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『ヘレディタリー / 継承』と欅坂46のライブinカラオケ店


 ほめたい。

 『ヘレディタリー / 継承』。

 エンドロールが流れる。
 すごく嫌な気持ちになった。こんな映画、二度と見たくない。

 部分部分切り取って感想を言いたい。
 夜の暗さが、すごくよかった。
 どういうことかと言うと、そこに"なにか"がいる感じがするのだ。子供の頃に感じた夜の怖さに通じるものがあった。 

・「コッ」の怖さ
・あの事故の怖さ
・あの事故後の長男
・あの事故をミニチュアで再現してしまう母。まず山奥の家でミニチュア製作に没頭している時点でやばい気もする。
・紋章
・降霊の時の母の顔
・祖母と繋がっていた金髪のおばさん
  ( 玄関マットやアルバムで気が付くのだが、余計嫌な感じがするし、家の中も最悪だった。隣に住んでるおばさんが「ああ」だったら、ヤバイ。死)
・1カット目 ( 奇妙な何かが始まった感)
・ラストシーン 
・エンドロールの曲が最高
・パッと思い付くワード → 恨み,怨み,怨念,呪い,悪魔,神,運命,家,家族,幽霊,継承,輪廻
・関連しそうな作品 → 『冷たい熱帯魚』,『ミスト』,『籠の中の乙女』,『聖なる鹿殺し』,『マルコヴィッチの穴』,『ムカデ人間』
※ 小説 → 村田沙耶香の作品(『コンビニ人間』『地球星人』『信仰』)。 数は読んでないけれど、全部好きな本。全てに共通して言えるのは、「どこに連れていかれるんだ…?!」という予測不可能な話であること。あと、なんか近いものがテーマになっているような、そうでないような。
・トラウマ、嫌な過去
・家族
食卓での「暴論対暴論」としか言いようのないシーン。夢遊病で息子に「言ってはいけないこと」を言ってしまう。さいあく。

 トラウマを扱った映画だと思う。嫌な思い出や思い出したくない過去を封じ込める。のではなく、一旦解放してあげることによって、なにかが救われる、みたいな事もあると思う。

このことをトラウマとしていいのかも、と過去を一つ整理してくれる。

※ ※ ※ ※ ※

正直なことを言うと、まったく頭に入っていなかった。とにかく、「おもしろさ」の基準が最近曖昧になっていて、家で観た『セトウツミ』が一番面白いと思った。その前で言えば、『ラジオの時間』が面白かった。家でぐーたら観るものが、おもしろい、ラクだ、と感じている自分もいる。
 まあ、違う面白さがある、ということでいいのだが、なにか、圧倒的な感動をくれ、と思う。

○ ○ ○ ○ ○

 カラオケに行って、欅坂46のライブ映像を観た。本気を見て、やばい、と思った。この人たちの一生懸命には勝てない。裏切らない。どんな人たちなのだろう、と思った。
 いつのまにか、曲が終わり、次の曲になり、また次の曲。彼女たちのパフォーマンスは、終わりを知らない。

ただ単に感動したし、言葉も出ず、ただ単にカラオケでライブ映像を観るだけ、という時間が生まれた。 

 



 

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