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Step by Step 8月22日 ■□聞くことの大切さ□■

 実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。ロマ10章17節


「無知の知」とはソクラテスの有名な言葉です。自分は無知な存在であることを知ることから学問が始まるということなのでしょう。

 「話すことは技術、聞くことは器」と言われています。人の話に耳を傾けられるのは、その人の器の大きさを示します。ついつい私達は“聞いたことがある、知ってる知ってる”と思ってしまうと、聞く集中力が無くなってしまって、聞いているようで全く聞いていない状況になります。それは知っている状態から何も成長しないことを意味します。人の話を聞くことができるということは、学びたい、成長したいという願いの表れです。

 また人の話を聞くことができるということは、その人に愛を伝えることになります。話しを聞くということは、時間を使うということであり、時間は命でもありますから、聞くことによって命を使うということにもなります。また心も体力も使います。ということは人の話を聞くということは、自分の人生の一部を相手に差し出すことになります。まさに「聞くことは器」です。

 確かに私たちの耳に入ってくる情報にはピンからキリまであります。聞く価値のない情報も確かにあります。その反面、聞くだけでなくそこから生き方に適用していくべき情報もあります。その場合は、何度も聞くことによって自分の身体に染みこませることが重要です。

 聖書は本ですから、聞くというよりも読むといった方がいいのですが、読むことによって「聞く」のが聖書だといっていいと思います。そうです。神と対話しようと意識しながら聖書を読むのです。「神様、今日読む聖書から語ってください」という心で読むのです。その時に読んでいる聖書の一つのフレーズが心に響き渡ることがあります。
 聖書の信仰は「聞く」ことから始まります。聞くことによって神と心が通じ合い、聞くことによって信仰や情熱が芽生えるからです。聞くことは謙遜、聞くことは成長への意欲、聞くことは相手への愛です。


■祈り■
 神よ、私に聞くことを教えて下さい。聞くことによって、相手の心を聞き取ることができますように。イエス様の御名によって、アーメン。

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