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就活生と校長先生は似ている

久々にnoteを書いています。
別にサボってたわけじゃないんです!!Ma○cherの方に注力していたんです。ほんとに。
ただ、個別で対応していくよりも考えみたいな部分を共有する際はnoteが便利だなと改めて感じ、今しがた文をしたためています。
ちなみに開脚は諦めました。これからは筋トレの時代です。


①校長先生の話、面白いと思ったことある?

学生時代、長期休暇や卒業式、入学式等に校長先生が壇上に立ち、
よくお話をしてくれた事を思い出してください。

今まで約20年間の人生の中で、
校長先生の話が面白いと思ったことはあるでしょうか。
たまに面白い校長先生が存在しているので、
そういう人たちは伝説の校長枠ということで除外してください。

私の様な、幼い頃から感受性がぼろぼろになっていた身としては校長先生の話なんてものは
いち早く終われよ、早くゲームしてーな、とか思っていました。

これは私だけに限らず、結構な人思っていたんじゃないですか?
少なくとも、つまらないな~程度には。

②何故校長は面白くない話をしてしまうのか

なぜなんでしょう。
それは生徒と校長先生との間にニーズのギャップが存在しているからです。

具体的にどういう事か?
校長先生は別につまらん話をする為に壇上に立っているわけではありません。
生徒のみんなにはこう過ごしてほしいな、こうなってほしいな、
これには気を付けてほしいな

という想いを生徒諸君に伝えるため、
つまらん小話なども挟みながらお伝えしに来てくれてるんです。

かたや、生徒のみんなは何を思っているかというと、
「はやくやすみてーな」
「卒業式の打ち上げいきてーな」

とか思っていたんじゃないですか?少なくとも私はそう。
ごめんなさい校長。

・校長先生が求めている事
みんなの将来が良くなる考え方や心がける事を伝え、
充実した休みや人生を送ってほしい

・生徒諸君が求めている事
早く休みたい、早くみんなと遊びたい、おなかすいた

こういうギャップ、あったんじゃないでしょうか。

③校長先生の話をさんざん聞かされた学生が校長先生になる日

そうやって、約20年間つまらない話を聞かされた学生が、
何故か就活になるとほとんどの人が「校長先生」になります。
おまえら何を聞いていたんだよ。校長の悪口言ってたんじゃないのかよ。

「俺が校長先生だったら『校長です!3,2,1,はい夏休み!かいさーん!』って言うわ(笑)」とか言い出す、おちゃらけたクラスの面白い枠男子いませんでしたか?(私も言っていました)

どういう事か。

企業が求めているニーズに対して、ギャップが生じている就活生が多い。

という事です。
なんでそんなことが起こるかというと、
全部就活業界が悪い。ほんと滅びてくれねぇかなこの業界。

始めて「校長先生」になっている就活生を見た時、
意味が分からなくてびっくりしたことを覚えています。

私は我流でもくもく就活をやっていたので、
他人の就活に触れる機会があまりありませんでした。
そんな私にとって、凄まじい衝撃を受けた出来事がありました。

集団面接です。

どういう事かというと、

面接官「あなたの長所は何ですか?」
学生「私の長所は、何事にも前向きにチャレンジする「推進力」が持ち味です。高校時代の生徒会の経験を通して、この能力を身に着けました。中学生時代は引っ込み思案だった自分の性格を変えるため、他校と比べ特殊な取り組みが多く、取り組み内容が重要視される生徒会に入ることを決めました。その中で私が特に取り組んだ点は3点あります。1点目は~2点目は~3点目は~です。この結果、私は前向きにチャレンジすることが、自分だけではなく組織に良い影響を与えることに気づきました。それ以降私は機会があれば積極的にチャレンジし、推進力を武器に様々な組織を活性化させる取り組みを行ってきました。その為、私は何事にも前向きにチャレンジする「推進力」を長所としています。

っていう会話が目の前で繰り広げられたんですね。

就活慣れしている就活生の方々にとっては何の変哲もないガクチカ(長所のアピール)だと思うんですが、
私は開いた口が塞がりませんでした。
その時私が思った事はこれです。

校長先生おるやん!


