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「公開質問状へのご回答」の感想と問題点の解説④


④当該委員(原文 平良氏)がロゴをダウンロードしたホームページには以下のような記載がありました。https://wa-world-peace.amebaownd.com/
「画像のダウンロードは個人使用の範囲内で自由です 以下の内容はお控えください。
〇商用利用などでのご使用
〇画像の編集、部分的使用 ※個人使用も含みます
県民の会のロゴ使用は、個人使用ではなく組織としての使用です。
Tシャツ、ス テッカーを販売するので商用利用になります。このように、著作権を侵害している恐れがありますが、 著作権についてどのように検討されましたか。

「天和泉」の存在を知らなかった当該委員は、ロゴやキャッチコピーについて「知人が個人的に製作したものだと思っていた」とのことです。知人A氏からは「このイラストをダウンロードして自由に使ってもいいですよ」と伝えられ、使用を提案したとのことです。Tシャツ、ステッカーに関しては指摘があり、幸いにも販売を中止しまし たが、運営委員会では出典元を十分に確認する必要があったと認識しています。「天和泉」に直接連絡を試みたもののホームページが閉鎖していたため、直接連絡をとる手段がございません。したがって、どこまで著作権上の問題になるのか確認がとれておりません。今後「天和泉」と連絡がついた場合は、真摯に対応して参ります。

17.平良氏は意図的に運営委員会に「天和泉」のホームページを見せなかったのではないか

「当該委員は、ロゴやキャッチコピーについて『知人が個人的に製作したものだと思っていた』」というのが嘘であることについては、すでに「『公開質問状へのご回答』の感想と問題点の解説②」の「6.『全てA氏個人のものという認識』という平良氏の大噓」に書いたので、読んでいただけたらと思う。

「Tシャツ、ステッカーに関しては指摘があり、幸いにも販売を中止しまし たが、運営委員会では出典元を十分に確認する必要があったと認識しています。」とあるが、運営委員会のメンバーは、誰ひとり「天和泉」のホームページを見なかったのだろうか。
「知人が作成した世界平和の願いが込められているロゴとキャッチコピーがあり、本人からも使用許可を得ている」という説明だけで、そのロゴやキャッチコピーをダウンロードするホームページを確認しないで承認するということは考えられない。もし平良氏が見せなかったならば、それは意図的であると考えられる。なぜなら、ロゴやキャッチコピーについて説明できる唯一のものであり、その思想を理解するための最適なものであるからだ。ホームページを見せずに多数決を取るなんてありえない。見せなかったのだとしたら、隠したかったのだろう。
運営委員会のメンバーも、ホームページを見れば「天和泉」という団体がどのようものであるか理解できたはずである。運営委員会のメンバーがホームページを見たかどうかは確認したいところだ。

18.県民の会はなぜA氏に「天和泉」の連絡先を聞かないのか

「『天和泉』に直接連絡を試みたもののホームページが閉鎖していたため、直接連絡をとる手段がございません。したがって、どこまで著作権上の問題になるのか確認がとれておりません。今後『天和泉』と連絡がついた場合は、真摯に対応して参ります。」とある。
これを読んで、ほとんどの人が「いや、おかしいでしょう」と突っ込むと思う。知人A氏は、「天和泉」の土地を借りて「平和の碑」の建立までしている人物だ。ホームページが閉鎖したからといって、連絡が取れなくなるはずがない。県民の会は、まずA氏に連絡先を聞いたのか?A氏も連絡先が分からないと言っているのか?そこは確認したい。

19.「平和の碑」の土地を登記簿謄本で調べてみた

土地の所有者は「天和泉」であるということなので、登記簿謄本を調べれば、すぐに連絡先は分かるはずだ。本来であれば、県民の会が調査すべきことだが、県民の会は「今後『天和泉』と連絡がついた場合は、真摯に対応して参ります。」と、完全に受け身で調べる気がないようなので、こちらで調べた(私が調べたわけではなく、沖縄島在住の賛同人の方が調べてくれた)。
私は知人A氏の土地なのではないか…と予想していたのだが、そうではなく、法人のものだった。所有者は、令和3年12月15日以降、「一般社団法人和泉の郷」となっている。
そして、「一般社団法人和泉の郷」の登記簿謄本を調べると、主たる事務所は、宮城県仙台市にある。
法人成立の年月日は、令和3年10月15日。 
知人A氏が碑を建てたのが2022年(令和4年)ということなので、法人ができたあとである。

