パリ大好きラメゾンドレイル

自分らしく好きなように生きはじめました。多摩美大→劇団四季→フランス留学→アパレルメー…

パリ大好きラメゾンドレイル

自分らしく好きなように生きはじめました。多摩美大→劇団四季→フランス留学→アパレルメーカー→東証一部上場グループIT企業→フランス雑貨店「ラ・メゾン・ド・レイル」を経営。渋谷Bunkamuraなど全国のフランス展に出展。instagram @lamaisondelaile

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原田マハ著「楽園のカンヴァス」

「美術館好きならこの小説がおすすめよ! 絶対好きだと思う」と友人に勧められ まんまとハマってしまった。 舞台はニューヨーク近代美術館(通称MOMA)、 フランス在住伝説の絵画コレクターの屋敷、 そして岡山県大原美術館。 主人公はかつてパリ在住の美術研究者で 今はシングルマザーとして 岡山県大原美術館の監視員を勤める。 そんな彼女が思いがけず、 ニューヨーク近代美術館のキュレーターと アンリ・ルソーの絵画が真贋かどうかを見極める、 という壮大な鑑定対決が始まる、というもの。

    • 国立新美術館「イヴ・サンローラン展」

      残暑厳しい秋のある日、国立新美術館で開催中の「イヴ・サンローラン展」へ行ってきました。 今、当たり前のように女性たちが働きやすく、実用的でエレガントなファッションが着られるようになった背景にはイヴ・サンローランのモード革命があったからこそだと、展覧会で彼が社会に与えた絶大な影響の大きさを初めて知り、自分の無知さに肩をすくめたい気持ちになりました。 彼がいかにして40年間、モードの帝王になりえたのか、その秘密を紐解いていきたいと思います。 才能の誕生1936年、イヴ・サンロ

      • 世界で最も古い劇団コメディ・フランセーズ

        フランス滞在中はもともと演劇、ミュージカルが好きなので 豪華絢爛なパリ・オペラ座からカフェと併設しているような小劇場まであらゆる劇場に足を運びました。 中でも印象的だったのはコメディフランセーズ。 1680年にルイ14世の命で始まった王立の劇団は 世界で最も古い劇団と言われています。 王政がなくなった今では国立劇団となり 劇団の最高責任者はフランス大統領が直接任命します。 300年の間、「モリエールの家」とも呼ばれ モリーヌ、ラシーヌ、ユーゴーなど数々の作品が上演されました

        • コンテンポラリーアートの殿堂「パレ・ド・トーキョー」

          フランスの観光の際、古典的な美術作品に疲れたら 気分を変えて現代アートはいかがでしょうか? パレ・ド・トーキョーは、セーヌ川をはさんだエッフェル塔の向かい側に位置し、絵画やインスタレーション、デザイン、映画、コンテンポラリーダンスに至るまでフランスや世界の現代アートを紹介する近代美術館となっています。 インスタレーション、彫刻、絵画、ドローイング、映像、オブジェなど 展覧会では環境問題をテーマにした作品や作家の心の機微、出身国の文化、精神性を表現した作品が楽しめます。 美

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          六本木ヒルズ「ベルサイユのばら展」へ

          ボンジュール!横浜山手ラメゾンドレイルです。先日、六本木ヒルズにて「ベルサイユのばら展」へ行ってまりました。 宝塚の舞台衣装、オスカルの部屋や生涯で唯一着たドレスの再現、池田理代子先生の細かい原画180点など見どころたくさん! 原画のセリフは一つ一つ吹き出しに細かく手貼りしていて見ているだけで気が遠くなるような作業。 つい原画を読んでしまい、オスカル、アンドレ、マリー・アントワネット、フェルゼンの最後の運命に涙が。 アニメ放送がスタートした時には表情の書き方や目の中の

          六本木ヒルズ「ベルサイユのばら展」へ

          友との思い出を胸に岩手旅。「銀河鉄道」から満天の星空

          大学生活最後の年、友人を亡くした私は思い出の強い土地を離れたくなった。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の舞台、岩手県を旅することにした。 岩手を選んだのは祖母やいとこが住んでいて小さいころからなじみがあったのと、自分の力ではどうしようない大自然に触れたくなったからだ。 東京駅から東北新幹線に乗り、盛岡駅へ。盛岡駅前から岩手県交通バスで小岩井農場まきば園まで約40分。 農場内には、かつて走っていたD51-68型蒸気機関車に特急寝台列車を連結したSLホテルがあった。驚いたことに客

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          フランス映画「彼女のいない部屋」

          現実と希望のはざまで朝は23℃、渋谷は秋の兆しが感じられる中 フランス映画「彼女のいない部屋」を鑑賞しました。 早朝、二人の子供と夫を残し車で出ていく妻。 平凡に暮らしていた家族4人にいったい何が起きたのか? マチュー・アマルリック監督は 「彼女に何が起きたのか、 映画を見る前の方々には 明らかにしないでください」 と観客に伝言しています。 はたして今観客に見せられているのは彼女が見ている幻なのか現実なのか、過去なのか未来なのか。主人公クラリスの視点に立ち、私も結末がわ

          フランス映画「彼女のいない部屋」

          フランス映画「1640日の家族」

          子どもにとって一番の幸せとは 本当の家族のように育てていた子供と突然別れなければいけない、と言われたら?子供が自分のことを「ママ、ママ」と慕い、兄弟も実の弟のようにかわいがっているのに? 私にも息子がいるため、同じ立場ならきっと葛藤するだろうなあ。 しかし、冷静に考えると里親制度のゴールが元の親に返すことであれば、里親は育てながらも、「いつかは離れ離れになる」覚悟が必要なのでしょうか。 一方で、現実のニュースでは連日のように子どもをめぐる痛ましい虐待事件が報じられてい