④就活生が校長先生になるワケ

その集団面接、私にはこういう風に聞こえていました。

友達「今日って何の日だっけ?」
自分「今日は節句の一つである節分という日だね。各季節の始まりの日の前日のことで、節分には「季節を分ける」っていう意味もあるよ。江戸時代以降は特に立春、つまり毎年2月4日ごろの前日を指す場合が多いかな。一般的には「鬼は外、福は内」と声を出しながら煎り大豆を撒いて、年齢の数だけ豆を食べる厄除けを行うことが風習となっているよ。そもそも節分がなぜ豆をまくようになったかというと~」


なにいってんだこいつ、ってなりませんか?

何事もそうですが、会話する人に求められていることは
「相手のニーズに応える事」
です。

面接官のニーズは何ですか?それは
「うちの会社で働く能力・素養・考え方がこの子にあるか知りたい」
ではないでしょうか。
こいつ、うちの会社で働けそうな人材なのかな?そのためにはうちの会社で働くうえでの素養があるか確認しないとな~
という動機でしょう、面接をやる理由としては。

上の集団面接の例でいうと、就活生は自分が相手にとって必要なニーズを勝手に解釈し、相手に押し付けています。

では、もっとミクロに見た場合、
「あなたの長所を教えてください」という質問の意図は
「長所を掘り下げてうちにふさわしいか見抜きたい」
と、なるんでしょう恐らく。

この段階で、相手が自分の長所をこのように掘り下げて、
こういうポイントから会社への適性を見極めようとしてるんだ~
と瞬時に理解できるエスパーのような能力を持たれている学生は
全部言っちゃえばいいでしょうがそんな奴存在しません。いてたまるかよ。

ということは先ほどの集団面接のシーン、
あれは相手のニーズにマッチしているかわからない状態で
お話を進めていた
んですね。

なぜ就活生が校長先生になってしまうかというと、
相手のニーズにマッチしていないからです。
もっと掘り下げると、相手にニーズがあるだろうな!と思って決め打ちして話を始めるからです。
なぜべらべら求められてもない答えを話してしまうのか理解不能です。

そのロジックは、
校長先生と全く同じであるという事に気づいてください。

何度でも言いますが「就活業界」が悪です
こういう風にやればいいよ、とか起承転結で話そう、とかprep法で~とか
誰かに教わりませんでしたか?しばきに行くんで教えてくださいそいつ。
それらの方法が悪!というわけでないです。寧ろ有効なんですが、
考え方ベースではなく、手法から考え方を説明しだそうとする
自称就活最強マンはトラップ以外の何物でもないです。
特に最近Twitterに多い印象。


⑤じゃあどうしたらいいんだよ!

じゃあどうすれば?となるのは当然の事です。
こっから長いので、休憩しながら見てください。
正直、じゃあどうすれば?という思考自体を
勇気振り絞って取っ払ってほしいんですが、、、

ここでおちゃらけ面白枠男子の発言を振り返りましょう。

俺が校長先生だったら『校長です!3,2,1,はい夏休み!かいさーん!』って言うわ(笑)

藤井 小4、夏休み前の体育館にて

これ答えじゃないでしょうか。

夏休み前の生徒は、校長先生に
夏休みの過ごし方についてのレクチャーや、
宿題実行計画の立案方法について求めているのでしょうか。

違いますよね。

節分の話に戻ると、(話が行き来して申し訳ないです)
質問に対しての答えは
「今日は節分だよ」
で良かったと思いませんか?
では集団面接のシーンを振り替えると、
「私の長所は、何事にも前向きにチャレンジする「推進力」です。」
で、良くないですか?

