台風一過、先日関東を襲った台風は物凄かったですね。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

約3週間ぶりの更新です。

（※プライバシー保護のため一部有料です）

我が家でも台風一過。怒涛のひと月が過ぎようとしています。

そして明日、10/2より妻が職場に復帰します。

妻は現在、好んで飲食業でフロア担当をしています。これまで自慢してきたとおり、妻は「もっともつぶしが効く」といえる人で、あらゆる仕事をこなし、極めてきました。

その中で、いまも情熱を持ってできる仕事のひとつが、飲食業でフロアを担当し、「人と接する」という大好きな飲食の仕事をすることです。「接客業」という職種がこれほど似つかわしい人もいないでしょう。

本当に天職なのだと思います。

これまで説明してきたように、妻はガン治療に関する公的助成を受けるため入籍して扶養に入ったため、いままでのようなほぼフルタイムでの就業はできません。でも、それは妻のコンディションも相俟って、不幸中の幸いといえることでした。

抗がん剤治療は避けたものの、妥協してホルモン剤治療だけは受けるとしてくれた妻は、ついにホルモン剤の服用をはじめました。その結果、やはり副作用が出るようになってきたのです。それに加えて、予後の身体機能の回復は目を見張るのがあるのですが、それでもやはり無理は効かず、また、ちょっとしたことで患部周辺が痛むことには変わりありません。しかもそれは、あと半年以上は続く見込みです。

だから、いまの妻は、無理のある就業形態はとらないことが賢明なのです。

のんびりと過ごした予後の2か月

妻が退院してから職場復帰を明日に控えるまでのあいだ、私はなるべく妻と一緒にその時間を楽しんで過ごすことにしました。最近になってご自分でがんをカミングアウトされ話題になった、ある方のアドバイスに則り、『幸福の免疫力』に賭けてみることにしたのです。

身近の大切な方は病状をご存知なのですかと、その方に尋ねると、その方は私に一言、「免疫力をおとさないように人生劇場を演じております」と言われました。ご高名な方なので、立場・境遇はまったく違いますが、それなら庶民として、『幸福感が免疫力を高める』という、その方の老獪な知恵（Wisdom）に賭けてみようと思ったのです。

それから何本の映画を一緒に見たでしょうか。ひと月で劇場だけで4本見ました。そして兼ねてから、自宅で二人とも大好きな映画を存分に楽しめるように、複数の動画配信サービスと契約していたので、それらを駆使して、毎日のように、時間さえあれば「映画パーティー」をしていました。前回最後に病院へ行った日も、その前日も、「二人で映画を一緒に観れる時間」を大切にしてきました。

妻のターミナルケアも考慮して新居への引っ越しのために貯めていたお金は、ご存知のように家具を買い替え環境を変えるというリフォームに費やしました。その間、私はこの家具代のプラスマイナスを相殺するため、フリーランスとして翻訳を行う副業を復活させました。半月ほど、その作業のため少し妻にさみしい思いをさせましたが、彼女も納得の上でした。

そうして副業の依頼をやっとこなしたところで、妻が意外なことを言いはじめました。テレビを買い替えないかというのです。

想定外のテレビ買い替え