ドゥラメンテとルーラーシップ

ご存知エアグルーヴファミリーの2頭。ドゥラメンテ産駒のラストクロップは残念ながら縁がありませんでした。ラストクロップからタイトルホルダー、スターズオンアース、リバティアイランドに続く馬は出るでしょうか。
また、牡馬集中の活躍が目立つルーラーシップ。今回はエアグルーヴファミリーの2頭を取り上げてみます。

ナスキロの継ぎ手

ドゥラメンテの成功パターン、Mill Reef持ち。タイトルホルダー(Shirley Heights)やスターズオンアースとサウンドビバーチェ(Dashing Blade、父父Shirley Heights)が持っていました。Shirley HeightsはMill Reef産駒。Hard Riddonは英二冠馬。父父Ardanは近親La Troienne。母父Admiral DrakeはSir Gallahad、Bull Dog、Bois Rousselが兄弟にいます。またGrandmasterの母父Colorado KidはPretty Pollyの孫。名牝の血を集めた馬でした。
また、Dashing Bladeは母父Sharpen Up持つのですが・・・次に進みます。

Secretariat持ち

タイトルホルダーとスターズオンアース、リバティアイランドはGone West経由でSecretariatを。シャンパンカラー、アリーヴォ、アヴェラーレ、ヴァレーデラルナはStorm Cat経由。【Bold Ruler × Princequillo】の供給ラインが確立していました。

このうちタイトルホルダーとスターズオンアースはSharpen Upを持ち、Gone Westの母系Mixed  Marriageのクロスが発生。
リバティアイランドはSir Ivor(Sir Gayload)、シャンパンカラーはChapel of Dreams(Terlingua)、ヴァレーデラルナはA.P.Indy。アリーヴォ、アヴェラーレはUnbridled経由でPrincequilloの複合クロスを持っていました。
起点Princequilloだとわかります。

一方、ルーラーシップは

初年度キセキ、ダンビュライトに始まり、2年目メールドグラースやリリーノーブル、3年目ディアンドルとフェアリーポルカの牝馬産駒も活躍。
キセキ、ビッグリボン兄妹、エヒト、ドルチェモア、ワンダフルタウンは母父ディープインパクト。ダンビュライト、メールドグラース、ムイトオブリガードは母父サンデーサイレンス。他もサンデー系種牡馬との配合となっています。
サンデー系以外だとリリーノーブルとリオンリオンのクロフネ。母母父サンデーサイレンスなのでサンデーの血を持つもので構成されています。

ルーラーシップのパターン

まずは母父非サンデー。活躍例がクロフネ × サンデーなのと他活躍馬が揃ってサンデー持ちなのでまずはサンデーサイレンスの血を持っているか。またMr.Prospectorに頼る配合が少なく活躍はカレンシュトラウスとワールドウインズしかいない。

フレンチデピュティ
【Northern Dancer × (Princequillo × Eight Thirty)× Bold Ruler】
Storm Cat
【Northern Dancer × Secretariat】
Nureyev
【Northern Dancer ×(Hyperion × Fair Trial)× Nasrullah】
ビーバップ
【アンバーシャダイ× Nasrullah ×(Fair Trial × Hyperion)】

ドルチェモア母アユサンはディープインパクト× Storm Catのニックス配合。アディラートとソウルラッシュは母父マンハッタンカフェ× Storm Cat。
キセキ・ビッグリボンはディープインパクト×ドクターデヴィアス×Danzig。エヒトはディープインパクト×Danehill(+Sadler's Wells)。ドゥアイズもディープインパクト× Danzig。
初年度産駒ダンビュライト以外Northern Dancer牝馬に頼っていますが、今後もこれは変わらないと思われます。

牝馬は大成し辛い?

リリーノーブルは馬格故脚元に難があり、ターフに戻れませんでした。ビッグリボンはデビューが3歳2月、忘れな草3着後じっくりと使われて5歳重賞初勝利。500kgくらい。最初短距離路線から中距離で活躍したディアンドルも500kgで走っていました。フェアリーポルカも500kg以上。ウラヌスチャームも500kgあたり。とにかく馬格がある仔ばかり。ドゥアイズは(まだ)小柄な方ですが古馬になり大きくなるんでしょうか。ホウオウイクセルみたいに大きくならないルーラーシップ産駒かもしれません。

馬格もですが、気の強い馬が多くなかなか大成も安定もしない。ビッグリボンは安定しているようにみえて陣営が大事に使ってこの結果に繋がっています。まずは丈夫な身体、立派な馬格、そして浮き沈み激しい調子を調整できる厩舎。なかなか難しいですね。

似ているようで似ていない

ややアメリカンな好みのドゥラメンテ、オーソドックスな配合で馬格を持て余すルーラーシップ。血脈は似ているようで似ていない。今後、タイトルホルダーとキセキの子が出てくるわけですが、同じキンカメ系と括られてしまいそうで少し気になります。ロードカナロアは路線が違うからまだいいですが。

ラストクロップから

残念ながらドゥラメンテは1歳がラストクロップ。その中から気になった馬を紹介。シルクやキャロの追加で出るといいなと。

ザマッケムブレットの22

リッチダンサーがアイルランドに残してきた血統です。バウンスシャッセが近親になるわけです。Gone WestとKrisを持ちつつSociety Rockの母High Societyが SecretariatとSir Gaylordを持つ点。やや気になったのはDanehillのクロス持ち。

ルーラーシップ産駒では

間違いなく満口ですが、キャロのコンダクトレス。ミスプロなし、サンデーサイレンス持ち、Nureyev持ち(ジャンポケ経由)、トニービンのクロス。ここまで用意するとなるとエフフォーリアの配合相手作ってたりしないかと思ったりします。馬格もありますからね

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