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「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」への公開質問状

11月29日、「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」への公開質問状を以下のような文面で送りました。賛同者は102名です。
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「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」
運営委員会のみなさま

私は、県民の会の呼びかけ団体「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の加盟団体「てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会」の共同代表をしております石嶺香織と申します。
この度、県民の会の運営に対して多くの疑問があり、公開質問状にまとめました。
102名の賛同者があり、多くの人が関心を持っております。30名、匿名の賛同者がおりますが、沖縄の反戦運動という非常に近い関係性の中で、声をあげるのが難しい人もいます。「匿名だから軽い」ではなく「匿名でも出すほど重い」と受け取っていただければと思います。
ぜひ、誠実な真摯な回答をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
石嶺香織

追記
公開質問状は、近々行われるであろう県民大集会の総括会議で読み上げて、参加者のみなさんに共有していただきますよう、お願いいたします。
また、離島など参加できない団体のためにも、メーリングリストでも文書を共有していただきますよう、重ねてお願いいたします。

                                      2023年11月29日
「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」
共同代表 瑞慶覧⾧敏様 具志堅隆松様
事務局⾧ 山城博治様

公開質問状

石嶺香織
他102名

  11 月 23 日に開催された県民平和大集会の準備過程において、「沖縄を再び戦場にさせな い県民の会(以下、県民の会)」が特定の思想団体のロゴとキャッチコピーを使用した経緯について、また、大会当日の山城博治氏の壇上での行動提起における「若者たちをバッシングする、そういう声が強くなって」という発言について、そして、終了後に呼びかけ団体と個人に向けて送られた文書における「Tシャツ販売企画が中止になったりと運営面の不備もございましたが」という表現について、いずれも「何がどう問題なのか」ということへの認識の浅さを感じざるを得ません。組織の中に自浄作用がない現状のままでは、今後の運動に対しても大きな危惧を覚えざるを得ません。県民の会の呼びかけ団体の一員としても、納得のいく説明を求める権利があると考えていますし、運営委員会には、問題の所在を明確にした説明を行う責任があると考えます。今後のためにも、このままなかったことにはできません。
 以下に、11 の質問をいたします。ご確認の上、12 月 13 日までの回答を求めます。

1|特定の思想団体のロゴとキャッチコピー使用について


「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」が2月の集会チラシとオリジナル T シャツ・ステッカーで使用してきたロゴと「Love for the Homeland is Love for the World.(直訳→祖国への愛は、世界への愛である)」というキャッチコピーは、「天和泉」という特定の思想団体が普及活動を行っているものであり、ホームページを見ると、神社・天皇・日の丸などと親和性の高い組織であることが分かります。

https://www.awano-izumi.com/pages/1195382/page_201603171850

(※12月3日現在、ホームページがなくなっています。質問状を出した時点では上のリンクで見られました。)

 南城市の民間地に、「天和泉」のロゴとキャッチコピーが刻まれた「平和の碑」というものがあり、運営委員の平良友里奈氏は、この碑を磨いたことを「平和の碑を磨かせて頂いています」と SNS で公表しています。その投稿には運営委員で南城市議の瑞慶覧⾧風氏も「いいね」しています。平良氏は、この碑を自費で建立したという「知人」から、このロゴとキャッチコピーを紹介され、県民の会での使用を提案したということです。
 以上のような説明は、本来であれば、県民の会がまずは呼びかけ団体・個人に対して丁寧にすべきことであり、「当会の運営に対する指摘について」という声明文にも記載すべきでした。今のままでは、「ある宗教団体」はどのような団体なのか、誰の意図で平和運動に特定の思想が入り込むことになったのか、県民の会としてどのように問題を受け止め、Tシャツ・ステッカーの販売中止を決定したのか、全く真実が分かりません。運営委員会が「天和泉」のロゴとキャッチコピーの使用を承認し、販売中止に至るまでの時系列も含めた詳しい経緯と、何を問題と認識しているかをお答えください。

