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noteで学べるシステマ講座 第57回「攻撃的な人との向き合い方 前編 ミカエル講座テキスト版」

攻撃的な人との向き合い方 前編 ミカエル講座テキスト版

外見から読み取れること

ミカエル:みなさん、こんにちは。今日のテーマをお願いします。

北川:「攻撃的な人にどのように向き合えば良いのか」を学べればと思います。

ミカエル:これは心理面の話になります。すなわち恐怖心を抱いた時にどのように行動するべきかというテーマと言えるでしょう。もちろん、自分が恐怖を感じたときにどうすればいいかをきちんと判断し、対応していく必要があります。そのような場面は想定できます。そのとき、相手はすでに行動している、もしくは行動する準備ができている状態です。そういう相手に対して、自分が行動するまでの間に少し時間があります。このあいだに思考し、行動する決断をすることになるでしょう。

相手があなたを見てどのような印象を感じるかは、様々な要素が絡み合っています。その1つが「衣服」です。あなたがどのような服装をしているかによって、相手はあなたを判断します。例えば男性が男らしい恰好をしていれば、相手は男性としてあなたに接します。逆に女性的な服装をしていれば、ただ服装がそうであるというだけで、相手はあなたに対して女性のような扱いをするようになるでしょう。そう反応してしまうのです。例えば、男性でも、女性が好むようなピチピチのジーンズを穿いてヘソを出していたりしたら、相手は違和感を感じ、それに基づいた対応になります。

服装だけではなく、服飾品やその他の身につけているものから、相手はなんらかの情報を得て、それに合わせた対応をします。わかりやすい例が民族衣装です。日本人の方はご存じかわかりませんが、ロシアの極寒の地域にあるサハ共和国に、ヤクート人と呼ばれる人々が暮らしています。

その人達の多くはそれぞれの民族の毛皮や、動物の骨でできたものを身に着けます。グループのカラーによって、自分はどのグループに所属しているかという意思表示を相手に与えるわけです。私たちがよく被る「クバンカ」にしてもそうです。あれは元々、戦闘員、コサックが被っていた帽子でもあります。その帽子を被ることによって、自分自身もその意識にもなり、相手に対してもこれは戦闘員が被っている帽子だということを、直接的にその人が知っている、知らないにかかわらず、相手に少しずつそういった情報は言葉なしでも伝わるものです。そして、相手もさまざまな情報を得ていくわけです。それにつなげて考えると、あなたの心理の状態というものも必ずあなたの外見に現れるということになります。相手が、逆にアグレッシブになった相手があなたを見て、あなたが少しも動じていない、落ち着いていることを感じると相手は逆にそれに対して恐怖を感じることになります。なので、あなたの心理の状態というのも、相手に対する対応の1つになってくるのです。

その人はなぜ攻撃的なのか?

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