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年長5歳児の好きなこと「スリザーリンク」

我が家の5歳次男の好きなことシリーズを書いてみようと思います。

理由は‥子供って同じ5歳でもいろいろだねってこと、自分の子供にもこういう一面があるかもってことを、伝えられるかなと思うからです。

なかなか自分の子供以外の子供のことって、知る機会がないですよね。そして、狭い視野になってしまうと、子供を枠にはめてしまったり、その枠から外れると不安を抱えてしまうというリスクがあると思います。

育児百科のような本には、どの年齢でどの程度の心身の発達があるかということが書いてありますが、あくまでも目安。実際に子育てをしたり、子供と日常的に接している方には、実体験を通してお分かりだと思いますが、発達にはかなり個人差がありますよね。千差万別。

にもかかわらず、けっこう年齢や性別、その他もろもろの属性で、子供を枠にはめてしまうことが多いのではないかなと思います。

我が家は、男女男の3きょうだいなのですが、「女の子はかわいいでしょ?」「男の子って育てるの大変だよね」など、いろいろ言われました。私はそもそも性別の違いではなく個性の違いだと思っているので、これらの話題には答えに窮しました。

子供が赤ちゃんの頃だけではなく、幼児や小学生になってからもこういうことは多々あります。1つ例を紹介します。

幼稚園からの帰り道で

去年のこと。我が家の次男が通う幼稚園は、帰る方向別に子供達がグループを作って、先生に引率されながら、親が迎えに来ている集合場所までぞろぞろ歩きます。次男を含め8人くらいの子供がある喫茶店の前を通りすぎた時、パスタ500円というメニューを見てお金の話になったそうです。子供達が「ぼくお金もってるー」「私10円あるー」など言い合っているとき、次男だけが「ぼくは1000円持っているから500円ならはらえるね」と言ったそうです。

次男は年少の頃からおこづかいをあげていて、その中で買い物をしているので、お金の計算は日常しています。なので、こういう発言が出たかと思います。

「ふつう」という言葉のあやうさ

その話を私に伝えてくれた幼稚園の先生は「〇〇くん、1000円とか、500円はらえるとか、そういう発言ってすごいですね。ふつうは10円あるーとか100円もってるとかそれくらいですよー」と言っていました。

ふつうは」って。

幼稚園の先生が「これくらいの年齢の子のふつう」って枠を持っているのってどうなのかな。

この先生自体を批判する気はなく、とてもいい先生です。先生なりに年齢に応じての目安を持っているのは、仕事をしていく上で、知識としても必要だと思います。ただ、逆に「ふつうはこれくらいだよね」と思うことで、その枠の中だけに子供の成長をとどめてしまって、そこから出る可能性を狭めていないかなってことが、この発言を聞いて、心配になりました。

次男はお金や数字の計算は得意ですが、反面、人間関係は苦手です。友達と上手に話したり遊んだりすることがうまくできず、幼稚園も好きではありません。のりやはさみを使うのも上手にできないし、歌もダンスも嫌いです。発表会や運動会では「どうしてこんなことしないといけないの?」と私に聞いてきます。来年、小学校にあがったときに、毎日登校できるだろうかという不安が私の中には少なからずあります。もっと言えば不登校という可能性もあるのではないかという気持ちもあります。

こういう次男の苦手なところ、うまく友達とつきあったりできないところ、集団行動に疑問を感じたりするところは「ふつう」という視点からみると、ずれているかもしれません。でも「ふつう」という視点を外すと、単なる次男の個性です。

「ふつう」って言葉はあやういと思います。「そこから外れたら変」ってニュアンスが含まれているからです。そのため、私は使いません。絶対かと言われるとちょっと自信はありませんが、すくなくとも子供達の前では使わないようにかなり意識しています。

逆に子供達が「ふつうは」って言葉を使うと、「なにがふつうなの?」と問いかけます。「ふつう」ってどういうことか、自分が作っている枠について考えてほしいと思うからです。

そんなわけで、前置きが長くなりましたが、十人十色の子供の一例として次男のことを書いてみます。

日課のスリザーリンク

今回紹介するのは「スリザーリンク」。
スリザーリンクって、こういうものです。

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書いてある数字は、その正方形の4辺のうち線が通る辺の数を表しています。その数字を手掛かりに線をタテヨコに引いていき、1つの大きな輪っかを作るというパズルの一種。

次男の家庭学習で使用していた「賢くなるパズル」の中にこの問題があり、(「賢くなるパズル」は数冊あるので、どれに載ってたかは忘れてしまいました)それが次男がスリザーリンクを知るきっかけでした。

その後、以前買っていたスリザーリンクの本を夫が持ってきて、「こういうのもあるよ」と見せたところ、やりたがり、やっていくうちにどんどんはまっていきました。

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しかし、こちらの本はけっこう前に買ったもので、もう既に問いてしまった問題もけっこうありました。さらに、小5長男もスリザーリンクが好きなので、残っている問題のうち、長男と次男どっちがどの問題を解くかでとりあいになったので、新しく夫がスリザーリンクの本を買ってきました。

最寄りの書店には全然なくて、これだけだったそうです。

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文庫本サイズで初級~難問までたくさん問題が載っています。私は見るのもイヤなくらい苦手です...。

そして、ここ最近の次男は、朝起きると1人で黙々とこの本の問題を解いています。もはや日課。

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長男と次男はけっこう似ていて、2人とも数字やパズルが得意です。夫もそう。私は夫が本を買ってくるまで「スリザーリンク」という存在を知りませんでした。こういう本って、書店では幼児や児童向けの棚にはありませんよね。

もし、数字やパズルが好きな子がいたら、試してみてもいいかもしれません。5歳でもけっこう解けます。逆にアラフォーの私はさっぱりですが。


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