こんなことを言うと
「自分が考えたアピールポイントを聞かれないのが怖い」
「あっそって言われたら怖い」
「やる気がないと思われるのが怖い」

等と言い出す人がいますが、気持ちは分かる。
1点目については
面接というのは相手のニーズにマッチしていかなければならないので、
考えるべきは「相手に必要と思ってもらう事」です。
必ずしも「アピールしたいこと」=「会社に必要な能力・考え方」 
とは限りません。
なので、
自分が用意してきたことが
相手にとってどうでも良かったら
その時点で無駄です。


2点目は面接に呼んでもらえるってことはこいつ興味あるな、の段階なんで気にしなくていいです。
最後は論外。こんな風に考える会社って時点で入る価値ないので寧ろ落とされてラッキーぐらいのマインドを持ちましょう。

かといって、怖いのは分かりますよ。
就活なんてみんな初めてするでしょうし。
ではどうしたらいいか。
面接というのは少し特殊で、原則就活生側から質問する権利が一番最後の逆質問ぐらいしか与えられません。

面接の途中で、
「長所は推進力なんだけど、これ聞いてあなたは何知りたいん?」
と言えないところが面接のもどかしい所ですよね。
おそらく言うとつまみ出されます。

では、聞かれたことだけ答える、というのではなく工夫をしてみましょう。

どういう事かと言うと、相手の出方を伺うということです。

たとえば長所を聞かれた際、自分の中で、
「高校時代の生徒会での経験」があったからこそ、
長所が付いたんだってアピールしたぃ。。。
中身聞ぃてほしぃ。。。頑張ったし。。。説得力あると思うし。。。

と、思ったとしましょう。
釣りと同じ要領です。餌をまいて、引っ掛かるかどうかを見ましょう。

「私の長所は、高校時代の生徒会での経験で得た
 何事にも前向きにチャレンジする推進力です。」

といってみましょうか。ここで面接官にインプットされたのは
「高校時代の経験」「推進力」
ですね。さて、どうくるか…!?

面接官「そうなんですね。ありがとうございます。では、あなたにとって推進力を活かしてこの会社でやりたいことは何ですか?」

はい。高校時代の話は撃沈です。
後で聞かれるかもしれませんが、優先順位としては後回しになっています。
この段階で既に、
能力が付いた過程<会社における長所の活かし方
となっていることにお気づきでしょうか。
ということは高校時代の詳細については、意味がないとまでは言いませんが今言うべきことではなかったということです。
生徒会に一切触れられず、そのまま次の質問になってしまったらどうなるか?わかりますよね。

手法に頼ったテンプレの就活がいかに恐ろしいか
分かったような気がしませんか?


ただ、相手の出方を伺いながら回答した場合は、
中身までは突っ込んで話しているわけではないので
十分リカバーできます。相手のニーズに乗っかってあげてください。

別のパターンもあるでしょう。

面接官「そうなんですね。ありがとうございます。
    では、具体的に生徒会ではどのような経験を行い、
    その長所を獲得したのか教えてください。」


こういうパターンだった場合、
しめしめと思えばいいだけです。
なぜなら相手の深堀ポイントが
自分のアピールしたい中身と合致したからです。


と、いうのも方法論の一つです。
私は方法論で語るのは好きではないですが、あくまで一つの例です。
いったん全部忘れて、自分の就活の目的を考え直してみた時に
(決して「就活 やり方」とかで検索した方法ではなく)
何が正しい方法なのか?というのを考えてください。

自分の目的から逆算して、就活の取り組み方をゼロベースで考えてみてください。
きっと、今から取り組まなければならない事が
面白いぐらい見えてくるはず。

今回はかなり長くなりました。
参考になれば幸いです。
ちなみに今年の抱負は「痩せる。」なので、
ぜひ応援よろしくお願いします。


ところで、なんで自分の事になると目標が雑になるんだろう…
だから痩せないんだ…

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