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「みんなで寅さん」が最高だった話。

2019年8月4日(日)の「男はつらいよ夏祭り」に参加した。noteで見かけてすぐに申し込んだこのイベントのレポと感想をすこしお届けさせてください。

会場に着くと、そこには『男はつらいよ』のポスターがずらっと!そしてお子さんを連れてきた方も多く、中にはバッチリ寅さんコスプレした子どももいた。なんだか、映画を観るからわくわくした。

◎イベントの流れ:
映画鑑賞する前に少しトーク。
草だんごと飲み物を配布(お酒あり)。
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【応援上映方式】で『男はつらいよ』1作目(1969年公開)を鑑賞。
なんと、”4Kデジタル修復版ブルーレイ版”がこの日に初めて上映されるので、ある意味「本邦初公開」だった。
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上映後、来場者の感想を聞く、Q&A。

大人数で見ると楽しい!

この日一番の感想は~

『男はつらいよ』って、みんなで観ると楽しい!

これは多くの参加者が同じ感想を持つのではないかと思う。

(今回のイベントの関連noteは既にいくつか上がっているが、なんとなくこちらと同じような内容を見かけたが、引っ張られないように、その方々のnoteを一度流れ読みして、自分のnoteで書いてからちゃんと読もうと思う。素早くnoteを上げた方々、素敵です!)

さて、『男はつらいよ』はかつて年1作のペースで作られていた映画で、 当たり前だが、映画館で公開されていた。50作目が2019年の12月の公開されるが、シリーズの49作目 『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花特別篇』が公開されたのが平成9年(1997年)、つまり22年前になる。

22年前、まだ台湾で小学生やってた。(笑)

台湾ではおそらく『男はつらいよ』の映画上映がない。私が寅さんを知るのは寅さんの大ファンだった父のおかげだった。

日本大好きで旅好きの父「公益財団法人日本台湾交流協会(旧・公益財団法人交流協会)」から『男はつらいよ』のビデオを借りて、家で鑑賞した。

私が部屋で受験勉強をしていると、リビングから例の主題歌が聞こえてくる。時には一緒に観ていたが、その時どの作品を観たのも忘れた。

私にとって、『男はつらいよ』は映画館で観るものではなく、お茶の間のテレビで観る作品だった。

話を戻す。

応援上映方式はいい!

「応援上映みたいに、ヤジを飛ばしてもいいよ」と主催者側に言われた時、どうなるんだろうと思ったが、心配はいらなかった。

来場者のほとんどがこの1作目を観たことがあり、完璧に覚えてなくても、これからどんな流れになるのか、みんなほぼ分かっていた。もちろん、寅さんが失恋したところもね。(笑)

大笑いするどころ、
感動して泣くポイント、
ツッコミたくなるボケ、
そして、拍手を起きる瞬間。

あ、結構みんなタイミング一緒なんだね。

私も、最初はクスッとしか笑えなかったが、後半になると声を上げて大笑いしてしまった。いやー、こんな状況で初鑑賞する方、なんだか羨ましい。

寅さんが好き、こうやってみんなを一つにする寅さんがスキ。

家族の話である

時には愛おしい、時には本当にしょうもない兄貴の”寅さん”、美人で、お兄さん思いで、散々な思いをしても「お兄ちゃん!」と呼ぶ”さくらさん”。この「兄妹」の話を、山田洋次監督は49作も作った。

私にも兄がいて、まさに同じく「兄妹」。
さくらさんには、しばしば、思わず共感した。

お兄ちゃんには怒るし、「もういい!」ってなるが、やはり家族である事実は変わらない。外に出ると心配する、いつ帰ってくるのかを待つ。

寅さんとさくらさんの話、
寅さんとマドンナの話、
この安定な二本柱で『男はつらいよ』はいつまでもできそうだ…

そしてゲストの三浦卓紀さん〔Movie Walker編集部〕曰く、さくらさんは「元祖妹萌キャラ」だそうです。笑

そして、男の純情話である

寅さんが「マドンナに惚れて、恋に落ち、そして失恋する」という鉄板ネタは結構好き。MCさんが上映前に「寅さんは応援しても失恋するけど、応援上映方式で行きたいと思います。」と言ったのも笑いを誘った。

今回改めて1作目を観て、なんで寅さんが愛されるのか、自分なりに考えてみた。

◎寅さんは女性に優しい

男性とはよくケンカ腰になる寅さんだが、女性には優しい。
美人のマドンナにはとにかくホイホイついていくが、常にジェントルマン。
おばちゃんには時に態度が素っ気ないとしても、里帰りしておばちゃんに最初に会った時は嬉しくて抱きついてた。

◎恋する寅さんの可愛らしさ

普段はとにかく口が上手い寅さんだが、マドンナの前では無口になったり、ぎこちなくなったりする。急に初恋に落ちた中学生みたいになって、ある意味、「ギャップ萌え」かも知れない。

恋する男性ってこんなにかわいいのかと思うぐらい、純粋さがある。感情を表情、しぐさと態度にすべて表す。勝率なんて気にせず、惚れたら一筋に恋する。

あからさまの恋心は周りの人に心配され、失恋したらまた次の旅に出る。少女マンガで登場するキュンキュンする恋ではなく、どこか切なさが伴う恋こそが寅さんの恋かも知れない。(とはいえ、マドンナが寅さんに惚れるパターンもあるのよ。)

4Kデジタル修復版はキレイ!

これは押さえておかなければいけない…会場では、「4Kデジタル修復版ブルーレイ版」と「HDリマスター版DVD」を並べて、画質の違いを紹介していた。並ぶと一目瞭然。音声も画質も良くなると、内容もより入ってくる気がする。 そんな4Kデジタル修復版を本邦初で見れて、感激である。4Kデジタル修復版ブルーレイで、今までの49作と特典ディスクなどのを集合した『寅んく』の紹介もあった。税込で20,9000円、8月29日までの予約で年末の第50作公開日(2019年12月27日)直前に届くということ。

「あ、欲しい」と、心動かした方は下記のリンクをご参考ください。

早いこと、お盆も過ぎてしまい、遅いレポになっちゃった…
公式のレポは早速8月8日に上がっていて、見返すとまたみんなでもう一回見たくなった。(文中の台湾人は私です。笑)

年末公開の第50作は、みんなで映画館で楽しもうじゃないか。
ではでは。

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