが、買い手を処罰する)を積極的には支持していません。

アムネスティは、”世界最大の国際人権NGO”です。ワールドスタンダードを言うなら、せめてこちらも参照されてはいかがかと思います。

http://www.amnesty.or.jp/news/2016/0526_6062.html

上記ページ(『【Q&A】セックスワーカーの人権を擁護する方針に関して』)のQ11に記載があります。
とても優れたページなので、11以外のQAもご一読をおすすめします。

https://note.mu/tiharu/n/n557b7c9b64ac?magazine_key=m7986f6869748

よろしければこちらもどうぞ。
ちょっと追記更新を怠っていますが(すみません)、いろいろ集めました。


最後に。

記事中では「セックスワーク論」が時代遅れかのように書かれていますが、むしろ最先端の間違いではないですかね。
アムネスティの提唱は大変素晴らしいものですが、それでも、「やっと追いついてきたか」という段階かと思います。

時代遅れという言葉は、せめて追いついてから使いたいですね。と思いました。

以上、全文無料でした。


ツイートしていたのを集めたのと、そのノリのままでつらつら書いたので、散らばった文章になってしまいました。
たぶん読みづらかったよね。

後日、ちゃんと読める形になおすかもしれないし、なおさないかも。
でも、まずは取り急ぎ。

お読みいただき、ありがとうございました。

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