心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。箴言3章5-6節


　人生にショートカット（近道）はありません。遠回りが長いか短いかはあっても、誰でも遠回りを経験します。遠回りをしていると感じているその期間を、どのように過ごすのかが大事なのです。

　「なんで自分だけがこんな遠回りをしないといけないのか…」とイライラしたり、“遠回りをしないでうまく立ち回っているかのように見える人”を嫉妬してはいけません。そんなことをしていると、遠回りに隠されている宝を見失うことになります。

　旧約聖書にはユダヤ人が400年間エジプトの奴隷であったことが記されています。そこで神はモーセをリーダーに立て、ユダヤ人をエジプトから脱出させました。目指すは約束の地、現在のイスラエル国家がある場所です。そこに向かう何本かの道がありました。海沿いの道を利用するのが最短コースでした。しかし神は遠回りになる荒野の道に彼らを導いたのです。何故、神は彼らを遠回りさせたのでしょうか。それは奴隷から解放されたばかりの彼らを荒野の中で訓練するためであり、また神との絆を強めるためでした。

　最短コースだけが人生ではありません。成功は成長の果実だと言われます。大事なのは私たちひとり一人が人間としてどれだけ成長できるかということです。豊かになりたければ、先ず豊かな人間性を備えることです。自分を成長させることです。そのためには遠回りがどうしても必要な場合があります。神がそのように計らってくださったのです。

　今遠回りをしていると感じているあなた、実はそれが神があなたのために用意された道であると受け止めて下さい。遠回りするキッカケは何であれ、そこであなたが学ぶべきことがあるのです。人と比較せずに、その道で学ぶべきことを学び、しっかり自分を成長させましょう！

■祈り■
　神よ、どのような状況を通ろうとも、その原因が自分にあろうが、人にあろうが関係なく、そこで私が学ぶべきことをしっかり学んで成長出来ますように。イエスの御名によって、アーメン。