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〜不定期連載・取材後記〜「2022Autumn取材後記:タナカ・ハヤト」

10月25日の午後、柏レイソルDF田中隼人選手が生まれ育った千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷市役所を表敬訪問しました。鎌ケ谷市といえば、レイソルさんのホームタウンの1つとして長い歴史がある自治体として知られ、鎌ヶ谷市のホームタウンデーは公式キャラクター「かまたん」が日立台に遊びに来てくれる日でもありますね。

実は私も幼年期の2年くらい鎌ヶ谷に住んでいた記憶がありますし、田中選手らの年代部日本代表トレーニングなどへ向かう道中に横切る機会も多い鎌ヶ谷市役所に初めて入りました。

芝田裕美市長と歓談する田中選手

実は今回の表敬訪問。

田中選手がトップチーム昇格を果たした今春の段階からスケジュール調整が始まっていたのですが、レイソルでの遠征や年代別日本代表の活動など、多忙だった田中のスケジュールが落ち着いたこのほど、ようやく実現の運びとなったそうです。

また、この鎌ヶ谷市以外の自治体さんからも柏レイソル所属選手への同様のお話が舞い込んでいるそうなので、再びこのような機会があるといいですね。

ここで全国の各自治体のご担当者様に朗報です。今年、Jリーグクラブのオフは「例年より長め」です!

田中選手に今回の訪問の感謝を伝える芝田市長

さて、スーツ姿の田中選手は訪問寸前、市役所のロビーで「緊張はしていませんよ」とケロっとした様子でしたが、ジャケットのフラップがポケットに入り込んでいたので、もしかしたら少し緊張していたのかもしれません。

ともあれ、芝田裕美市長と皆川征夫教育長との歓談ではこんなやりとりがありました。例えば、「サッカーはケガの多いスポーツですが、田中選手はケガなどされた経験は?」といった質問。

「試合中の小さなケガやダメージはよくあることですが、まだ大きなはしたことがないです。体型も家族からの遺伝が大きく影響していると思います。リカバリーや睡眠、食事にこだわって生活していくことを大切にしているので、そのあたりが上手くいっているかもしれません。プロ入り直後に体脂肪の調節という課題に直面して、サラダやドレッシング。摂る鶏肉の部位などを気にしながら、練習後の筋トレなどで筋力をアップさせながら改善に取り組んでいます」

着用済みスパイクを手渡した田中選手

また、「国際試合の経験もお有りでしょう。若いとはいえ、時差や体調管理が困難なのでは?」という質問もありました。

「国際試合の際の時差ボケですけど、日本から海外に行く分には調節しやすいものですけど、海外から日本へ帰ってきた場合、最初の数日が難しいです。どうしても、昼過ぎに眠気が襲ってきますから、このあたりの調節がたいへんです」

そんな歓談の中で芝田市長から「いつか、田中選手の経験というものを鎌ヶ谷市の子供たちへ伝えていただきたいです」という提案もありました。これには田中選手も「チャンスがあれば、行ってみたいです!」と笑顔でした。

まさに「レイソルしま専科」もそうですが、普段のメディア対応とはまた違った田中の素顔が見られた気がいたしました。クラブと自治体の歩みの中で、「しま専科」へ繋がっていくパターンもまた素晴らしいことですよね。実に楽しみです。

続けて、公式試合球にサインを添えて

しばしの歓談を終えた田中選手はサイン入りのスパイクジュースとサッカーボールを鎌ヶ谷市に贈り、「表敬訪問」を終えました。

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スーツ姿の田中選手。見上げるほどの長身です

最後は表敬訪問を終えた田中選手のミニインタビューをお送りいたします。


◆田中選手、今日は「表敬訪問」おつかれさまでした。小一時間の訪問となりましたが、いかがでしたか?

ハヤト:率直に言ってうれしいです。自分にとっては同じ鎌ヶ谷出身で、ミナトサッカークラブ(千葉県鎌ヶ谷市)の先輩でもある浮田健誠(相模原)くんが、3年前に山口へ加入するタイミングで、この表敬訪問をされていて、その様子を見た時からずっと憧れてきたので。今回、自分もあの時の健誠くんと同じように市長に会えて、報告をするという貴重な機会を実現できてよかったです。きっと、この「表敬訪問」という形式で市長に挨拶できる人は限られていると思うので。光栄ですね。


◆なかなかできる体験ではないですよね!地元・鎌ヶ谷市の方々にも田中選手と柏レイソルを広く知っていただく重要な任務でもありました。

ハヤト:鎌ヶ谷市の友人や知人、家族といった普段から自分を応援してくれているたくさん方々の期待に応えられるような選手になりたいです。自分がレイソルで試合に出て、活躍していくことが応援してくださっている方々へ対する報告となり、恩返しとなりますし、もっとたくさんの人たちから応援してもらえるような選手となって、活躍ができるよう、「これからもがんばらないと!」と感じています。また、市長の方から「鎌ヶ谷市での学校訪問などをぜひ」というお言葉もいただきました。次は母校の訪問もそうですし、自分をじっくりと育ててくれたミナトSCなどを訪問して、後輩たちと何か話ができたらと思いますし、いつかまた鎌ヶ谷市からJリーガーが生まれるようなことがあったらうれしいですね。

◆鎌ヶ谷市は田中選手にとってどんな場所なのでしょう?また、鎌ヶ谷市で最大級の感謝している人などあれば。

ハヤト:やはり、レイソルアカデミーへ対する気持ちと同じように、ミナトSCには感謝をしています。小学生時代のすべての時間を過ごしたクラブといっていいくらいの場所ですし、当時、柏レイソルアカデミーへ進まなければ、そのままミナトSCで中学生時代を過ごしていくつもりだったぐらい愛着があるクラブ。自分にとってはサッカーの基本技術を習得させてもらって、CBというポジションとも出会えた特別な場所ですし、小学生時代に柏レイソルの存在を知って、「レイソルに練習参加してみないか?」と言ってもらえたのもミナトSCなので…今もお世話になっていますけど、また帰りたい場所ですね(笑)。

◆「表敬訪問」は出身地の自治体である鎌ヶ谷市や今後レイソルでタイトルを獲得した際には柏市など、市町村や自治体の方々に望まれる活躍さえできれば何度でもしていいんですよ!

ハヤト:そうなんですね!まずは最初に鎌ヶ谷市に果たせてよかったです。「鎌ヶ谷市」と「ミナトSC」というのは、「柏レイソル・田中隼人」にとっての「はじまりの場所」なので。またいつか素晴らしい報告ができるようがんばります!

見事な「ドラフト1位」感を出す田中選手


今回の取材後記は以上となります。

この翌週には19回目のバースデイを迎え、その翌日には「Uー19日本代表・スペイン遠征メンバー」に選出&「カタールW杯日本代表トレーニングパートナー」として現地へ合流することが発表されるなど、話題に事欠かない田中選手。

11月1日は田中選手19回目のバースデイでした


そして、来年は「早くも次の表敬訪問のスケジュール調整がスタート」というニュースや「まさにドラフト1位級の活躍」というニュース、「急に親戚や同級生が増えた」という話題をお知らせできたら幸せです。

田中選手、お疲れ様でした!素晴らしい振る舞いでした!

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