シルク追加募集馬・リモニウムの22

初年度産駒から桜花賞TR好走馬2頭、皐月賞出走も予定しているブリックスアンドモルタル。Gaiant's Causewayということもありディープインパクト牝馬との配合を意識したりとモルタル実験場と化しました。キャロットでもステラヴェローチェの半弟(ヴィスマール)が勝ち上がっていましたが、母父ディープインパクトのゴンバデカーブースがサウジRCを快勝。
今回は母父ディープインパクト、ではありませんがリモニウムの22を取り上げます。

ブリックスアンドモルタル産駒の傾向

ブリックスアンドモルタルの配合起点の1つ、イメンスImmenseの血統に注目してみましょう。

Immense【Robert × Chieftain】

母父ディープインパクトの場合、Chieftainがまず噛み合うことになります。Alzaoの母Lady RebeccaとChieftainが兄妹の関係でPocahontas(Roman × Princequillo)が強調されます。だったら母父ディープを狙えばよい、のかというとそれだけだと足りません。つまりイメンスの持つ血が必要になってきます。

ゴンバデカーブースの場合

母母父Loup SolitaireはLear Fan産駒。つまりRobertのクロスが発生します。また、母母母父フォーティナイナーなのでTom Rolfを持つためPocahontasが更に強調されていますが、Robert × Mr.Prospectorがミソとなります。Robertも母系RareleaがRomanに似た血を持っている事もあり底上げされているわけです。

Pocahontas【Roman × Princequillo】
Roman【Sir Gallahad × Sundridge × Sweep】
*Sundridge、Ben Brush、Dominoを持つ
Rarelea【Bull Rea × Blue Larkspur】

ディープインパクト× Storm Catの配合だと、TerlinguaがSecretariatからPrincequillo、Crimson SatanとBolero RoseからRoman的要素を合わせ持つことと、Storm Birdも持ち合わせて強調しています。

そろそろリモニウムの話をしよう

AzamourがLear Fanを持つ為、Robertを持つことになりますがやや遠めになるのがネックではあります。ですがイメンスの持つ血を強調できています。また母母母ウイングステルスはWoodmanを持ち、こちらもRobert × Mr.Prospectorではありますが間接的。それよりBusandaに始まり、Glamour、Mr.BusherとLa Troienneの血を多く持つのが特徴的です。また母父ハーツクライはBupers(Busanda産駒)を持ち、ブリックスアンドモルタルの持つSeattle SlewもGlamourと Busher(Mr.Busherの全姉)を持つのでハーツクライと相性の良い血です。

Pocahontasの血は持っていませんが、ハーツクライはRevokedでRoman的要素を、またLear Fanの母Wacもバランス良く持ち合わせていたりしますが、Princequilloの血がやや遠くDarshaanの持つMill Reef頼りなのがややリモニウムの弱みでもあります。

Revoked【Blue Larkspur × Sir Gallahad】

理想的な配合

ブリックスアンドモルタル産駒の活躍馬の1頭、イーグルノワールも母父シンボリクリスエスなのでRobertのクロス持ち。また、サンデーサイレンス(フジキセキ)×トニービン× Lyphard(エアトゥーレ)までハーツクライと似た配合となっています。このサンデー〜トニービン〜Lyphardを持つ馬はテラメリタ(こちらもエアトゥーレ)、ケーブパール(ディープ×キンカメ×トニービン、*ノースフライト)、となかなか合う配合のようです。

リモニウムの22に関しては歩様はハーツクライの影響受けているにも関わらず坂路で動けるのがRobertクロス+ミスプロの成せる業なんでしょうか。ハーツクライ特有の歩様は見慣れないと怖く感じるものなんでしょうか。

リモニウムのような配合は今後も出てくると思われます。Robertクロス、母父ディープや母父ハーツクライを2023年産でも狙っていきましょう。

2023年産駒の期待馬

  • アルティマリガーレの23

社台ファーム産に偏りがちのブリックスアンドモルタル産駒ですから仕方ないですが、エアトゥーレファミリーからアルティマリガーレを。イーグルノワールやテラメリタの親戚です。母父ハービンジャーもRobertを少し持っています。フジキセキ、トニービン、Lyphardは先程紹介した通り。母は体質が弱く柔らか過ぎたハービンジャーでしたが小柄に出ないといいですね。

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