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入日茜LIVE『夕焼けシネマscene16 ~縁 enishi~』✨

入日茜、恒例になってきている年末のワンマンライブ。今年はcelloで森田香織さん、コーラス&演出であべさとえさんというシンプルで尚且つ豪華な布陣でした。

森田さんのcelloは、緊張感のあるピリッと張り詰めた冬の朝のような音色で、そして曲によってはとても情熱的に歌い上げ、入日茜の世界観をとても広げてくれます。ソリスト同士の対決のような緊張感。

入日と同郷のあべさんは、自身もシンガーソングライターで、とても柔らかい印象の人ですが、映画や脚本などにも活動の幅を広げているとてもアイディアマン(ウーマン?)で、今回の舞台での印象的な演出を全てやってくれました。これもストーリーテラー的な楽曲の多い入日の世界観をより深いものしてくれていたと思います。

私も、celloのアレンジで参加させていただきました。今回用に5曲ほど譜面を書きました。今年出したピアノ一本の新譜「歌は涙でできている」の曲に新たにcelloのアレンジを足した感じでしたが、自分的にもかなり攻めたラインが書けた気がします。元々の曲が良い(好みもありますが)と、アレンジも進みやすいのですが、今回の曲はスラスラとアイディアが浮かんできました。それを森田さんのcelloが奏でてくれて私的至福の時でもありました。
今回は他のプロジェクトのアレンジを山ほど抱えながらの並行作業でしたが、かえって脳が活性化していたのか、心を解き放って自由にアレンジできた気がします。音符が伸びやかというか、昔のアレンジより良くなってるなぁと。自分で言うことでもないですが、58歳にしてまだまだ伸び代があるようです。笑。

あべさんのおかげで入日は今回新しいことに挑戦しつつも、とても笑顔が印象的なライブでした。彼女の張り詰めたような深い音楽世界と、皆で音を楽しむ瞬間も感じるライブでした。デビュー20周年yearを終えて21年目を迎える入日ですが、これからも彼女の音楽を支えてゆきたいと思っています。

photo by Nobu

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