最近オーケストラ系の曲を書く時に気をつけている事のメモ

最近は仕事でオーケストラ系の曲を書くことが増えてきたので、国内の劇伴や海外のエピックなどを聴きまくって研究しています。そこで、なんとなく見えてきたものや、自分がオーケストラ系の曲を書く時に注意して書いている事をメモしてみました。

・特殊な効果を狙うこと以外、アレンジの明角度を下げる音やリズムは不用意に入れない

・主旋律以外のパートでテンションノートを入れる時はその雰囲気をしっかり狙うような編曲にしないとアレンジの明角度をただ下げるだけになる。入れないという選択肢が当然ながらあることを意識する

・3度の音はその曲の色を濃くするので濃くしたくない場合は、入れすぎに注意する、コード内で主旋律に3度の音を拾ってる場合は注意していれるとかっこいい雰囲気は狙いやすい

・CBの最低音はしっかり入れる

・弦、その他のバッキングのリズムはきちんと刻んで聞こえるダイナミクス、長さで入れないと埋もれて入れる効果がほとんどない、抑揚をつける場合でも感じ取れる範囲内に収める

・なるべく普通に聴くように作る(単純だけど一番難しい)

・主旋律が他のパートと交差したりユニゾンの関係の音になっていたとしても、横の流れが良ければ内声整理は気にせず作る。

・中音域のパートが主旋律を補強するような場合で、瞬間的なクラッシュが生じていても横の流れがよければ許容する。

・各楽器の音域が交差しても横の流れが良ければ気にせず作る(ただし、楽器の得意な音域の範囲内に限る)

・Jazz的な裏拍のリズムは特殊な効果を狙う時以外は、オーケストラではその曲のノリを下げる可能性があるので使わない。単純なリズムでも恐れずアレンジの明角度が出れば選択する

・求められている方向性にもよるが、CCを書かずにそのままでも曲の雰囲気が立つ場合は余計に書かない。無駄な上げ下げは曲の明角度が曖昧になる可能性がある。ダイナミクスを表現できるCCはしっかり書く。

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