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少し、ゆっくりしようと思う

おうちがなくても生きていけるんだよってふわんと生きられることが幸せだなと思ってた。どこかに誰かに何かに縛られてしまうことが本当につらい。

だから、少しだけ甘えて生きてもいいかな。

そんな世迷い言を許してくれる環境に感謝しつつ、一年半ほどきちんとした住所を持たずにうろうろとしていた。

一年半、振り返ってみて、どこのどのタイミングでも特段焦った記憶はない。住民票と、マイナンバーの通知書と、免許証とやたらと住所がばらばらで手続きの全てに軒並み時間がかかったことを除けば、困ったことはない。

だけど、最近よくよく痛感したのは「わたしってそんなに器用じゃない」ということ。

どこでだって眠れるし、適当なおしゃべりだってできるし、嫌いな食べ物だってほとんどないけど、それでも「やりたいかも」と思ってるあれやこれやを本当に、ちゃんとやるための場所は、きちんと自分で用意しないとだめかもしれない。

ゆるんと生きることの片手間で出来るほど天才じゃないことなんて、もうずうっと昔に理解ってた。

やってみてだめかもしれない不安なんて山のようにあるけど、やらないでだめだったかもしれないと未練を持つのはかっこよくない。

かっこいいのは良いことだ。これがかっこいいかもしれないと自分でわかっていることがあることは良いことだと思う。

だから、ほんの少しだけゆっくりしてみようかなって思ってます。腰を据えて、目の前のことをもっと丁寧に。誠実に。

軸を持って。

もっともっと新しい世界を知るために本を買いたいなあと思ってます。