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クレッシェンドし続けよう!(読了:7つの習慣 という人生 「クレッシェンド」 本当の挑戦はこの先にある)

今の私が読むに相応しいタイミングで、
私の前に立ち現れてくれた本でした。

『7つの習慣』著者コヴィー氏の遺作。(共著:娘シンシアさん)

メッセージは一貫して
『原則を中心に生きよ』であり、
原則は自分の言葉で内的にある価値観に基づく、ということだと思います。

この本のターゲットは、
ミッドライフ・クライシス(中年の危機)最多時代に到達する日本へ、
愛と希望を込めたコヴィー氏からの贈り物のように私には読めました。
正に、時来たり。私自身が真っ盛りですからね~。

7つの習慣 という人生 「クレッシェンド」 本当の挑戦はこの先にある

『人生はミッションであって、
キャリアではない』

という、
読み方によっては
ガツンと来そうな第一章を始め、

7つの習慣の要素を多分に含みながら、
成熟世代のアクションについて
偉人だけではなく、市井でクレッシェンド・マインドに生きる
中年期以降の人たちの事例を示しながら編纂されてます。

しみじみと噛み締めながら読むと、
スルメ以上に噛みごたえのある一冊です。

こころを震わす勇気を感じる多くの引用の中で、
私が一番好きなのはコレです。
あなたがこの世界で見たい変化にあなた自身がなりなさい。ーマハトマ・ガンディ」(p107)


あと、第5部では、愛娘であり共著者のシンシアさんが、
故コヴィー氏と家族との最期の時間を描いています。
自分の父を看取った時のことを、思い返さずにいられなかったです。。。

「私が亡くなっても無用に慌てること無く、粛々と対処するように」

と、言い遺し去った父は、
意識ある間中ずっと、ユーモアと愛と誠実さを保ち続けた人でした。

私も、この先の人生をクレッシェンドに、可能性ある未来を世界へ更に拓くために、何ができるのかを問い、行動をし続けていきます。


他、本書で私が心に残った部分をピックアップします。

クレッシェンドに生きるとは、貢献、学習、影響力において継続的に成長していくことである。「自分の最も重要な仕事は常にまだ先にある」というマインドセットは楽観的で前向きな思考であり、過去の自分に何が起こったのか、どのライフ・ステージにいるのかに関わらず、どんな時でも何か貢献できるのだという考え方だ。

p30「初めに:クレッシェンド・マインド」

p45
ジョージ・ベイリーのように、あなたもまだ気づいていないだけで、人生の多くの領域で大きな成功を収めているかもしれないのだ。真の成功とは、他人の目に見えるものや他人が賞賛するものだけとは限らない。周りの人たちが期待するような成功ではないかもしれないが、自分の人生で最も重要な役割で成功できれば、本当に大切なことで成功しているのである。(略)クレッシェンド・マインドで何より重要なのは、世間から見て成功かどうかは気にしないこと。むしろ成功の意味を定義し直し、世の中には影響を与えられる存在になることを目指すということだ。

p55
要するに、自分の成功を他人に定義させてはいけないということだ。(略)
成功は人によって異なる。自分の成功の定義は自分の価値観と一致していなければならない。誠実であるには自分自身に忠実でなくてはならないのだ。
正直、公正、良識、忠誠、尊敬、思いやり、誠実などは、文化や地域が違っていてもほとんどの人がよく知っていて、受け入れている普遍的な原則である。それらはコンパスが指し示す真北のように、自然の法則を表す客観的で外的なものであり、主観的で内的な価値観ではない

p64 自分自身の価値観に忠実に生きている時、人は誠実である。

第1章:人生はミッションであってキャリアではない


p90 奉仕には色々な形がある。中年期にクレッシェンドに生きるために覚えておいて欲しい第一の原則は、自分にとって最も重要な役割で成功するために努力するということだ。

p107 あなたがこの世界で見たい変化にあなた自身がなりなさい。ーマハトマ・ガンディ

第2章:行使すること愛する

p120 自分の持ち物を与えると言っても、与えるのはほんのわずかだ。
自分自身を与える時、それが本当に与えることである。ーハリール・ジブラーン

第3章:人はモノよりも大切

p137 「あなたの仕事ぶりは本当に素晴らしい。ありがとう」というのはとても簡単にできることなのに、自分の人生に恵みをもたらしてくれている人に、私たちは普段どれだけ感謝の気持ちを伝えているでしょうか。

p150 根がなければ、いつまでも実はならない。誰かを肯定し、その人の目に見えない可能性を信じて、やがて果実を得るためには、目を地中深くまで伸ばして張り巡らせ、しっかりとした土台を作らなくてはならない。そうして初めて、時には竹のように何年もかかって、根は果実を生む。(略)人を短所で定義してはいけない。必ず長所で定義しなければならないのだ。

p151 
自分で自分が信じられなかった時、誰かが信じてくれたからこそ今の成功がある、と思っている人はどれくらいいますか?」
「誰が信じてくれたのですか?その人のどういう言動から、信じてもらっていることが分かりました?それはあなたにどんな影響を与えたでしょうか?」
「同じことを誰かにやろうとしていますか?」

p167 「人格は自分の本当の姿であり、評判は他人に思われて自分の姿にすぎない」

第4章:リーダーシップ可能性を本人に伝えること

p173 自分のボイスを発見し、他の人たちも自分のボイスを発見できるように奮起させる

第5章:影響の輪を広げる努力をする

p210 (冤罪で数十年投獄されたレイの事例)
このようなネガティブな影響が自分自身を蝕み、残りの人生を台無しにするようなことを許していない。(略)
レイの話からわかるのは、どんなに恐ろしい状況や試練に直面しても、私たちの選択肢があるということだ。(略)
レイは人種差別的な法制度によって不当な判決を受けたが、自らの信仰、希望、知性、想像力、思いやり、ユーモア、喜びを選択する力は、結局は誰にも奪えなかったのだ。人生においても、レイが死刑囚監房で行ったような選択をすれば、影響力と強さを増し、クレッシェンド記号「<」のように人生は拡大していくのである

