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〜不定期連載・取材後記〜「2022November取材後記:マイエ・ヒデタカ」

〜不定期連載・取材後記〜「2022November取材後記:マイエ・ヒデタカ」

今回の取材後記は真家英嵩選手のインタビューをお届けいたします。

この前段が長くなってしまう傾向があるので、今回はシンプルにインタビューへといきましょう。それくらい真家選手の気概がうかがえるお話ができました。

どうやら、真家選手もいつもとは違う私の迫力を感じ取っていたようです。

では、どうぞ!

11月1日の「ファンサ」スナップの中から

今回の「不定期連載・取材後記インタビュー」は数回の取材機会を編集した形式となります。(2022年11月1日。柏レイソルメディア公開日にて収録・再編集)
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◆先週の福岡戦(2-1●)では46分から途中出場。惜しくも結果は出ませんでしたが、攻勢を強めるべく投入された中で奮闘する姿は印象的でした。まずは真家選手からあの試合についてを聞きたいです。

ヒデ:前半が終わる5分ほど前に「後半、いくぞ」と聞いて準備をしていましたし、後半はシステムを変えて戦うことも聞いていました。久々のメンバー入りと公式戦、そして、途中出場。あとになって思うと、「少し力が入っていたかもしれない」と思わされたりする部分が目立ってしまっていたことを反省しています。ゴール前でも普段通りの落ち着きやプレーというものを出さなくてはいけない。そこを含めて、要らない力が入っていて、プレーの質に影響してしまった。全体的に「落ち着いてプレーをする」という課題を感じています。

◆開幕当初の春先以来となる細谷真大選手との2トップ。どのようなイメージでプレーしていましたか?また、言える範囲内でどのような指示がありましたか?

ヒデ:自分が2トップの1枚になる交代だったので、「マオとの関係性を明確に」と指示をもらっていましたし、「動きに変化を」とも言われていた。試合の中では、「どちらかが受けたら、どちらか前へ抜けていく」というタテ関係を作ろうというイメージを重視して臨んでいました。

テーマは「攻撃で力を出せる体力と連続性」

◆やや強引にシュートまで至ったプレーまでは、インテンシティの高い福岡の守備に少し苦労していたように見えましたが。

ヒデ:そうですね。終盤には「ハイボールを自分が収めて、ボールを動かして」というプレーが出せてはいたのは自分なりに評価できて自信にもなったのですが、確かに試合の入り方に問題がありました。今週の最終節でまた出番をもらえることができたのなら、試合の中へしっかりと入れるように、ファーストプレーからしっかりとしていきたい。もっと積極的にビルドアップにも顔を出して、良い攻撃を作りたい。「ボールを受けて・動かして・ゴール前へ」というプレーを出していきたいですね。

◆真家選手にとっては夏場以来の公式戦でした。先の福岡戦までの間はどのような取り組みや意識を持ってトレーニングに臨んでいたのでしょうか?

ヒデ:公式戦は徳島での天皇杯以来でした。あの試合では特に「守備からハードワークする」という部分でチームに貢献ができなかった。チームの大前提でもあるのに。それ以降、メンバー外が続いていきました。その後は福岡戦まで出番がなかったのですが、練習のどんなシチュエーションでも、「守備からハードワーク」をという部分を自分のものとできるように励んできたつもりですし、それらの大前提にプラスする形で、自分の課題として、「攻撃での力を出せる体力と繰り返す連続性」をテーマにとことんやり続けています。自分の中では絶やさずに継続的に。

衝撃のデビューを果たしたルヴァン杯京都戦

◆では、「真家選手の2022年」というアングルで話を聞かせてください。2022Jリーグ開幕戦のベンチ入りもあり、ルヴァン杯・京都戦では同点ゴールもありました。

ヒデ:ありましたね。でも、自分としては最初の指宿キャンプでは手応えのようなものは全然なくて、「どうかなぁ」という感じだった。キャンプを終えて、指宿から日立台に帰って来た頃に徐々にゴールを決められるようになって、そのまま良い調子で開幕戦のメンバーにも入れた。ルヴァン杯の京都戦でゴールを決められて、しばらくはメンバー入りもできて、チームの良い流れに乗れていましたね。

◆夏場は「カップ戦」中心の出場となりました。しかし、ルヴァン杯と天皇杯に早期敗退をして、その後出場機会は遠のいてしまった。

ヒデ:リーグが中盤戦を迎えた頃に少しの期間離脱しました。そこから再び合流できはしましたが、メンバー入りすら遠のいて、今季が終わろうとしています。自分としてはレイソルアカデミー時代から、こんなに実戦が遠のいたことはないので、最初は戸惑っていました。自分の中にあった難しい感情と向き合うこともありましたが、ある時、松原直哉コーチから「常に全力のアピールをしていこうよ」と支えていただき、そのあたりから気持ちを改められたというか、「毎日自分の全てを出し切る。常に自分の100%を出し切っていこう。どこかでチャンスが来ることだってあるかもしれない。その為に最善の準備をしていこう」と意識して、日々やってきました。

「代表候補」で終わるべきではない潜在能力

◆そして、実際に福岡戦でチャンスが来ました。「最善の準備を」というアプローチは良い方へ転びましたか?また、このデビューシーズンを表すとしたら、どんな表現になりますか?