          フランス映画「1640日の家族」

          渋谷VIRONで贅沢なパリ風モーニングに行ってみた

          渋谷ブラッスリーVIRONさんで モーニングがあるのをご存じですか? フランスのビストロのような レトロなたたずまいのブラッスリーで、 1階はパンやヴィエノワズリー、 パティスリーのテイクアウト、 2階は本格的なフランスのビストロ料理が 味わえるレストランです。 実は朝9:00から11:00まで モーニングをやっているんですよ! 都内の小学校に通わせているママさんと 朝9:00に待ち合わせ。 子供たちが学校へ通っている間に 母たちはちょっと贅沢なカフェタイムです。 日々、

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          創造力は眠っているだけだ

          2年前、渋谷のIT企業を経てフランス雑貨の店を始めることにした。飽き性の私が10年も勤めていたので紆余曲折はあったけれど総合的に良い会社だったと思う。 私はHTMLのHも知らぬ素人だったし、インターネットがピーゴロンゴロン、と懐かしいメロディを奏でながら接続を待つ黎明期から爆発期を経てネットショップのイロハを本当に勉強させて頂いた。 サラリーマンをしながら年に1回パリ旅行のついでに買ってきた雑貨のネットショップもはじめは趣味程度だった。そのうち、リアルでお客様の反応が見た

          創造力は眠っているだけだ

          パリのブーランジェリー・ポワラーヌのクッキーはどうしてそんなに人気なのか?

          noteの更新がだいぶ滞ってしまいました。今日はパリの人気ブーランジェリー「ポワラーヌ」の素朴なクッキーをご紹介します。 なぜポワラーヌが人気なのか? 創業1932年、フランス・パリ6区のサンジェルマン・デ・プレに本店を構える「ポワラーヌ」。コロナ禍前はパリのみならず、世界中の観光客がパリの観光の合間に立ち寄る人気ベーカリーです。お店に入るとパンが焼ける香ばしいいい香りがたちこめ、思わずにんまりしてしまいます。 なぜそんなに人気なのでしょうか? 人気商品は田舎パン「パ

          パリのブーランジェリー・ポワラーヌのクッキーはどうしてそんなに人気なのか?

          雨の日におすすめのフランス映画

          激務の労働環境でしばらく働いた後、退社してフランスへ留学した時のこと。パリではめずらしく大雨が降った日、築100年のアパートで静かに窓辺を伝うしずくを眺めながら読書したりフランス映画をみた時ははじめて頭に「晴耕雨読」という平和で穏やかな言葉が浮かびました。 ふと空を見ながら「雨のパリもモノクロ写真みたいでいいなあ」なんてのんきな感想は激務の日々の中では決して生まれることのないものでした。 結局、日本へ帰国後は激務というほどではないものの、忙しい日々を送るうちにいつしか美しかっ

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          憧れのクラシカルホテル「ホテルニューグランド」プルミエスイートルームに泊まってみた

          みなさんは地元のホテルに泊まったことがありますか?ステイホームをよびかけるこのご時世、なかなか県外へ旅行にいきづらい。海外旅行のためにためた貯金でおもいきって地元のホテルへ泊まり非日常気分をあじわうのもいいかもしれません。きょうはご縁があって、職場からたった30分(近すぎる笑)の「ホテルニューグランド」へ泊まったお話をしたいと思います。 ホテルニューグランドとはホテルニューグランドは山下公園の前にあり、ヨーロッパの雰囲気がただようノスタルジックな趣のクラシカルホテル。 三谷

          憧れのクラシカルホテル「ホテルニューグランド」プルミエスイートルームに泊まってみた

          そごう横浜、小さいときの思い出。

          世界じゅ~うどこだ~って笑いあーり!涙あーり♪ 「小さな世界」の歌がそごう横浜と関係していると聞いて、神奈川出身の方はピンとくるのではないでしょうか。 巨大なデパートが横浜にやってきた1980年代、そごうの計画が持ち上がった時、「横浜駅にとにかくとてつもなく巨大なデパートが来る」と横浜では大きな話題になりました。 何しろ、キャッチコピーが「横浜が生んだ、世界最大級の百貨店」。そりゃあもう何が来るのか横浜市民は期待しますよね。 オープン前は外商さんが周辺地域を一軒一軒訪ね歩

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          フランス・ポスター画家の巨匠・レイモン・サヴィニャック

              1951年、トブラーチョコレートの広告に使われたイラスト チョコレートをべったりつけたこの男の子の顔に見覚えはないでしょうか?見ているだけでハッピーになれるイラストを描き、エールフランスやルノーなどの世界的企業の広告を次々と手がけたのはフランス・パリ生まれのイラストレーター、レイモン・サヴィニャックです。 ユーモアにあふれた愛らしいイラスト フランスのポスター作家、レイモン・サヴィニャックのイラストはシンプルでユーモアにあふれ、フランス国民に愛されました。「フ

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          最後まで迷った出店。恵比寿三越閉店とキニナル跡地。

          愛されて26年。たくさんの出会いがありました。お別れは寂しいけれど🎵 今日も恵比寿三越では従業員の方々がリズミカルに歌う「えびす顔でありがとう」が流れています。2/28で完全閉館する恵比寿三越はこの街の文化の一つでした。 恵比寿ガーデンプレイスの始まりもともと明治20年(1887年)から昭和63年(1988年)までサッポロのエビスビール工場だった土地にホテルや商業施設が生まれたのは平成6年(1994年)。開業当時は人が豊かな時間を過ごせる場をつくってほしいと

          最後まで迷った出店。恵比寿三越閉店とキニナル跡地。