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「七夕の読みかえ」について

今日は七夕でした。どういうものかは言わずもがな、織姫と彦星が年に一度会える日のことです。

ただ年に1度、7月7日だけ天帝は会うことをゆるし、天の川にどこからかやってきたカササギが橋を架けてくれ会うことができた。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず夏彦も彼女に会うことができない。星の逢引であることから、七夕には星あい(星合い、星合)という別名がある。

(Wikipediaより引用。「七夕」の記事すごい詳しかった。Wikiは沼です)

織姫と彦星が出会えるかは条件があります。それは「雨が降っていないこと」です。この日の夜に空が曇っていると、2人は会えない、というのが通説です。

しかし最近、少し違う角度からこのお話を捉えている人も増えてきているようです。それは、「この日に空が曇るのは、せっかく会えたのだから2人をそっとしておくため」というもの(こういう説が生まれた背景には、おそらく「プライバシーの視点」があるのでしょう)。

小説などの作品は、発表されてから時間が経つにつれて、様々な「読み」が発明されます。同じ作品でも、時代によって評価が変わるのはこのためです。
現代の視点から、作品に対して新しい光が照らされると、その物語自体が生まれかわるわけです。
大学での文学研究は、この「読み」を更新することが目的の一つです。そしてまた、この辺りが研究の面白いところでもあります。
この「七夕の物語の読みかえ」が起きる瞬間を見ているなあと思い、とても興味深く観察しています。

本州はもう少しで梅雨明けでしょうか。
気圧が低く辛い時期、上手く乗りこなしたいです。

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