わたしはすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。ピリピ3章11-12節


　残念ながら、東京オリンピックは来年に延期されました。こういうスポーツの祭典があると必ず「がんばれ！諦めるな！」というかけ声が日本中に響き、メダリスト達の「諦めないで良かった！」という感動のコメントが語られます。そして「諦めなければ夢は叶うんだ！」という激励も日本中で叫ばれます。

　僕はどちらかというと「諦めるな！頑張れ！諦めなければ夢は叶う！」という紋切り型の激励は苦手です。僕は彼らのようにとことん極める根性がないからです。それにトップアスリート達の「諦めなくて良かった！」という言葉の裏には、どれだけ沢山の「諦めてきたことがあるだろう！」と想像するからです。

　近頃アスリート達が芸能人になってバラエティ番組によく出演しています。彼らを見ていると、アスリート時代にはできなかったこと～おしゃれ、スイーツ、恋愛など～を取り戻すかのように色んなことに挑戦していて楽しいそうです。そうです。彼らには「一つの夢を追い求めるために、そのほかの沢山のことを諦めて、夢に全てを注いでいった」というプロセスがあります。

　そこで、皆さんに問います。あなたにとってどうしても諦めたくないものって何でしょうか？他のものは諦められても、これだけは追及したいという願望です。人生はあれも、これも、それも、どれも…というわけにはいきません。多くある中で、あながこだわりたいことをしっかり掴むことができれば幸いです。そこを掴めたら、あとはそれに向かって歩み出すだけです。


■祈り■
神よ、あなたが私に授けて下さる願望を感謝します。その願望に向かって前進します。イエスの御名によって、アーメン。