【魚39】魚卵②
魚卵第二弾。
前回はご飯のお供と子持ちの魚について、どんな料理・食べ方があるか書いた。今回はおかずや生の魚卵について書いていく。
↓前回
おかず、つまみ、珍味
かずのこ
ニシンの卵の塩漬け。お正月では子孫繁栄を願ったおせち料理に。新潟では、正月に干し大根漬(はりはり漬)にかずのこを入れたおせちがある。
他の郷土料理では、北海道の松前漬け、福島県の豆かずのこがある。
からすみ
ボラや鰆の卵を塩漬けにし、乾燥させたもの。そのまま食べたり、パスタにしたり。
台湾の方から一口サイズにパックされたカラスミを貰ったことがある。色は黒く、味はたらこに近かいように感じた。
キャビア
チョウザメの卵の塩漬け。乱獲により貴重になっている。日本では養殖も行われている。ちょこんと、カナッペなどに。
一度だけ食べたが、しょっぱさは分かったものの味まではハッキリ分からなかった…。
畑のキャビア「とんぶり」は、コキア(ホウキギ)から採れる。食べ方は自分で醤油など味付けをして食べるようだ。
生の魚卵~生たらこ~
食べ方、郷土料理
塩漬けされていない、生のたらこ。たらこと同じ見た目なのがスケトウダラ、皮が黒みがかっていて大きなものがマダラの生たらこ。
生食用であれば調味料に漬けたり、焼きや煮付け、炒り料理にも。
郷土料理では、北海道の子和え、青森のたらこ和え、秋田のほろほろ・タラの子炒り、石川のタラの子つけ・真子の煮付けがある。
祖母のレシピ【生たらこと糸コンの炒め物】
【材料】
糸こんにゃく 1袋
生たらこ
酒 大さじ2
醤油 大さじ2
砂糖 小さじ1
【作り方】
糸コンを食べやすい長さに切る
沸騰したお湯に糸コンを入れ、3分茹で、お湯を切る
フライパンで糸コンを乾煎りし、水分を飛ばす
酒、しょうゆ、砂糖、生たらこを入れる
中火で焦がさないようにかき混ぜる
味を見て、調節する
私は作ったことがないが、思い出したので書き記す。祖母は目分量なので調節しながらチャレンジしてみよう。
おわりに
韓国では魚卵を使ったビビンバ(アルバプ)、ロシアではクレープ(ブリヌイ)がある。タイでは魚卵のことをカイプラーと呼ぶそうだ。
探すと、アユやハモ、鯛、マグロなど、お店や食卓で口にできる魚卵はあるようだ。
魚の卵は、種類によって生む数は違う。子孫を残すために産み、そこから捕食され、残ったものが成魚となる。美味しくて忘れがちだが、産卵前の貴重な卵を頂いていることになる。
魚卵以外でも食べすぎや無駄にしない食べ方を取り入れたい。
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