① 2月の集会のチラシ作成時において、「天和泉」のロゴをチラシに載せることについて、平良氏から運営委員会に議題の提案がありましたか。どのようなプロセスを経て、チラシへの掲載が決まりましたか。

② Tシャツ・ステッカー制作時には、平良氏からどのような提案がありましたか。また、運営委員会ではどのような議論がされ、使用を承認したのでしょうか。

③ 運営委員会において、「天和泉」のロゴマークとキャッチコピーの意味について、平良氏からどのような説明がありましたか。

④ 平良氏がロゴをダウンロードしたホームページには以下のような記載がありました。

(※12月3日現在、ホームページはメンテナンス中になっています。質問状を出した時点では上のリンクで見られました。)

「画像のダウンロードは個人使用の範囲内で自由です 以下の内容はお控えください
〇商用利用などでのご使用 〇画像の編集、部分的使用 ※個人使用も含みます」
県民の会のロゴ使用は、個人使用ではなく組織としての使用です。T シャツ・ステッカーを販売するので商用利用になります。このように、著作権を侵害している恐れがありますが、著作権についてどのように検討されましたか。

⑤ Tシャツ・ステッカー販売中止による損失はいくらですか。
県民の会は HP 上で、共同代表の瑞慶覧⾧敏氏の個人名義の口座で寄付を集めています。また、集会当日は200万円を超えるカンパが集まったということですが、上記の損失も含めて、会計報告をする予定はありますか?

⑥ 平和運動に特定の思想を持ち込んだことによって、Tシャツ・ステッカーの販売中止という金銭的な損失のみならず、県民の会の信頼を大きく失うことになりました。このような事態を招いた平良氏の処遇はどのようになりますか?このまま運営委員を継続するのでしょうか?
また、共同代表や事務局⾧はどのように責任を取るのでしょうか?

2|県民の会の「行動提起」について

県民平和大集会における県民の会の「行動提起」として、事務局⾧の山城博治氏から「集会の直前になって、NSS(※発言のまま記載)と言われるネットの情報の中で、いま、私たちの、いま発言した若者たちをバッシングする、そういう声が強くなって、主催者としても胸を痛めたところであります。」という発言がありました。 

⑦ 県民に対して提案される「行動提起」は、集会における最重要メッセージです。提案された3つの「行動提起」の内容は、運営委員会で話し合い、承認されたものでしょうか?
また、全体会議においてはどうでしょうか? 

⑧ 「バッシング」とは具体的に、どのような内容でしょうか? 

⑨ 山城博治氏個人だけでなく、県民の会の運営委員会も、「バッシングがあった」という認識を持っているのでしょうか? 

⑩ 11 月 15 日に宮城秋乃氏が、特定の思想団体のロゴとキャッチコピー使用の問題を明らかにし、そこからネット上で県民の会への批判の声が広がりました。これらの批判の声についても「バッシング」であるという認識でしょうか? 

⑪ 県民平和大集会において、「当会の運営に対する指摘について」という声明文の内容について参加者に周知しなかったのはなぜでしょうか?ネットを見ていない参加者もいます。ですがこの問題は、ネット上で起こったことではなく、2月の集会チラシに「天和泉」のロゴが、5月の集会では主催者がキャッチコピーの載った T シャツを着ており、メディアにも掲載されるなど、沖縄のみならず全国で、多くの人の目に触れることになりました。また、沖縄と連帯する他県の集会でキャッチコピーが実際に使われた例もありました。県民の会は、それを目にしたり使った人々に、それらは特定の思想団体のロゴとキャッチコピーであり、使うべきではなかったことを周知させる責任があります。集会で周知せずに、今後どのような方法で事実を周知していくつもりなのかお答えください。 