p216 自分を元気づける一番の方法は、誰か他人を元気付けてやることだ。ーマーク・トウェイン

p217 彼女はいくつかの原則に従って、クレッシェンド・マインドで生きることを自覚的に選択した。これらの原則は誰もが実践すべきだろう
・自分を許して前に進む。
・ユーモアのセンスを失わない。
・直感に従うー内面の声に耳を傾ける。

p228 苦難から最後には勝利に至ったマンデラ(南アフリカ初の黒人大統領)は、まさにクレッシェンドの人生を生きたのである。
・自分が置かれた状況や他人を変えようとする前に、まず自分を変える(インサイド・アウトー内から外へ)。
・恨みと憎しみを捨てるー敗北と絶望に身をまかせない。
・許す力を用いてお互いを癒し、目標に向かって前進する。

第6章:デミヌエンドではなくクレッシェンドの生き方を選択する

p244 ここで必要なのは、生きる意味についての問いを180度方向転換することだ。私たちが生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。もういい加減、生きることの意味を問うのをやめ、私たち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ」ーヴィクトール・フランクル

p253 「シャットダウンする瞬間まで未来はある。だからシャットダウンしてはだめだ」
苦悩を乗り越えた彼(パーキンソン病を患ったマイケル・J・フォックス)の能力を構成しているのが次の要素である
どんなに深刻な問題も有限であり、自分が取れる選択は無限にあることを理解する。
・過去を振り返らず今を生きる。
・楽観主義と前向きな姿勢を選ぶ。

p268 主よ、主よ自分にできると思っている以上の望みを常に持たせてください。ーミケランジェロ

第7週:自分の「なぜ」を見つける

p289 ボルツはシニア世代の人たちに、「フロー」体験をする努力をするよう進めている。興味深いプロジェクトや活動に没頭していると、ほとんど気づかないうちにあっという間に時間が過ぎていくという体験である。「このような充実感に満ちた生活を送っていると、健康で長生きできるだけでなく、長患せずぽっくり死ねる。アクセル踏み込んで生きて行きたいものだ。アイドリングで生きるのではなくて

p294 「女性には自動車販売店の経営は無理だと思われていますが、そんなの別にどうでもいいことです。私はただそれを受け入れ、自分ならガラスの天井を破れると信じています。年齢を重ねると忍耐力もついてきますしね

p298 年齢が大きなアドバンテージになると彼女は考えている。「キャリアの心配をせずに正しいと思うことができる。それに、この年齢だから切迫感があるのです。自分にどれだけの時間が残されているかわからないから、重要でないことに時間を無駄にはしません

p299 自らが偉大と認める目的に自分自身を使うこと、それこそが人生における真の喜びである。幸せになれないのは世の中のせいだなどと不平不満しか言わず、熱に浮かされ利己的でちっぽけな塊ではなく、自然の一部になることである。

p301 (キャリアから貢献への移行)
このライフ・ステージは理想的だし、完璧である。どれもこの年代にやるのにふさわしいものばかりだ。(略)仕事から引退するのはいいとして、人生において極めて有意義な貢献をすることからも引退してはいけない。私がここで提案しているのは、新しいメガネ、異なるパラダイムを通して引退を見てみることだ。それはクレッシェンド・パラダイムである。仕事とキャリアに支配された人生から、貢献にフォーカスした人生へ移行することを意識的に選ぶのである

p349 評価という見返りを期待せずに匿名で良いことをすれば必ず、自分が本来持っている価値に気づき、自尊心が高まる。匿名による奉仕の素晴らしい副産物は、与えた人にしか見えず、感じられない見返りで報われることである。

第8章:勢いを落とすな!

p355 「老いをめぐる使い古された言葉は無視すべし

p370 「人生の意味は、自分の才能を見つけることである。人生の目的は、それを解き放つことである」という、パブロ・ピカソの言葉を引用したが、これは洞察に落ちた原則であり、ここまで見てきたクレッシェンドに生きる上で鍵となる4つのライフステージ全てを貫いている。
(略)本書の目的は結局、人生のどんなフェーズになっても自分自身の目的とミッションを積極的に探し求めるように励まし、勇気づけることなのである。

p371 生きることが私たちに向けてくる要請も、とことん具体的である。この具体性が、1人ひとりにたった一度だけ、他に類を見ない人それぞれの運命をもたらすのだーヴィクトール・フランクル

第9章:有意義な思い出を作る

p383 待っていてはいけない。いずれにしても時間を過ぎていくのだから、情熱を感じている、あるいはそのうち情熱を持てそうな重要な目的、追求する価値のある仕事に今からでも時間を使ってみよう。(略)何か良いことをするのに必要なものはすでに持っているのだ。(略)並外れたことをするために、何も並外れた人になる必要はないのである

第10章:目的を見いだす

自分の才能を他者と分かち合うことを、善をなすことを、誰かの人生に恵みをもたらすことを、そしてそうすることで自分の心に流れ込んでくる喜びを、考えてみてください。行動を開始しましょう。あなた自身の素晴らしい貢献のレガシーを作ってください。自分を疑ってはいけません。貢献はあなた自身の立場や能力の範囲でできることであり、実行することにあなたの潜在能力は拡大していくでしょう。そうすれば、あなたが生まれながらに授かった才能、能力、他社の人生を変えるような貢献によって、自分の人生、家族、コミュニティ、世界までも明るくて出すことができるのです

あとがきより

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