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それでも選んだ未来に責任はちゃんと取るから

ミュージカル映画がむちゃくちゃにすきなので『ララランド』ももれなく観に行った。

当時住んでいた家から映画館はちょっと不便で、でも自転車で30分ちょっと頑張れば観れるって知って、どうしても観たくて、行きたくて。

仕事終わりの夜の回。公開してから少し経ったのに、それでも混み合ってるスクリーンでひとり。

評判だけを聞いて、ネタバレは観ずになんの前置きもなしで2時間彼らと一緒に夢をみた。

あのときは当時の自分と重なりすぎて大号泣して、帰り道も頭のなかで音楽を鳴らし続けて、泣きながら帰ったことを覚えてる。

そのあともサントラを聴きあさって、ネットで他の人の感想や考察も調べ尽くして。ミュージカル映画がすきだと話して、いくつかあげるオススメのうちのひとつに必ず名前はあげたけど、もう一度観る勇気はなくて、今日まで来てしまった。

どうしようかな、と少し考えたけど、でもやっぱり観たかったから心ばかりの防衛戦。

手羽元の照り焼きと、人参のマリネと、スープと。しっかりのご飯の準備と、それからお酒も。気持ちを紛らわせる用意もして。

だけどうんうん唸りながら、やっぱり泣いてしまった。



許してほしい、下手くそでも。ずっと芽が出なくても。年を重ねていても。好きなものは好きだし、やりたいことはやりたいし。そのためにいろんなものを捨ててきたし。それでも恋はしちゃうけど。ちゃんと選ぶから。

何を選んで、何が正しくて、選ばなかった未来にいつも思いは馳せてしまうけど、それでも選んだ未来に責任はちゃんと取るから。

出会えたことが嬉しくて、出会えたことで変わったこともたくさんあるけど、変わったことのひとつとして、未来がすれ違ってしまうことだってあるでしょう。

「ずっと愛してる」は嘘じゃない。愛してるのかたちが違っただけ。変わっただか。忘れたわけじゃないし、なかったことにするわけじゃない。だけど、救ってくれたから、ずっとそばにいなくちゃいけないわけじゃないよね。あのときあの場にいてくれたことに意味があるし。

夢を叶えること、願い続けること、見守ること。本当に夢を見ているのはいったい誰だったんだろう。

ほんとはもっと突き詰めて書きたい気持ちもあるのだけど、とっても酔っ払っているので許してほしい。

結局、今日も観ながらぐずぐず泣いて、選べない未来に思いを馳せて。

音楽も衣装もストーリーも、やっぱり全部がだいすきな映画。



もっともっと新しい世界を知るために本を買いたいなあと思ってます。