伊集院ざわざわ

伊集院ざわざわを名乗る自称コラムニスト。 広告代理店勤務。 趣味はゴルフとナンパ。

伊集院ざわざわ

伊集院ざわざわを名乗る自称コラムニスト。 広告代理店勤務。 趣味はゴルフとナンパ。

最近の記事

勇猛果敢なフェラと、凡事徹底のセックス

 2013年TBSのドラマで「空飛ぶ広報室」というドラマがあった。綾野剛と新垣結衣が主演の航空自衛隊広報に焦点を当てたドラマである。その中で防衛省記者クラブの記者が作った各自衛隊の気質を表す四字熟語が紹介された。  航空自衛隊は「勇猛果敢、支離滅裂」、陸上自衛隊は「用意周到、動脈硬化」、海上自衛隊は「伝統墨守、唯我独尊」。そして記者クラブは「浅学非才、馬鹿丸出し」である。これだけ各自衛隊を揶揄しておいて、自分たちは四字ですらない。自分を落とし、相手を立て、理解しようと努めてい

    • いちご狩りの流儀

      ※本コラムは社員旅行の際、イベントであるいちご狩りの評判が悪いと悩んでいた社員旅行幹事のために執筆したものです。  今年の1月に公開され話題になっている『キングスマン:ゴールデン・サークル』という英国映画をご存知だろうか。ロンドンにある「キングスマン」という高級テーラーが実は、難事件を解決するスパイ組織だったというコテコテのスパイ映画である。007のダニエル・クレイグが無地のトム・フォードのスーツにタブカラーシャツ、ナロータイを身につけるように、キングスマンのメンバーはダブ

      • 二次会と紳士のモスコミュール

        ※本コラムは社員旅行の際、二次会会場が遠いと悩んでいた社員旅行幹事のために執筆したものです。   二次会会場と旦那の実家は遠いほうが良いと思いませんか。東京出身の男とは結婚できない、と酔いが回り始めると思うのです。だって姑と毎日会うなんて地獄ですよ。酒を飲みながらこのコラムを書いていることがバレそうですが、御茶ノ水で飲んだあと1人で銀座のバーに来ているのです。  日本でバーの聖地とは言うまでもなく銀座です。有名なバーと言えば、スタア・バー・ギンザを思い浮かべる方も多いでし

        • 彼女に「代理店はこんなもん」という言い訳が通じなくなったら。

           「『DHA』のどれかです。ドコサヘキサエン酸ではございません。」都内の優良広告代理店に勤める私は水曜日の21時過ぎに、「広告代理店って電通ですかー?」とマヌケな顔で聞いてくる女をこう躱す。言うまでも無くAとはアサツーディ・ケイのことではない。  働き方改革が進んだおかげで水曜日は19時にはコリドー街で新規営業に勤しむ。平日ど真ん中、19時のコリドー街はここが銀座と忘れてしまうほど落ち着いている。ターゲットも少ないがそれ以上にコンペティターも少ない。新規営業は戦略が大事とい

        勇猛果敢なフェラと、凡事徹底のセックス

          残り10分に思うこと

          ※本コラムは6/28のワールドカップのポーランド戦を受けて執筆したものです。 日本対ポーランド戦に賛否両論はあるだろう。しかし、今回のパス回しを批判することがちゃんちゃらおかしいのは明白である。これを批判する日本人は先の大戦から何も学んでいないのではなかろうか。 自らを犠牲にする神風特攻隊が賞賛された時代があった。そこから70年以上経ち、日本人は過程よりも結果を求められるようになった。潔く散る文化を賞賛するのは時代錯誤なのである。まずはその成長を喜ぶべきだろう。 ポーラン

          残り10分に思うこと

          尊敬するKさんへ

          ※本文は弊社の先輩の結婚にあたり執筆したものです。実名をイニシャルに変更して掲載します。   尊敬するKさんへ。ご結婚おめでとうございます。2018年9月1日、仏滅でございます。式場が安かったのだろう、いかにも遊び尽くした当社の営業らしい選択だなと推測しております。ではなぜ、仏滅は縁起が悪いと思われるのか。実はその起源は曖昧なのです。仏滅はブッダが亡くなった日と思っている方もいるかも知れませんが、月に何回も仏が死ぬなどたまったものじゃありません。実は大安、仏滅などは六曜とい

          尊敬するKさんへ

          勝ち慣れるということ

          ※本コラムは7/4にワールドカップのベルギー戦を受けて執筆したものです。  下馬評を覆しての大接戦だった。西野監督、出場選手の意地を見た試合だった。  1996年アトランタオリンピックで日本代表を率いた西野監督は、ブラジルを1対0で破るマイアミの奇跡を起こす。奇跡と呼ばれる一方で徹底的な守備的布陣を採った西野監督には批判もあった。その反骨心からJリーグ、ガンバ大阪の監督時代は超攻撃的サッカーをすることになったと西野監督は明かしている。そしてその反骨心が、2008年にクラブワ

          勝ち慣れるということ

          靴は磨く。ダンディズムのやせ我慢と開放。

           “Good shoes take you to good places.”と言うが、これを初めに言った奴は、たぶん靴屋だ。しかもその靴屋は利益率を85%に設定した革靴を一足16万円で売っている。もしくは、下駄を履いていてもセレブのパーティーに招待されるのが決まっていた成金の靴オタクに違いない。  しかし、日本でも昔から「足元を見られる」という言葉があるように、靴をきれいに履くに越したことはない。この言葉は江戸時代、飛脚の汚れた足元を見て、こいつは今日たくさん走ったのだろう

          靴は磨く。ダンディズムのやせ我慢と開放。

          エロくなりたい。

           『なぜ、詐欺師のスーツはアルマーニなのか』という本を17歳の夏に読んだ。その本の中で紹介されていた事例に次のようなものがあった。絶対に車が来ない横断歩道の赤信号で多くの人が待っている。作業服の男性が信号を無視して渡っても誰も付いてこないが、スーツを着たビジネスマン風の男が渡ると、多くの人がつられて信号無視をしたという。要するに人は人を見た目で信用に足るかどうか判断しているということらしい。  この本を読んだからではないし、アルマーニでスーツを買ったこともないが、私はスーツ

          エロくなりたい。