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PILOT 2+1 1+1 計5種類超徹底比較

お久しぶりです。テストが終わったのと、前々から集めていた5種類の2+1 1+1シリーズが全て集まったので徹底比較していきます。

このペンは細かく見ると本当に面白くてPILOTの拘りを感じるペンたちです。誰に需要があるのかは分かりませんが、自己満も兼ねて書いていこうと思います笑

今回はかなり本気で書いた長編なので時間があるときに見てください笑

ⅰ.1+1 2+1とは

今回紹介する5本
2+1 DXの初期が無いのは許して

''全て集まった''というと誤解を生んでしまうので軽く説明しておきます。

私が今回紹介するのは''振り子式''の物です。
その中でも同時期に発売されていて似ている5種類のことを指しています。
PILOTには回転式などその他様々ありますが、今回は''振り子式''の5種類を制覇できました(まだあったら教えてください笑)

話を戻します笑
1+1 2+1共に1970年代~90年代にかけてPILOT社から販売されていたペンです。
発売年 廃盤年などは詳しい方に聞いてください笑 2000年以前には廃盤になっていたとは思います。

参考までに昔の広告
with君から貰いましたありがとう

今回紹介する5本は、前述の通り全て振り子式を採用しています。振り子式の説明は割愛します。

''1+1'' の機能としては、黒BP 0.5ミリMP
''2+1'' の機能としては、黒 赤BP 0.5ミリMP
となっています。

まずはそれぞれを軽く説明していきます。

ⅱ.1+1 3モデルを詳しく紹介

1.1000円モデル(名称不明)

価格:1000円  
重量:15グラム  
ロゴ:プリント
表示窓:プリント 左右配置
金属の質感:少し茶色味を帯びた深みのある金属
ペン先:角張った円錐型
リリース:ボタンリリース
オススメ度:★★☆☆☆

当時価格税込1000円。ロゴはプリント。
表示窓はペンの左右に配置。ボタンリリース式です。
キャップ裏に''0.5''表記。ペン裏側にJAPAN表記

グリップが良いので滑らず握りやすい反面、ペン本体が金属製のため高重心となっています。
高重心な上に書く時もカチャカチャ音がするのであまりオススメはできませんが、後述する他のモデルが優秀すぎるだけなので、そう思うだけなのかもしれません笑
あと、リリース時の音が少し安っぽいです。

特徴としてはプラスチック製のローレットグリップ。同社の製図用MP H-108xシリーズと全く同じグリップが採用されています。
グリップの色が紺色や濃赤色のタイプも存在します。

▼=MP ◾︎=BPという意味を持つ
H-108xシリーズと同じプラ製ローレットグリップ

2.スタンダードタイプ

価格:1500円  
重量:18グラム  
ロゴ:刻印
表示窓:ペン内側 左右配置
金属の質感:光沢感のある金属
ペン先:角張った円錐型
リリース:ボタンリリース
オススメ度:★★★★☆

当時価格税込1500円。ロゴは''1+1 PILOT''の枠のみ彫られていて、墨入れはされていません。
表示窓はペンの左右に配置。ボタンリリース式です。
キャップ裏に''0.5''表記。JAPAN表記は無し

500円upしたモデルということで、全金属製 表示窓やロゴもプリント表記では無くなったりと、500円だけでかなりランクアップします笑
3モデルのなかでも1番洗練されたデザインで、スタイリッシュな印象を受けます。

全金属製になったことで重心も真ん中あたりになり安定したのに加え、ペン先の精度がかなり良くなり、カチャカチャ言うことも少ないです。
グリップはこの後も出てくる溝が彫られたタイプです。そこそこ滑らず握りやすい。実は螺旋状になっているのもポイントです。

欠点と言えば、何故か分かりませんがリリース時のバネの衝動が他の2つのモデルに比べかなり強いです。ノック部が吹き飛ぶかと思いました笑
この辺りは個体差の可能性もあるので他の方の情報も欲しいところです。

特徴としては光沢仕上げの金属とただ刻印されたロゴくらいでしょうか。
スタンダードタイプ=光沢仕上げの金属 らしいです。

今度は逆サイド(BP側)
主張控えめなロゴが良い

3.デラックスタイプ

価格:2500円  
重量:20グラム  
ロゴ:蝕刻
表示窓:蝕刻 表裏配置
金属の質感:少し茶色味を帯びた深みのある金属
ペン先:丸みを帯びた形
リリース:可動式クリップリリース
オススメ度:★★★★☆

当時価格税込1500円。ロゴの''1+1 PILOT'' 表示窓共に。蝕刻加工となっています。
表示窓はペンの表裏に配置。クリップそのものを押して戻るクリップリリース式です。
▼の下に''0.5''蝕刻で表記。
キャップ裏に''0.5''表記なし。JAPAN表記は無し

一気に1000円上がった1+1シリーズ最高峰モデルです。蝕刻加工やクリップリリース式など、より高級感が増したモデルとなっています。

重心は真ん中辺りです。ペン先の精度がとにかく良く、個人的に3つのモデルの中で最も書きやすいです。カチャカチャ音は皆無で多機能ペンであることを忘れるくらいブレません。その秘訣は恐らくMP機構が他の2種よりもゴツいからだと勝手に思っています。↓↓↓


