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クリエイティヴとスムーズに仕事が捗る7か条

私はフォトグラファーとして写真撮影のご依頼をいただく機会が多く
いろんな取引先の方々から様々な発注を受ける中で受け手にも送り手にもこうしたフォーマットがあれば
いろいろと確認が省け、度々連絡や確認作業が減ってお互い楽になるのになーと思い
多方面に必要性を感じたので、まとめてみました。

フォトグラファーの方も、編集者の方も、広告業界やライター、
イラストレーターの方やスタイリストの方など
クリエイティブなお仕事をされている方々へ。

この7か条を取り入れていただくことによってスムーズによりよい作品を生み出し、
双方にお仕事が捗りやすくなれば幸いです。ぜひご参考までに。

メール・お電話にてお仕事をご依頼する時に受取手が必要としている情報になります。
こちらは媒体の例ですが、他ジャンルの仕事を依頼する時でもお役に立てると思います。

1、掲載対象

- 何号か、いつ発売か。
- 企画名。
- ページ数とカット数。
ページ数、そのうち何ページで写真になるか(想定のカット数)、
見開きの予定があるかどうか。

決まっている場合 - ページの構成を教えてください。
(構成によって撮り方や画角も変わってきます。)

ページ構成について: 構成は事務所のOKカットを頂いた後で決まる時があります。日本だけフォトグラファーが自分の写真を選べない。それでも、フォトグラファーには狙いがあります。その狙いを伺うことも、フォトグラファーと最終レイアウト相談ふることも親切なやり方だと思います。
またはフォトグラファーが事務所のOKカットを知ることによってその対象のブランディングも理解でき、今後何を注意すれば良いか確認出来ます。たまには、フォトグラファー、編集部、スタッフの狙いに答えるには事務所との交渉が必要です。その交渉を恐れずにしましょう。クリエイティブの仕事はオープンな、素直なコミュニケーショの中にあると僕は思います。

ポイント: 過去のレイアウトサンプルがあると
    どのようなページになるかが想像しやすく話が早くなります。

2、場所

撮影スペースについて詳しい情報を下さい。
スタジオの場合、カメラマンは内容確定次第スタジオへ指示を出します。
編集部がスタジオへ指示を出す必要はありません。

あると助かる情報:
・車の駐車は出来るのか。
(出来ない場合、近辺のパーキングの情報を提供)

スタジオではなく会議室の場合
カメラマンが撮影の上で必要としている情報:
・天井の高さ
・被写体からとれる距離
・電源の有無
・搬入状況
・現場の全体写真

ロケの場合:
フォトグラファーとロケハンについて相談しましょう。

3、日時

・具体的な入り時間
・可能な準備時間
・撮影スタート予定時間
・セットチェンジ時間
 メイク/衣装のチェンジがあるか、またはそれに掛かる時間
  (想定でもあると撮影配分予定が立てやすくなり大変助かります)

ポイント:
セットチェンジで必要な時間はその時々のセットによるのでカメラマンと要相談。 

4、ギャランティ・機材費

ギャランティは予算含め先に伝えてください。
詳しくは別記事で書きますが、フリーランスのクリエイターと気持ち良く仕事するには素直な、真っ直ぐな仕事の進み方が良いと思います。


5、スタッフについて

事前にスタッフ情報を双方に伝えましょう。

タレント側にフォトグラファーの名前と作品の例を伝えましょう。
テイストや作品例が伝わると、タレント側も現場から何を期待したら良いか解ります。

ポイント
タレントの衣装を事前に全体に周知する。
演出イメージとして着て欲しいものがあれば
指定を具体的かつ明確に伝えることも大切です。
媒体の狙いを伝えないと、狙っているものは作れません。

取材あるある: 多くの事務所が衣装が当日決まるというのですが、その場合は
「*タレントのイメージがわからなければ、イメージを作れません。」
とはっきり伝えましょう。*優しくね。

タレントの衣装のイメージが分かれば、企画のイメージを掴むことが可能になります。
そこを上手く交渉するのが仕事のやりがいになります。


5、レタッチ

フォトグラファーは、日本では基本適度に色修正やレタッチをしますが、
タレント側から激しいレタッチを要求された時には、タレント側にはレタッチにかかる費用と時間(!)を伝えましょう。基本的には、レタッチが撮影以上(!)の時間がかかります。本来レタッチャーという専門職の方がやる仕事です。
そして髭を消すことはフォトグラファーの仕事ではありません。Barberの仕事です。

ポイント:
事務所はあくまでタレントに対しての指示はできることができますが、フォトグラファーの写真作りの完成、クリエイティブにかかわることに対しての指示を出すことは出来ません。レタッチでライティングの変更は出来ません。それらは現場もしくは企画の段階で相談するものです。
6、納品スケジュール

・セレクトデータが必要な日程
・納品締め切り日程
・印刷所へ納品の日程。
(レタッチの戻しがある場合、その戻しスケジュールも含めたその後の納品の日程。)

7、ビジュアルについて

・撮影のテーマを決める

・撮影のキーワードを決める。

・撮影状況が厳しい場合、狙いを決める。どういう演出をしたいか。
 フォトグラファーにお任せの場合、いずれかを伝えましょう
 → キーワード、テーマ、企画、演出狙い、または過去のフォトグラファーの作品参照

表現やアイディアを言葉で伝えるのが難しい場合は
フォトグラファーと打ち合わせをしましょう。
またはイメージボードを作りましょう。

ポイント: 自分の好みの写真のフォルダをあらゆるテーマで作りましょう。
    それによって、自分のエディターとしての個性や方向性が明確になります。

エディトリアルにて、ライティングの用語が分かると打ち合わせがスムーズです。
出来れば覚えましょう。

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