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134.4月3週目の週報

16日火曜日
コペンハーゲンの歴史的な建物で、早朝に火事があったらしいというニュースを聞く。黒い煙がもくもくあがっている様子や道行く人たちが立ち止まって心配そうに眺めている様子を見ながら、大学に行った。
日本の自分と同じ大学からデンマークに研究で来ている先輩にお会いして、お昼ごはんを一緒に食べて、のんびりたくさんお話した。すごく話しやすくて温かい方だった。海外に研究のフィールドを作るとか、英語やデンマーク語でインタビューをするとか、私には考えもつかないようなことをずっとやってこられていて本当に尊敬する。そういう外から見てすごいなあと思う人ほど、見えないところでたくさん努力して葛藤して悩んでいたりもするのだろうなと、とっても応援したい気持ちになったり自分も頑張ろうと思ったりした。

午後は神経心理学の授業で、来週が最後だと思っていたら、今日が最後だった。あっけない。

17日水曜日
朝、質的データの分析ソフトのワークショップに行った。先週は基本編で、今週は実際にインタビューデータをどう分析するかという内容で、あまりの便利さに白目をむきそうだった。これがあったら卒論が本当に本当に楽にできたかもしれない。
ソフトの使い方をいろいろ学んだものの、日本に帰ったらライセンスが使えなくなるかもしれないと思って先生に聞いてみたら、6月で切れると言われた。無慈悲。分析結果を残しておきたければ、印刷するしかないとのこと。こんなにハイテクなソフトなのに、結局最後は紙か。紙頼み。
次のブッククラブで読むことになった本を本屋さんに買いに行った。次の本が最後になる。今までは電子書籍で買っていたけど、値段が電子も紙も同じくらいだったのと、こちらの本屋さんで本を買うという経験をしておきたいと思って、探しに行った。目に入る本全てが欲しくなって自制するのが大変だった。

美しい
分厚い

18日木曜日
文化心理学の授業の最終レポートのアウトラインを作るためにグループで集まって話し合いをした。毎回のことながら、スピード感がすごすぎる。2時間かからずにアウトラインを作って提出までした。こうしてグループワークに参加できていることがすごく良い経験になっているなと思う。

ルームメイトが作ってくれたケーキ
トルタ・テネリーナ

社会学部の最後のメンタープログラムでRuffenに行った。同じメンターグループの子たちも来ると言っていたのに天気のせいか来ていなくて、そもそも参加人数が少なかった。ほぼ初めて会う子たちと新学期が始まったばかりのころみたいなやり取りをして、もう終わりが近づいているねえと話した。

19日金曜日
昨日に引き続き空の情緒が不安定すぎる。冬に逆戻りしたみたいに寒い。ドイツでは雪が積もっているらしい。気候危機。真剣にやばいと思う。

20日土曜日
毎年4月に開催されているというさくら祭りに行ってきた。桜は満開をちょっと過ぎたぐらいだったけれどたくさん咲いていてきれいだった。デンマークにこんなに人がいたんだと思うぐらいたくさんの人でにぎわっていた。コスプレをした人々のステージや日本にちなんだ出店が並んでいて結構大規模なお祭りだった。ブッククラブで会った友達と一緒にいろいろ見て回って食べて楽しかった。天気は良かったけど太陽が隠れるとまじで寒くてどうしようかと思った。お花見の季節の気温が気難しいのはどこでも一緒なんだな。

21日日曜日
課題で読まないといけなかった論文に全然同意できず読むのが苦しかった。なんでそんなこと研究する必要があるのだ。文化心理学研究は時々すごくフラストレーションがたまる。アジア圏の人々はこう、欧米の人々はこう、みたいなステレオタイプを強化する感じの研究に出会うと、違うし!!と言いたくなる。ステレオタイプを裏切っていく研究を読みたいよ。我慢して読んでコメント提出した私、えらい。

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