ペン先が丸みを帯びているため、握り心地も1番落ち着きがあります(?)笑

リリース時の音も安っぽさは感じませんが、作りが少し複雑なのか、経年劣化によりリリースが硬いことが多いです。
とにかく1+1シリーズで1番書きやすいのがこのDXモデルだと思います。

ここからは余談ですが、後述する2+1DXでは途中からペン先の形状が丸みを帯びたものではなく角張った円錐型になったのにも関わらず、この1+1DXは廃盤になるまで丸みを帯びたペン先だったようです。
これはあくまで私の推測ですが、恐らく今回紹介する中で最も早く廃盤となったのはこの1+1DXです。
理由としては、他の2本の1+1には''JAPAN表記の値札''(恐らく80年代後半~90年代に作られた後期のシール)の商品が確認されていますが、この1+1DXのみ''JAPAN表記値札''が確認されておらず、画像のような''日本製表記値札''の時代に一足早く廃盤になったものと私は考えています。
※シールに関してはこの下4枚目の画像参照

スタンダードと同じく螺旋状の溝が彫られている
クリップ自体を押してリリース
''0.5'' ▼共に蝕刻
左が''JAPAN''表記〈新〉右が''日本製''表記〈旧〉
※JAPAN表記シールは細字2色で代用
今回紹介した他の1+1の2つには、この両方の値札が存在するが、DXモデルは''日本製''表記の値札しか存在しない

4.比較まとめ

キャップ側から
左から 1000円 スタンダード デラックス
リリース方式が異なる
3種共にロゴが違うのもポイント
口金は全て異なる
改めて全体を

ⅲ.2+1 2モデルを詳しく紹介

1.スタンダードタイプ

価格:2500円  
重量:19グラム  
ロゴ:プリント
表示窓:BP 内側 左右配置/MP プリント 正面
金属の質感:光沢感のある金属
ペン先:角張った円錐型
リリース:ボタンリリース
オススメ度:★★★★☆


前述した1+1 スタンダードをそのまま1色足したような感じです。
見た目も1+1 スタンダードとほとんど同じで、太さも数ミリこちらが太い程度です。
グリップは先程からよく出てくる螺旋状に溝が彫られたものです。
キャップ裏に''0.5''表記。裏側にJAPAN表記

見た目としても洗練されていて、表示窓の赤も良いアクセントです。
重心も真ん中辺り、MPのブレも少なく、非常に書きやすいです。
1+1にあったリリース時のバネの衝動はこちらには無いので恐らく個体差でしょう。

特徴としてはロゴですね。ロゴの''2+1''はプリントながらも黒で2+1の枠だけで、これまた新しいものですね。

この次に書く2+1DXが有名すぎるせいで影が薄いですが、全体的に整っていて非常に使いやすいペンだと思います。

黒赤BPの表示窓とキャップ
ロゴとMP表示のプリント 値札
ロゴのバリエーションに富んでいて、拘りを感じます。
螺旋状の溝が彫られたグリップ

2.デラックスタイプ

価格:3500円  
重量:20グラム  
ロゴ:蝕刻
表示窓:BP 内側 左右配置/MP 蝕刻 後面
金属の質感:少し茶色味を帯びた深みのある金属
ペン先:丸みを帯びた形
リリース:可動式クリップリリース
オススメ度:★★★★★

皆さんよくご存じだと思います笑
2+1 蝕刻の名前で親しまれている2+1デラックスです。
こちらのペン、1977年に発売された世界で初めての2+1の形のペン らしいです。
ともかく世界に先駆けた革命的なペンだったようです。
発売期間も長く、
ロゴが蝕刻 ペン先丸い 初期型
ロゴが蝕刻 ペン先角張った 後期型の前期
ロゴがプリント ペン先角張った後期型の後期
の主に3種類に分類されます。もっと細かな違いがあるのですが、今回は割愛します。
自分のは後期型の前期モデルです。

with君ありがとう

重心は真ん中辺り ペン先のブレはほぼ無いくらいに精度が高く、非常に書きやすいです。
クリップリリースも、少し押すだけで「スっ」と戻ってくれるのが素晴らしい。
自分のは後期型ということで、前期型から改善されたモデルなはずなので、より書きやすいのだと思います。
前期型ではノック時の引っかかりなど、個体差があったりするようです。

最大の特徴はやはりグリップでしょう。
ピアノの鍵盤のような形をしたこのグリップは、もちろん蝕刻加工が施されており、触ると凹凸を存分に感じることが出来ます。

見た目としては前期型のほうが好みですが、使い勝手は後期型に軍配が上がります。まあ、結局のところ好みです笑

ここからは余談ですが、この2+1DXには5000円の漆調(?)モデルがあります。
機能は全く同じなので細かくは説明しませんが、ロゴがラメ入りになっていたりとそれくらいです。
発売は恐らく80年代後半から90年代にかけてだと思います。
これ以外に、黒 青 濃赤 があるようです。
個人的にめっちゃ青欲しい!!

4.比較まとめ

Ⅳ.全部まとめ

最後に全部まとめます。

いかがだったでしょうか!!
長すぎてここまで読める人はいるのかな笑
どれも良さがあって良いペンなので、買う時の参考になれば幸いです

また次の記事で!!アデュー(  ー̀֊ー́ )

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