見出し画像

ちもちゃんと小説「檸檬」

梶井基次郎の小説「檸檬」で、
冷たい味のするおはじきが口に含まれる場面がある。

芸術的な一作だとの意見も聞いたが、この小さな場面だけでも、
たしかに五感の豊かさを味わわせる。

私はこの場面が印象に残ったらしく、
ちもちゃんを描き始める前にも、次の一言詩を書いている。

「冷たい味」
マスカット味の冷たいグミ
梶井基次郎の小説
「檸檬」で口に含まれた
おはじきの冷たい味と
つながった

ちもちゃんとひんやりした懐かしいおはじきを描いた今回も、
あの場面や情感を思い出した訳だ。

今回はおはじきの碧(あお)色が、冷たさを強調している。

小さな場面だが、私にとってはある程度の影響を与えて、
こうして新たな血脈(私の作品)を生み出している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?