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1995年に打ち上げられ2011年に運用終了した欧州地球観測衛星「ERS-2」が地球再突入へ 欧州宇宙機関(ESA)

欧州宇宙機関(ESA)が運用した地球観測衛星「ERS-2」が、打ち上げから29年後に地球大気圏へ再突入することが明らかになりました。

ERS-2は1995年に打ち上げられ、その後16年間運用されました。当初は地表観測を行う衛星として最先端だったERS-2は、合成開口レーダーやレーダー高度計など革新的な機器を搭載し、地球の氷床、地表変化、海面上昇、海温上昇、大気化学などをモニタリングしてきました。また、洪水や地震などの自然災害にも迅速に対応することで、地球にとって欠かせない存在でした。

ERS-2が収集したデータは、気候変動や地球環境の変化を理解する上で非常に重要な役割を果たしました。現在では当たり前のように利用されている地表観測データの多くは、ERS-2を始めとするESAの衛星ミッションによって蓄積されたものです。

ESAは2011年にERS-2の運用を終了させ、その後は軌道降下を開始しました。2024年2月21日 19時24分頃(UTC)、ERS-2は自然に地球大気圏に再突入し、燃焼しながら落下する予定です。

ERS-2は運用を終えた後もその功績は残り、現在も研究者たちによって解析され、地球の変化や将来のリスクに関する新たな発見をもたらしています。地球を宇宙から見守り続けた衛星「ERS-2」の旅は、地球大気圏への再突入をもって終わりを迎えますが、その残した遺産はこれからも地球科学の発展に貢献し続けるでしょう。

詳細内容は、欧州宇宙機関ESAが提供する元記事を参照してください。

【引用元】

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7

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