そして、法人の目的は以下のようになっている。 

当法人は、世界平和を祈念する活動を通じて社会貢献すること及び社会の中で様々な事情により生活に困っている人々を支援し、寄り添って共に前進することにより、よりよい社会の実現に貢献することを目的とし、その目的を達成するため、次の事業を行う。                        
(1)世界平和を祈念する活動を通じた社会貢献のための調査及び研究    
(2)生活支援のための活動の企画と実行                 
(3)生活支援等に関する各種セミナー等の開催              
(4)衣食住が困難な状況である人々が自給自足等による生活をするための支援活動                              
(5)生活支援等に関するコンサルティング                
(6)生活支援等に関する広告宣伝活動ならびに広報活動          
(7)生活支援等に関するボランティア活動の支援             
(8)その他前各号に付帯する一切の事業  

20.「平和の碑」と青葉神社の関わり

最初に代表理事に就任したのは、片倉重信氏。
住所が、宮城県仙台市青葉区青葉町。青葉町?青葉神社と関係あるかもしれないと思って調べると、片倉重信氏は青葉神社の宮司であった。

青葉神社の宮司が代表理事を務める法人が、沖縄に入り込んできているということである。(令和5年10月に片倉氏は代表理事を降り、理事になっている)
他の理事の名前を見てみると、県民の会のロゴの元になった「和龍」の画家、高橋聡氏の名前があった。この人も、団体の理事だったとは…
そして、いろいろいろいろ調べると、「平和の碑」に描かれた和のロゴ、キャッチコピー、龍の絵は、全て高橋聡氏が描いたものであることが分かった。

「天和泉」のホームページ
高橋氏のインスタグラム
高橋氏制作のアニメーション

ちなみに、高橋氏と青葉神社の関りは深く、青葉神社では過去に「和龍」の幟を掲げたり、「和龍」を用いた御守りなど高橋氏がデザインした授与品を販売したり、片倉氏が他の神社に「和龍」を奉納したりと、調べればいくらでも出てくる。

21.沖縄戦で亡くなった人々への冒涜

平良友里奈氏が磨いていた「平和の碑」の土地は、青葉神社の宮司片倉重信氏を代表理事とする法人「一般社団法人和泉の郷」の土地であり、「平和の碑」に描かれた和のロゴ、キャッチコピー、龍の絵は、全て「一般社団法人和泉の郷」の理事の高橋聡氏の描いたものだった。「平和の碑」は、青葉神社、神道と直結した碑であったと言える。

まさか、沖縄県知事も参加するような沖縄の軍事化に反対する県民平和大集会で、神道のロゴやキャッチコピーを使用していたなんて。天皇の名のもとに沖縄戦で亡くなった人々に対する冒涜である。
沖縄戦で亡くなった人の遺骨を新基地建設に使うのと同じぐらい、いけないことだと、私は思う。
ロゴやキャッチコピーは、かたちあるモノではなく、思想である。でも、人々を戦争に導いていくのは、ほかでもない思想である。
再び沖縄戦が起こるのではないかと危惧される今、いつか来た道を戻り、あっという間に「天皇万歳」という方向に持っていかれそうな危機感を覚える。
今回の問題は、県民の会が天皇制をどう考えるのかという姿勢が問われている。

22.A氏の証言は真っ赤な嘘である

「天和泉」のホームページのダウンロードできる画像の中に、龍の絵はないので、知人A氏は高橋氏と直接繋がっていたと言えるだろう。ならばもちろん「天和泉」の連絡先も分かるはずだ。(知人A氏と高橋氏の関係はのちほど述べたいと思う。)

ここで、A氏の証言、「平和活動をする過程でその土地の存在を知り、(中略) A氏は土地の所有者が『天和泉』であることを知りました。『天和泉』のホームページ上のメールでのやり取りで、土地の使用許可ならびに平和の碑の設置許可、そしてロゴマーク『和』とキャッチコピー『Love for the Homeland is Love for the World』の使用許可を『天和泉』から得ました。」
これが、真っ赤な噓であったことが分かる。
そもそも、「天和泉」などという団体は存在しない。A氏は、「一般社団法人和泉の郷」と、やりとりしていたはずである。
県民の会は、調査もせず嘘の証言をそのまま回答に載せたことを、どのように責任を取るのだろうか。「A氏がそう言ったから」では済まされない。
登記簿謄本など誰でも調べられるのに、回答を一か月も待たせて、調べなかったのである。

23.隠された龍の絵

ちなみに現在、「平和の碑」の龍の絵(樺太から台湾を含む龍の形に変形させた日本列島の絵)は銀色のテープが貼られ、隠されていることが、1月8日には確認されている。
なぜ、自分たちの主張を、取り下げたのだろうか。この主張に、問題があると気付いたのだろうか。

2024年1月8日
2024年1月8日
2023年11月19日(宮城秋乃氏撮影)
2023年11月19日(宮城秋乃氏撮影)
2023年1月31日

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