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11月の「話す会」は野菜が主役

こんにちは。tiny peace kitchenの荒井です。
お店を始めた当初から細々と続けてきている「話す会」。​

いわゆる全メンバーミーティングのことなのですが、「話す会」という名前も含めて気に入っているので、少し紹介してみることにします。

なぜ「話す会」をやるのか

私たちは「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」ということを事業ミッションに掲げています。

とっても抽象的でスケールが大きなミッションなので、この壮大なミッションと、日々を仕事を繋いでいくことがとても重要。

今までの「話す会」は、どうしても話し合いたいこと、共有し合いたいことがあると、臨時で開催をしてきました。

でも、3周年がすぐそこまで迫っている今、追われるように事業を作っていくのではなくて、もっと追いかけるように事業を作りたいと感じるようになりました。

自分たちにとって大切なことはなんなのか、もっと日常的に意識できるような仕掛けが必要。じゃないと、すぐに追われるように仕事をしてしまう。ダメだ、ダメだ・・・・!追われる感覚に陥るとロクなことないよ!

「話す会」のテーマとサステイナビリティ

「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」上で、何を意識して行動していきたいのか、考えてみると、とてもシンプルなところに行き着きました。

・どうやったら、もっとお客様にやさしくできるのか
・どうやったら、もっとパートナー(取引先)にやさしくできるのか
・どうやったら、もっと地球環境にやさしくできるのか
・どうやったら、もっとチームメンバーにやさしくできるのか

この4つの視点で、できることを少しずつ確実にやっていくしかない。

今、やたらと話題のサステイナビリティやSDGs。

2011年頃にサステイナビリティ学を専門に学ぶために、大学院に通っていたので、色々考えてきたのですが、自分が持っている繋がりをどれだけ「やさしく」していけるかが、サステイナブルな未来を作っていくための鍵だって結論にたどり着いたんですよね。

身の回りの繋がりをちゃんと大切にすること。
繋がりを健全にしていき、やさしさが連鎖する状態をつくることでサステイナブルな未来を作るというのが、私たちのアプローチです。

これからの「話す会」では上の4つの切り口で、メンバーと色々な体験をしたり、対話をしていきたいと思っています。

2019年11月のテーマはお野菜とパートナーシップ

11月は、「どうやったら、もっとパートナー(取引先)にやさしくできるのか」にフォーカスしました。

私たち仕入れの主役は、野菜。
その野菜を届けてくれている2社のパートナーにお越しいただき、私たちのお店に野菜が届くまでにどんなことが起きているのかを、学びました。

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パートナーシップを育む努力をしないと、物の売り買いだけの関係性になっていってしまう。そうなると、相手への想像力が働かなくなる。そして、自分たちのいかにtakeするかっていう方向に思考が寄っていってしまう。

どれだけ安くものを仕入れられるか、とか。
相手の失敗を許さずに、毎回100点を出してもらうことを求めたり、とか。

そんな気持ちで付き合うと、お互いが防護服着てのやり取りになって知ってしまって、やさしさの連鎖もへったくれもない。

だから、まずは互いが想いを馳せることができるような関係性をつくる。

何を大事にして仕事をしているのか。
普段仕事をする上での、葛藤とか、困りごととか、それらも含めて知りたい。

そしたらパートナーシップの中で、それらを一緒に解決しに行けるかもしれない。

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例えば、ほうれん草が100gの束ごと、プラスチックで個包装されている件。農家さんも袋に入れる手間がかかるし、資材の費用もかかるし、ゴミも出るし、飲食店でも袋から出す作業が発生する。それなら、大きなコンテナに10kgまとめて入れてもらえれば、みんなハッピー!!

市場というシステムでは、「規格」が必要になります。市場があるから、安定供給ができる。急な発注にも対応してもらえる。市場という仕組みに助けられていることも多いです。

でも、市場を介さないやり取りの中では、規格にとらわれずに、例えば10kgのほうれん草を大きなコンテナに入れてもらうこともできる。

ちゃんと仕組みを理解した上で、互いにとってハッピーな方向に課題を解決していくこと。立場は違えど、「その方が合理的だよね」「その方が素敵だよね」「その方が楽しいよね」と言い合えるパートナーシップを築いていくために、これからもパートナーさんとの対話を重ねていきたいと思いました。

参加したメンバー、それぞれに色々な発見があったり、学びがあったりしたようでした。corotの峯岸さん、宮川さん、まつのの三井さん、芦原さん、お忙しい中、お時間をいただき、わがままにおつきあいただき、ありがとうございました。

これからも、八百屋さん、仲卸さん、飲食店の垣根を超えて、色々な取り組みをしていけたら嬉しいです!

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