ヒデ:そう考えを改めて取り組んできて、終盤戦の福岡戦でチャンスが来た。あの日、結果は出せませんでしたが、自分としてはここまでの経過を「1つの成果」と感じてはいますし、続けていきたい。まだ1ゴールしか決めていないし、チームに貢献できていないので、個人的には今年はまだ「なんとも言えないシーズン」なのですが、「ゴールを決める」以外の部分に関しては強くなれたんじゃないかという気がしていて、今は守備のハードワークからゴール前での駆け引きの質を高めることを意識しているのですが、自分なりに、「ゴールを決めるというところまでもう少し」というとこまで来られた気がしています。武藤(雄樹)さんはそのあたりがすごく上手いですから、いつも学ばせてもらっています。

◆周りを見れば、旧知の先輩たちもいる。明らかに有段者である武藤選手らベテランもギラギラと輝いているわけで、こちらから見れば、ルーキーの真家選手にとっては最高の環境ではないかと思うんです。このあたりはどのように感じていますか?今季の最初はよかった。でも、苦しい・悔しい時間の方が長かった。そして、今。そんなプロセスに思うところもあるのでは?

ヒデ:レイソルのトップチームには同じポジションには今の自分より上手くて優れた選手がいる。それは昇格前から分かってはいたことではありながら、サッカー人生で初めて「試合に出られない悔しさ」を感じていました。そこは一度受け止めて、でも、常に心の中に「自分だって負けない」という気持ちを持ちながら、この1年を過ごしていました。悔しくても、「上手くいかない時こそ学べる時だ」と気持ちを切り替えて、小さな積み重ねを大事に、その積み重ねがいつか成果として出るように、自分に足りないところを探して、見つめて、コツコツと積み重ねてきた気持ちや取り組みを「成果」として、この先というか、最終節や来季で爆発させることができたら。

意外とレアな2022年組による4ショット

◆その思いがネルシーニョ監督に届いていたからの抜擢だったと願っています。今週も届くといいですね。例えば、ティーンネイジャーの真家選手から見て、ネルシーニョ監督はどのような監督さんですか?キャリア初の外国人監督でもありますよね。

ヒデ:監督と選手の関係ですから、少し表現が難しいですが(笑)…自分からすると、「『隙』が全くない人」だと思います。日々、「すごい…どこまでも見ているんだな」と思わされることも多いというのが理由です。実は実体験もあるんです。今季のある試合の前日に自分がスタメン予定からサブに回ることがあって…その日は確かに自分の中で、「試合前日だから」と気の緩みや隙があった。ネルシーニョ監督はそんな自分の中にあった心の隙や甘さを見つけていて、それを見逃さないのだと肌で感じました。昇格前から監督の厳しさについては聞いていましたが、監督の下でプレーをして、感じたその厳しさは想像以上でした。監督からは、「この世界ではピッチにいる以上は緩んではいけないんだ」ということを教えられた気がしています。この経験は大切にしなくてはいけないと思っています。

「上手くいかない時こそ学べる時だ」の夏だった

◆そういえば、先の火曜日のトレーニング終了後、真家選手は大嶽拓馬選手らとシュート練習に興じていましたね。その光景をネルシーニョ監督が凝視していたように私には映っていたのですが。もちろん、メンバー入りするにはあの居残り練習だけが全てではないはずですが、その週末にメンバー入りした点であのシュート練習は「印象的な光景」となりました。

ヒデ:あの時自分はネルシーニョ監督からの視線を感じてはいなかったです。あの時はシュート練習に夢中でしたし、自分にとっては習慣のような練習なので。自分に足りない部分を補うために。

◆では、今年は真家選手にとって、悔しい思いをした、「なんとも言えないシーズン」だったかもしれませんが、この先についてはどのような目標をお持ちでしょうか?

ヒデ:今年はあまり試合に出ることができない中でゴールという結果も残せなくて。でも、自分の中で自信はついてきていて。今年にコツコツと積み重ねてきたことを成果として結果として表せるように、そして、試合に出続けて、主力選手としてプレーできるようにがんばります。

心境を語る口ぶりも良い意味で大人びてきた

◆ありがとうございます…では、ここからは簡単な余談です。最後は楽しい話をしましょうよ。W杯が近いです。真家選手の「推し」を教えてください…とはいっても、骨太なマドリディスタの真家選手なんで、答えはなんとなく想像がつきそうですが…?

ヒデ:このカタールW杯はクリスティアーノ・ロナウドですよ!

◆うわ、そっちですかー!

ヒデ:ここはC・ロナウドですよ!今は結果が出ていないようですけど、まさにそういう時こそ、世界中が注目している時こそ、ロナウドはやるんですよ。大会のいいところを持っていきそうな気がしているんです。ベンゼマ?もちろん、大好きですし、バロンドールを獲得したベンゼマも素晴らしい選手ですが、今回はロナウドですよ!

ーー間違っていたらすいません。なんだかあれですか?今の自分にダブらせていますね?!まぁ、ポジティブでいいと思います。

ヒデ:そんなところですね(笑)。自分もがんばります。

精悍で、良い「ツラ構え」

インタビューは以上です。

確かあれは夏がひと段落したくらいだったと思うのですが、真家選手のファンサスナップを撮らせてもらうなどの機会で、「垢抜けた」とか「華が出てきた」とはちょっと違う、「ツラ構え」というジャンルでの変化を感じていました。また、心の底にある強い気持ちも。矢継ぎ早ではありましたが、諸々話を聞かせていただき、「なるほど。1年掛けて、ヒデのOSがプロ化したんだな」と思いました。

真家選手、長々ありがとうございました。また来年でもW杯について話しましょう。

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