※参考 山城博治氏「行動提起」問題の部分の書き起こし 

「集会の直前になって、NSS と言われるネットの情報の中で、いま、私たちの、いま発言した若者たちをバッシングする、そういう声が強くなって、主催者としても胸を痛めたところであります。お集まりの皆さん、確かに若者たちの言葉は、私たちの胸に届かないかもしれない。まだ、反戦平和を語るような力強いメッセージがないかもしれない。けれども、思いは同じではないでしょうか。どういう風に表現するかは別にして、戦争のない時代をつくる。 自分たちの未来はそのようにつくると言っています。どうぞ、皆さん、若者たちを見守ってあげてください。押し出してください。かならずや時代は彼女・彼らに引き継ぐんです。いつまでも私達の時代ではないんだということを思いながら、ぜひ力強く、若者たちのあとを押し出して、彼らに引き継ごうではありませんか。今日このように歌を歌いメッセージをしてくれた若者達に感謝しながら、全力をあげて私達も支えていく、そのことをまず、申し上 げたいと思います。頑張っていきたいと思います。」(書き起し・終わり)

「沖縄を再び戦場にさせない県民の会」への公開質問状および要望書 代表 石嶺香織 

賛同人:楚南有香子(沖縄県)芝原晉(沖縄県)日高香代(沖縄県) 加藤愛子(沖縄県)鈴木公子(沖縄県)桑江淳(沖縄県) 横山知枝(沖縄県)山本藍(沖縄県)玉代勢卓(沖縄県) 遠藤京子(沖縄県)山口泉(沖縄県)普天間明日香(沖縄県) 田丸正幸(沖縄県)船越裕和(沖縄県)富田杏理(沖縄県) 依田徹(沖縄県)依田はるか(沖縄県)槙野聡(沖縄県) 与那城千恵美(沖縄県)石原理絵(沖縄県)大城龍(沖縄県) 友寄美佐子(沖縄県)河村雅美(沖縄県)田中むつみ(沖縄県) 小波津由美子(沖縄県)辻淳子(沖縄県)小口幸人(沖縄県) 日髙達雄(沖縄県)大賀美恵子(沖縄県)野原郁美(沖縄県) 島袋裕二(沖縄県)M.O(沖縄県)K.M(沖縄県) U.T(沖縄県)K.M(沖縄県)S.T(沖縄県)Y.W(沖縄県) N.K(沖縄県)K.S(沖縄県)F.M(沖縄県)F.H(沖縄県) M.C(沖縄県)Y.S(沖縄県)M.T(沖縄県)U・F(沖縄県) M.M.(沖縄県)M.S(沖縄県)
牧口光彦(鹿児島県) 和田伸(鹿児島県)和田香穂里(鹿児島県) 
渡辺一枝(東京都)地域編集室簑田理香事務所(栃木県) 野村保子(北海道)林正規(大阪府)島元恵子 (滋賀県) 松島洋介(兵庫県)西岡信之(大阪府)広瀬ケーナ(広島県) 和田隆(福岡県)松元俊子(東京都)伊崎裕之(東京都) 坂田和子(神奈川県)菊間みどり(広島県) 福本俊夫(京都府)加納よしえ(京都府)杏さだ子(京都府) 姜潤華(山口県)和根崎いくえ(福岡県)白尾稲芽(埼玉県) 柴田一裕(福岡県)木村理恵(宮城県)廣瀬俊介(栃木県) 細井明美(神奈川県)池崎基子(佐賀県)蟻塚亮二(宮城県) 増田英之(千葉県)冨山小枝(東京都)大竹有子(愛知県) 田辺直子(大分県)佐々木健正(東京都)田中守(滋賀県) 森ひろみ(⾧崎県)千葉信子(愛知県)渋谷やみぃ(埼玉県) 的場ようこ(奈良県)竹内光浩(東京都)紫藤則子(北海道) Noriko Oyama(ニューヨーク) R.T(東京都)M.K(東京都)N.S(東京都)N.I(神奈川県) N.H(大阪府)H.T(神奈川県)M.N(和歌山県) H.T(滋賀県)S.M (神奈川県)A.S(鳥取県) N.K(神奈川県)Y.N(福島県)E.A(東京都)T.K(福岡県)                               

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