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2018/11/2 妻の職場復帰から1か月が経ちました

一昨日、嬉しくも悲しい報道に接しました。
(※プライバシー保護のため一部有料です)

英国の研究チームが、ガン細胞の転移を抑えるブロッカーの開発に繋がるかもしれない新しい発見をしたのです。それは、ガン細胞の働きの仕組みを解明する一助になる発見でした。詳しくはこちらをご参照ください。

でも、何だと言うのでしょう。

というより、私たちにとって何の価値があるのか。

仮にこの発見によりブロッカーが開発され、イギリスで認可されて日本に輸入されたとして、日本で認可されるのにまたどの位かかるのか。いまから4~5年かかるというのなら、その頃には妻の5年生存率は終わっています。妻にとっては何の足しにもならない研究成果です。というより、私たち夫婦にとっては、今後5年間あるいは10年間のあいだに新たに発見される治療法や治療薬は、いずれもまったくの無意味な代物なんです。

そのことにこの日、改めて気づかされました。

妻の職場復帰後の経過

復帰後の妻は、いつにも増して元気です。

でも、疲れやすくなっており、これまで昼夜と入っていたパートの仕事を昼のみにしても、十分疲れてしまうという体調でいます。なのに、妻は「もっと働きたい」と言っており、夜の仕事にも復帰したいと言います。とてもではありませんが、賛同できません。ガンと闘うための体力も必要なのですから、そこは妥協してもらうしかありません。

服用を始めたホルモン剤のタモキシフェンの副作用は随所に表れ始めました。まずホットフラッシュ(ほてり)が起きていたのですが、これは減退しました。次に、脱毛が始まり、一月経った今ではペースは緩まったようですが、当初は物凄い勢いで髪が抜けていったので、心配でした。

その他、気持ち悪さ等がありましたが、そうした初期症状は徐々に消えてゆきました。本人が自覚するような副作用は、疲れやすいこと、とにかく眠たいこと、そして脱毛の3点のようです。

でも、今度は別の試練が待っていました。

患部の感覚が戻ってきたのです。手術痕はきれいにに無くなってきたのですが、その患部の痛みを感知できるようになってきてしまいまいた。生理に加え、患部が痛むという二重の痛みに耐えなければならず、時折苛立ちも生じているようです。

また左腕に不調が現れはじめました。上下左右にはだいぶ動かせるようになったのですが、時折鉛のように重くなり、硬直することがあるようなのです。どんな痛みなのか、感覚なのか、私には想像もできませんが、とにかくリハビリして復活した筈の左腕が変調をきたしていることをどう捉えればよいのか、正直わからないでいます。

ちょっと小走りにでも走ると「腕が抜ける」と言います。これをお読みになっている方で罹患当事者の方、術後2カ月程度でこの実感ありましたか?

こうした自覚症状をまとめておいて、12月に受診する時には医師に報告しようと思います。

でも、なんだかんだ楽しんでいます。

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