Kouki Tokuchi

主に演出という役職で演劇をつくっています。宣伝美術なども。/お布団(@engeki_offton)主宰/東京デスロック演出部/連絡はhind24ac@gmail.com/お布団 http://offton.wixsite.com/offton

基本的なスタンス

私の物事に対する基本的なスタンスについて書こうと思う。

私は、原則的に、人間は、本当に何かに責任を持つということなんてできないんじゃないかと考えている。

これにはさまざまなレベルでの理由があるが、肉体的なレベルで話すと、例えば、演劇をやっていて、みんなで稽古して演出するけど、私は上演中に役者が狂ってしまったり、嫌になって、叫んでどこかへ行ってしまったら、まあ嫌だし、怒るかもしれないけど、まあ仕

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『破壊された女』覚書

『破壊された女』が終演した。少し今の記録を残しておきたかったので、大したことを書くわけではないが、何か書いておこうと思った。

ドキュメンタリー演劇という言葉の流行りになんとなく私は嫌な感覚を覚えていて、自分なりに、自分の納得できるドキュメンタリーのやり方をやってみようと思った。事実を扱ってみようと思った。また、戯曲の上演というより、レクチャー的な意味合いが、私のなかでは、強くなった。ある思想を元

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破壊された女のintroductionとして

これは希望の物語にはならない。そのことははっきりしている。だってそんなものはどこにもないからだ。私はもう見せかけの希望が自分に何の関係があるのかわからなくなった。あらゆる希望は自分とは全く関係のないところで光っている。しかし私には、それを本当には手に入れることはできない。そして私の周囲や足の下にいる今死にゆく者たちも、それを手にすることはできない。私は前に進むためにこの作品を作ろうとしているのでは

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想像を絶する/対話篇・演出ノート‐3

想像を絶するに加えて対話篇の稽古もはじまった。対話篇の根幹は一度やった時に出来ていて、それを変えることに意味のある作品ではないな、と思っているので、根幹は変えていないが、表面の演技、質感のモードに対する要求は、やはり私の中身の変化なのか、結構違うことを言っているなと自分でも思う。対話篇は演劇の一番単純な原理をドラマにできないか、と思って作った作品で、ドラマはあるが、シンプルなので、個人的には見やす

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想像を絶する・演出ノート‐2

「想像を絶する」の全体像が見え始め、構成は決まりつつあり、細部のディテールを固めていきたいが、しかし、結末というか、最後の方がどうなっていくのかを探っている。

稽古しながら、想像‐力について、作者について、戯曲について、キャラクターについて、役者個人について、出演の鶴田さんと毎日話し合って、綾門くんが来たときは綾門くんも参加してもらって、ディスカッションして、何かのヒントがないか探っている。別に

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想像を絶する・演出ノート

「想像を絶する」の稽古が始まっている。

綾門くんの本は今までかなり言葉の分量が多く、自らの心情を語る言葉や他人へ対する攻撃にすごく饒舌で、比喩や悪罵の乱れ撃ちのような様相を呈していることが多かったが、今回はかなり意識的に言葉を絞って書いている感触がある。

制作中の戯曲は綾門くんのnoteで読めるようになっている。

ので、今まで綾門くんの戯曲を何度か演出したときは、その質量を限られた上演時間の

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